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百怪  作者: アンミン
闇語り
162/300

62「自覚」【挿絵あり】

・人非ざる者の出現について


お寺で修行している知り合いの話。


心霊動画やホラー映像は、今や動画サイトへ行けば

何でも見られるが―――


彼はふと、ある『出方』について疑問を

持ったという。


「何か2パターンある気がしない?

 物陰からひょこっとこちらを見るようなのと、

 堂々と出歩いているような感じの」


同僚からも『そういえば』『確かに』と同意する

声が聞こえ、何か違いがあるのかと議論になった。


そこへ読経の時間を終えた師匠がふらりと

現れると、そのまま輪に加わり、


「わかっているかどうか、というのはあるかも

 知れんなあ」


どういう事かと聞くと……

もし自分が死んでいる、この世の者ではないと

わかっていた場合は、恐らく人の前に出て行く

事ははばかられると思うが―――


自分が死んだ事もわからないなら、生きているのと

同じ状態で動く事は考えられるという。


「なるほど……

 死んだ自覚があれば、確かにそうそう

 人目につく事は避けるかも知れませんね」


一同が納得して聞いていると、彼にある疑問が

浮かび、


「……もし、死んだと自覚して動き回って

 いるとすれば?」


「それが『化けて出る』って事なんじゃ

 ねえのか?」


それを聞いた全員が、微妙な顔で同意した。





挿絵(By みてみん)

( ・ω・)最後まで読んでくださり

ありがとうございます!

『百怪』は日曜日の午前1時更新です。

深夜のお供にどうぞ。

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