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百怪  作者: アンミン
闇語り
126/300

26「捜査」【挿絵あり】

・公共の心霊の扱いについて。


お寺で修行している知り合いの話。


よくTVで心霊捜査とか、心霊術師? に頼って

事件が解決したとかの話があるが―――

ああいうのって、本当に警察や行政が相談しに

来るのだろうか?

と、彼と同僚と話し合っていた。


「お前ら、何年この寺にいるんだ?

 警察も役所の人間も来た事ないだろう」


師が話に割って入ってくるなり、そう言った。


「呼ばれたりはしないんですか?」


「そんなものに警察が頼っちゃオシマイだろうが」


と、身も蓋も無い返しが来た。


「ただ―――

 カンの鋭いヤツはいる。


 俺のところには来た事は無いが、

 『わかる』人間はいるって話だ」


そういう人間が相談に来たり―――

個人的に、という名目で意見を聞きに来たり

するのだという。


「まあでも、たいていは時効だったり……

 自分に折り合いを付けるため、という意味合いが

 強いかな」


それを聞くと一同が神妙にうなづいた。

師は続けて、


「それと―――」


「……?? それと?」


全員が師に注目すると、師はボリボリと頭をかいて、


「行政関係はな、宗教絡みの予算は下りねえんだよ」


世知辛いな……とその場にいた全員が思ったそうだ。





挿絵(By みてみん)

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