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百怪  作者: アンミン
百怪・怪異、不可思議
66/300

66「モーモ」【挿絵あり】


品川区に住んでいる主婦の方から聞いた話。


彼女は生まれも育ちも品川で、一時東京から

離れていたが、結婚を機に実家の近くまで

戻ってきていた。


子供も生まれ、その子が幼稚園くらいの頃に、

こんな出来事があったという。




「近くに小さな公園があったんですけど、

 そこから帰ってきた子供が変な事を

 言い出したんです」




聞くと、“モーモがいる”という。

“モーモ”とは牛の事だと思ったそうだが、

公園に牛がいるなんて普通は思わない。

確認のために外に出ると、子供は道案内をするように

駆け出した。




「そのまま公園のトイレに向かったので、

 中をのぞいてみたんですが」




そこには、狭そうに巨体を入れている牛がいた。

動物園でかぐような匂いも確かにあった。

びっくりして子供を抱き上げると、そのまま家に

戻って夫にそれを告げた。




「でも、夫と一緒に行った時には

 もう牛の姿はどこにも無くて」




今年中学生になる息子さんもその事は覚えていて、

今でも時々話題にするという。

ホルスタインのような白地に黒模様の牛ではなく、

全体的に茶色がかっていたそうだ。





挿絵(By みてみん)

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