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百怪  作者: アンミン
怪異
277/300

77「湖面」

・現代怪談話・伝聞


ある漁師に聞いた話。


彼は川や湖で投網とあみを使って魚を獲る事を

生業なりわいとしており、その日もとある湖で漁を

していた。


「鯉がよく獲れるんだが、あまり売り物には

 ならないんだよなあ」


ちなみに、日本の固有種である鯉は琵琶湖にしか

いないらしく、他は全て外来種であるらしい。


その日も鯉ばかりが投網に入って、不満を

漏らしつつも彼は漁にいそしんでいたが、


「ん? とあるものに気付いて顔を

 上げたんだよ。そしたらさ」


何かが猛スピードで湖面を走るのが見えた。

文字通りそれは『走って』いた。


洋服を着た10才前後と思われる少年が、

湖の上を走っていたのだ。


「あんまりびっくりしちまったもんだから、

 声を上げる事も忘れて―――

 それで、乗っていた船の横を素通りして

 行っちまった」


その余波で船が大きく動き、やがて揺れが

収まると、彼は慌てて船を岸へと戻したという。


「地元の老人どもに聞いたら……

 そりゃ『川天狗かわてんぐ』ってヤツだと言っていた。


 だけど俺が漁をしていたの、湖なんだがなあ」


川であんなの一度も見た事が無ぇよ、

そう彼は付け加えた。



( ・ω・)最後まで読んでくださり

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【ゲーセンダンジョン繁盛記】【完結】

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