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百怪  作者: アンミン
闇語り
160/300

60「無神経」【挿絵あり】

・過去の償いについて


お寺で修行している知り合いの話。


芸能人の過去のいじめ問題が時々クローズアップ

される事があるが―――


それが原因で仕事を干されたり、何かの担当を

変えられたりするのは、やはり因果応報なのかと

彼が同僚たちと話していた。


「まあ、知らず知らずのうちに、というのも

 あるが」


師匠が通りかかり、そのまま話の輪に加わる。

彼が、『それは逆恨みとかで?』と聞き返すと、


「そうじゃなくてだなあ……


 因果応報な事を喰らっても、気付かない連中って

 結構多いんだよな」


師の話によると―――

罰を受けた、報いを受けたと、そう感じる人間は

まだ良い方で……

中には『気付かない』場合もあるのだという。


「まあ人の恨みを買うような人間なんて、

 元から神経が図太い場合もあるからな。

 『ちっ、運が悪かったな』くらいで済ませて

 しまう事もある」


そうなると悪循環で、本人も反省が無いから

業を背負い続ける事になってしまうという。


「気付かないって、そうそうありますかね?」


彼が師に問うと、


「例えば、困った時にあえて助けないって

 いうのも……

 復讐・報復といえばそうなるからなあ」


それくらいだと、因果応報だと気付かないヤツも

いるもんだ。そう言いながら―――

師は大きくため息をついたという。





挿絵(By みてみん)

( ・ω・)最後まで読んでくださり

ありがとうございます!

『百怪』は日曜日の午前1時更新です。

深夜のお供にどうぞ。

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