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百怪  作者: アンミン
怪異
202/300

02「逆に言えば」

・運の良し悪しについて


お寺で修行している知り合いの話。


彼の同僚に、小学生の頃からの友人で、

よく骨折を繰り返す男がいたという。


基本的には転んだり、木登りから落ちたり、

また交通事故にあったりと―――

事件性は無いのだが、彼によると記憶だけで

5、6回は骨折→入院を経験していた。


「しかし、それだけ危ない目にあっても、

 助かっているって事は―――」


「まあ、何らかの加護とか、守ろうとする

 何かがいるのかも」


同僚たちと話していると、同室に師がいたのだが、

ただ黙って聞いていたという。


そこで師に話を振ってみると、


「ん~……まあ、なあ」


と、師にしては歯切れが悪い答えで―――

ただの偶然ですかね、と問うと首を横に振って、


「守ろうとしているのは確かだろうが……


 危険から守っての事なのか、

 それとも、『楽に死なせてなるものか』と

 骨折程度で止めているのか……


 どちらとも取れるからなあ」


その解釈に、全員が無言になったという。

( ・ω・)最後まで読んでくださり

ありがとうございます!

『百怪』は日曜日の午前1時更新です。

深夜のお供にどうぞ。


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