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百怪  作者: アンミン
百怪・怪異、不可思議
24/300

24「公園」【挿絵あり】



都内にある、区が管理する大きな公園。

そこの施設管理をしている人から聞いた話。


管理施設なので、年中無休というわけではなく、

また24時間入れるところでもない。

きちんと定休日があり、定刻にもなれば門は

閉ざされてしまう。




「大きな池があったり、川の流れも再現している

 公園だからね。

 普通の公園とは違って、メンテナンスも必要だから」




夜にもなると、警備のためにパトロールで公園内を

巡回する。

緑も多いので、日が暮れるとその暗さはいっそう

際立ってくる。




「外灯はあるんだけどさ、土の地面に木製の橋とか

 歩いていると、昔の人間って夜はこういう道を

 歩いていたんだな、とか思って」




もう高齢の彼は、10年前からしているその仕事に

不満はなかった。

困るのは、たまに若い職員が派遣されてくる事だという。




「大学出のヤツとか来るんだけど。

 “それはそういうものだ”と納得する事が

 出来ないんだ。

 やれ、夜中に遊具で子供が遊んでいる、

 人口河川に誰か侵入しているとか」




セキリュティシステムには反応しているのだが、

行ってみると何も無い。

その度に彼は若い職員に、


“アレは子鬼が遊んでいるだけだ”、

“アレは小豆洗いが出たんだ”


と説明するのだが、どうしても納得しないのだという。




「若いモンの方が頭が固いってのはどうかと

 思うよ」




彼は、ああいうモノは都会でもどこでもいるの

だろうが、おそらく水の流れとか備えている

場所でないと、住みづらいのではないか、

と付加えた。





挿絵(By みてみん)

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