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百怪  作者: アンミン
闇語り
157/300

57「代償」【挿絵あり】

・対となる存在について。


お寺で修行している知り合いの話。


闇語り4話「複製」で、対となる鏡が

ご神体の神社の話が出てきたが―――


「やっぱりああいうのって、そろって初めて

 効果があるものなんでしょうか」


彼が師にたずねてみたが、


「揃って何か効果を発揮するっていうのは……

 たいてい『対極』の物なんだけどな」


陰陽、表と裏、プラスとマイナスのように―――

真逆の物が揃って、初めて用を成すという。


「じゃあ、単体では効果が無いと?」


続けて、彼の同僚から出て質問に師は、


「そういうのも、まあ、あるが」


師にしては煮え切らない返答なので、

みんな微妙な顔になったが、


「だから―――

 豊作とか豊漁とか、『良い事』がある一方で……

 災害とか疫病とか『悪い事』を引き受ける役割が

 別れている事がある」


生贄いけにえとか、もしくは持ち回りとかで―――

その手の『悪い事』が必要な場合もまた

あるのだという。


「まあ、そういう場合なら―――

 両方とも『効果』はありますよね」


全員が神妙な顔つきになると、師は続けて


「後は分割されている場合だな。

 ドラゴンボ〇ルのように」


そこで緊張が解けたように、みんな苦笑したが、


「ま、分割される場合っていうのは……

 たいてい何かを封印しているんだけどな。


 『良い事』は封印しないだろ?」


聞いていた全員がまた、微妙な顔付きになった。





挿絵(By みてみん)

( ・ω・)最後まで読んでくださり

ありがとうございます!

『百怪』は日曜日の午前1時更新です。

深夜のお供にどうぞ。

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