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百怪  作者: アンミン
怪異
296/300

96「実用性」

・表に出ない物について。


お寺で修行している知り合いの話。


闇語り86話「強さ」で―――

ダークヒーローのような存在について話が出た

事があったが、


「実際にいるとして、仕事というか商売に

 なるんでしょうか」


そう知人が話を振った。


「実際、そういう物語を見てみると……

 命をかけてもそれに見合った報酬は無いし、

 定期的にお金が入るわけでも無し。


 現実問題として、生活があるわけで」


「何の話だ?」


そこで彼らの師が部屋に入ってきたので、

師匠の見解も聞いてみようと話に巻き込むと、


「無くはないだろうな」


と返してきた。


「世の中、なあ―――

 メンツを気にするところは意外と多いんだ。


 変な噂が立ったらたまらない、

 どうか秘密裡ひみつりに処理してくれ……

 なんて連中はごまんといる」


そうなると口止め料も発生するし、

『定期的に供養しなければならない』という

名目で、常にお金を引っ張り出すのも可能に

なるだろう、との事。


「じゃあ、ある意味結構稼げる仕事にも

 なりますか」


知人がそう返すと、


「そうとも限らねえぞ」


首を振って否定した師によると―――

それは『弱みを握られた』という事でもあるし、


秘密を知られたからには生かしておけない……

そう考える連中も中にはいるだろうと。


「そうなると、なあ―――

 はらうのも命がけ、祓った後も命がけ……

 消してしまえば金も払わずに済んで一石二鳥だ。


 割に合わない商売だと思うがねえ、俺は」


師の話に、弟子たちは答えずに沈黙した。



( ・ω・)最後まで読んでくださり

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【ゲーセンダンジョン繁盛記】【完結】

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