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百怪  作者: アンミン
百怪・怪異、不可思議
32/300

32「履物」【挿絵あり】


知り合いのお寺の近くにある、

保育園の保母さんから聞いた話。




園児たちを連れてハイキングに行った際、

その中の一人が行方不明になり、大騒ぎに

なった事があった。




結局、その子は夕暮れと共に見つかったのだが、

発見された時に不思議な事を言っていたらしい。




「何でも、林の中で迷って泣いていたら、髪の長い

 きれいなお姉さんが、


 “迷子になったの?”


 って聞いてきて。

 その子がウン、って答えると、手を引いて林の外まで

 連れてきてくれたんだって」




しかし、誘拐の可能性もある。

その後先生同伴で警察の聞き取りが行われ、

その人物を詳しく彼から聞き出した。




「でもねえ、何ていうか……

 まず白っぽい着物を着て、片手には変なウチワを

 持っていて」




足には変な物を履いていたという。

絵を描かせてみると、それは一本歯の下駄にしか

見えなかった。

さらに、山伏の絵を見せると


“これと同じ”


と答えたという。




「女性の天狗って、私、聞いた事無いんですけど」




自分も聞いた事は無い。





挿絵(By みてみん)

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