悪魔が呼ぶ声
愛と云うには 濃密過ぎて
狂おしい程 あなたを欲する
まるで祈りを知らない獣の如く
ガス灯の影に隠れ
夜毎 裸身を横たえる恋人達
ブランコを揺らす優しい腕に
木陰へと静かに手招かれ
悦楽をこの身に注がれたい
導かれるまま 落ちてゆきます
密会を重ねるごとに
堕落していく歪な関係
ランプの弱々しい光の中で
なすがままに暴かれていく
揺らめく蝋燭の影絵は
疼く痛みを飲み込んで
私はただ惰性に委ねて溺れ
唇を卑猥に重ねていく
導かれるまま 落ちてみようか