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百怪  作者: アンミン
闇語り
101/300

01「子」【挿絵あり】

・呪いや社会の闇に関する類の話。

『百怪』とは趣が異なりますので注意。


寺で修行する知り合いから聞いた話。


彼が寺にいる時、後輩がどこからか

こんな話を持ってきたという。


ある被害者―――幼い女の子だったそうだが、

『良くないもの』に憑かれ、それを追い出す

ための方法。


“子供を産ませる”


あえてその女の子を妊娠させ、子供を産めば

はらえる”のだという。

どこから聞いてきたのか、調べてきたのか知らないが、

気分の良い話ではない。


「そのやり方はあるだろうな」


その知り合いの師に話したところ、あっさりと

認めたらしい。

古来、日本の宗教観の概念の中に


・それまでの因縁は子が継ぐ。

・女は子を産んだ時に、その因縁を子に全て渡す。


というのがあるそうだ。


「今言うと、ジェンダーとか男尊女卑とか

 うるせえから、おおやけに口にしないだけだが」


だから初子ういごというのは重要な意味があり、

またそれが男だと、女よりも因縁の影響を

受けやすいのだという。


「女は、次に引き渡せるからな。

 男はそうはいかん」


そう話し終えると、


「中途半端に修行をしているくせに、

 そういう事にだけは興味持ちやがって」


と毒づかれたという。





挿絵(By みてみん)

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