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百怪  作者: アンミン
闇語り
127/300

27「確認」【挿絵あり】

・民間組織の心霊の扱いについて。


お寺で修行している知り合いの話。


前回、警察や行政は心霊に関わる事はしない、

予算も出ない、という話があったが―――


彼の師曰く『関わってしまう』場合はあるという。


どういう事かと彼が聞くと、要は警察としては

『事件』として扱うしか無いのだが……

被害者・当事者が『祟り』と認識している

ケースがあるらしい。


「それがバッティングすると―――

 警察としちゃ、やりにくいったらありゃしないわな」


科学的な証拠集めの場所へ、非科学的な人間が

やってくるのだから、邪魔者以外の何者でもない。


「本格的に警察が関与している状況だったら、

 そりゃ当然問答無用で追い出される。


 ただ、疑いや調査の段階で、かつ探偵や興信所が

 相手の時は微妙なんだよ。

 ストーカーだの不法侵入者がいるだのっていう」


もちろん、お坊さんだから相手も無下に扱うような

事はしない。

しかし後から、と言われても、差し迫った場合だと

そうはいかない事もある。


例えば、これ以上ここに人がいると命が危ない時の

ような―――


「そういう場合はどうするんですか?」


と、彼が聞くと師は苦笑しながら、


「じゃああんたが一晩ここで泊まってくれ。


 ……って言うと、たいていは引いてくれた」


『たいてい』じゃない場合はどうなったんだろう、

と彼は思ったが、それは口には出せなかったという。





挿絵(By みてみん)


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