ありがとう?
顔面偏差値はそこそこ高めなのにどこか残念な愛すべきバカとその親友君の何気ないやりとり。
「お前なんてちょっと顔がいいだけのくせに。」
「顔がいいだけお前よりましだろ。褒めてくれてありがとよ。」
「褒めてねーよ!!」
「............っていう会話をしてみたかった。」
「俺の親友かっこ顔はそこそこいいのに残念な頭してるかっことじ君は何を言ってるのかなー」
「おい、かっこを声に出すな。苦笑いするな。」
「苦笑いせずにいられるかっての。それとも大笑いすればよかったか?ツボれと?」
「そういうことでもねーよ。」
「拗ねるな拗ねるな。因みにどっちを言いたかったんだ?」
「俺はどうせイケメンを僻む側だよ。言わせるな。」
「そうか?さっきも言ったと思うがお前顔はそこそこいいだろ?むしろぴったりだと思うぞ?」
「誰が顔以外取り柄が無いだ!俺はブサメンではなくてもイケメンではないから無理だ。嫌味か!」
「そうだな、お前は顔よりも誰とでもすぐに打ち解けるフレンドリーさが取り柄だものな。
あー。それなら、あれだ、俺に言ってみるか?一応女の子たちにイケメンって言ってもらえてるわけだし。」
・・・・・
「ふっっっっざけるなよ!!お前の方が俺よりも向いてないっての!!お前は確かにイケメンだ。そりゃもう誰しもが認めるほどにイケメンだ。学年どころか学校で一番のイケメンと言っても否定はされないだろうよ。でもな?お前が顔しか取り柄が無いだと!?そんなわけないだろ!!成績は常に上位10人に入るしスポーツも出来るから運動部に助っ人を頼まれることだっていつもの事。それなのに気さくでいいやつだから女子だけでなく男子からも人望がある。そんなだから教師を始めとした大人たちからの信頼も厚い。そんなやつがちょっと顔がいいだけのはずがないだろうがぁぁぁぁぁ!!!!!!」
「どうせなら常にトップ5とかトップ3。いや、いっそのこと常に1位とかだったら面白かったのに。それがいつも姉が言ってくる言葉だ。姉曰く微妙に残念なのが俺。」(`・ω・´)
「あー、美人な姉が居るあたりもお前はどこの主人公だって感じだよな。安心しろ、お前は残念なんかじゃない。充分だ。充分すぎるほどだ。その才能少しでいいから分けて欲しいくらいには。そこで悲しそうに言うならまだしも顔文字でいう(`・ω・´)キリッみたいな顔でいうんじゃありません。」
「そんな風に慰めてくれるからお前いいやつなんだよな。さっきの叫びもなんだかんだ言ってることは俺をほめる言葉だったからこの一言を送っておこう」
ありがとう?
「あ!褒めるつもりなんてなかったのにぃぃぃ!ていうかお前今ありがとうの後に?つけただろ!!どうせなら言い切れよ!!」
姉のくだりは当初なかったはずだった・・・
どこから来たんだ・・・