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百怪  作者: アンミン
闇語り
169/300

69「素人」【挿絵あり】

・気付くレベルについて


お寺で修行している知り合いの話。


霊感や気配など、非科学的な事は本来仏教の

考えには無い。


かと言って修行すれば―――

それなりに見えないモノに対する見識や、

対応能力も広がり、慣れてくるものだという。


「まあ、たいていの能力は生存本能とやらで

 備わっていると思う」


今回はちょうど話の始めから師がおり―――

同僚も交えて話し合っていたのだが、

その中の一人がこんな事を言い出したのだという。


「じゃあ、一番危険な感覚って何でしょうか?」


一番年長者だり、それなりの『対応』も出来る

はずの師匠に注目が行き……

みんなでそれを見守っていると、


「そうだなあ……

 一概いちがいには言えねえけど。


 素人でもわかるくらいの感覚、かな」


その答えに全員が顔を見合わせた。


それなら別に、修行とか特別な行いは必要

ないのでは……

と、彼を含め恐らくみんなが思っていると、


「素人でもわかるレベルって言ったら

 わかりやすいか。


 人間が生来持っている感覚だけで『危険』と

 判断出来るもの―――


 津波とか雷とか、それに匹敵するもの。

 そう感じさせるもの……

 それはとても『危険なモノ』だろうよ」


だから『嫌な予感』とか『背筋が寒くなった』

とか、そういう感覚は本当に大事にしなければ

ならない、そう師は締めくくった。





挿絵(By みてみん)

( ・ω・)最後まで読んでくださり

ありがとうございます!

『百怪』は日曜日の午前1時更新です。

深夜のお供にどうぞ。

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