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百怪  作者: アンミン
百怪・怪異、不可思議
42/300

42「電車」【挿絵あり】


とある会社員の方から聞いた話。


彼の会社の最寄駅は階段が長く、さらに

使用している方面出入口はエスカレーターが

設置されていなかった。




「帰りは下りだから楽ですけど」




ある日、彼が帰宅しようと駅の階段を降りていくと、

自分の足元の視界に駆け下りる影が入った。




「え?」




あまりの速さに正確な姿は確認出来なかったが、

それは黒猫のように見えた。

急スピードで階段を駆け下りると、ちょうど駅に

停車して開いていた電車のドアの中へと消えてしまった。

当然だが電車はドアを閉じ、そのまま次の駅へ発車した。




「変な猫もいるもんだなぁ、

 その時はそうとしか思わなかったんですけど」




数分後、隣りの駅で電車が止まったとのアナウンスが

入った。




「線路に人が入ったとの情報で……」




その日の帰りは1時間ほど遅れたという。





挿絵(By みてみん)

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