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百怪  作者: アンミン
怪異
212/300

12「通り道」

・普段の能力について


お寺で修行している知り合いの話。


よく霊道とか、何かの通り道を塞いだり、

家を建ててはならないという話がある。


しかし、今はそれこそ都会や密集地では、

建物が建築されまくっている。


闇語り80話「行き止まり」でも話があったが、

今は影響は無いのだろうかと―――

彼と同僚が話し合っていると、師が入ってきた。


「そもそも、物理法則の話じゃねえしなあ」


身も蓋も無い返しだが、では何も問題が無いのかと

彼が質問すると、


「モノによる」


師によると、神クラスになるとそもそも地上は

目印くらいのもので―――

龍や土地神くらいになると、あまりこだわらない

という。


「後は獣系だなあ。


 猫とか猿だったら―――

 家の一軒や二軒、問題にもしないだろう」


『何コレじゃまだわ』程度に思うかも知れないが、

人間が考えるほど障害にはならないらしい。


「でも霊道絡みの怪談って結構聞きますよね?

 死んでいるのに、わざわざ地上を通る必要って

 ないのでは」


そこで師は両腕を組んで、


「いや、だってそりゃあなあ。


 例えばお前がいきなり空を飛べますよ、

 と言われたとして―――

 積極的にその方法を選ぶか? って事だ」


死んだ後、いくら好き勝手出来るとしても、

それは少しの間だけだし……

慣れていない事はしないだろう、そう師は

締めくくると、皆が納得したようにうなずいた。



( ・ω・)最後まで読んでくださり

ありがとうございます!

『百怪』は日曜日の午前1時更新です。

深夜のお供にどうぞ。


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