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百怪  作者: アンミン
百怪・怪異、不可思議
49/300

49「リサーチ」【挿絵あり】



知人から聞いた、さらにその知人の話。


その人は新聞社に勤めていて、編集に関わる都合上、

終電や終バスで帰るのは、珍しい事ではなかった。


ある時、いつものように日付も変わった時刻に

帰る事になった。

乗り継ぎの最後のバスを待っていると、

停留所にそれが来て停車した。




「はて?」




そう思わず彼は声を上げた。

この時間帯のバスは普通、そんなに乗客は

いないはずだ。

しかし今目の前にあるバスには、乗客が

ぎっしりと詰まっている。

彼は数歩後退して、乗る意思の無い事を

運転手に示した。




「……ダメか」




小さく運転手がつぶやいたのを、彼の耳は

逃さなかった。

やがてそのバスが遠ざかるに連れて、今度は乗客が

2、3人しか乗っていない、“いつも通り”のバスが

やってきたという。




「そいつは笑っていたよ。

 “何者かは知らないがリサーチが足りん!”って」


30年ほど前の、神奈川県での話らしい。





挿絵(By みてみん)

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