メンバー探し
雫ちゃん登場!です
最後の一人のメンバー探しは難航した。そもそも一人というのが難しい。既に二人ないしは三人とチームを組んでいる和也達と同じ状況の生徒が多いのだ。この状況で一人なのはそれこそ本当のぼっちだろう。各教室、校庭、図書館と回り、気が付くと時刻は十三時を回っている。
「いや……。見つかんねー、腹減ったー」
八田がだるそうに叫ぶ。
「そういえばもうこんな時間か。今日みんなお昼は?」
和也がそのように聞くと智花が待っていました!と言わんばかりに鞄から大きな堤を出した。「和君!和君!」と言いその堤を指さす。
「あ、今日は智花に弁当作ってもらったんだ。じゃあ俺と智花はどこでも大丈夫か……。八田は?」
和也に聞かれた八田はいつものむかつく笑みを作りわざと胸を張る。
「ふっふっふっ。実は俺も彼女の手作り弁当が……」
「……」
「……」
「手作り弁当が?」
「……ない。」
八田が悲しそうに肩を落とす。それから急に顔を上げ、智花に素早く近づく。気持ち悪い。
「俺の分は?」
「な、無いかなー」
苦笑いを浮かべ後ずさりしながら答える智花。これ以上は八田のメンタルが持ちそうにないのとかなり気持悪いので話を進める。
「とりあえず八田の飯がないなら食堂行くか。今だったらそんなに混んでないだろうし、ついでにメンバーも探そう」
和也の提案で食堂に向かう。食堂はお昼時になると人でごった返すのだが、今日はもう十三時を過ぎているのでピークは越えているだろう。とはいえ休憩場所や雑談場所としては最適なので人は多い。メンバーを探すのにはもってこいだ。
「この時間帯にしてはいつもより混んでいるな。みんな考えることは同じか?」
確かにいつもより多い。そしてその多くは昼食を食べているというわけではなさそうだ。皆、三、四人で集まって何やら真剣に話している。
「とりあえず俺は飯買うからさ。席を二人で取っておいてくれ。」
八田が昼食を買うために列に並ぶ。人数は多くはないが昼食時を過ぎているため調理を担当しているおばさん達は二人しかいない。少し時間がかかるだろう。和也と智花は八田に言われた通り席を探す。できれば四人掛けのテーブル席が良いだろう。
「うーん……。四人掛けの席はもう殆ど空いてないねー。カウンターに並んで座る?」
智花にそうたずねられた和也はもう一度回りを見回す。すると一か所席が殆ど埋まっていないテーブル席を発見した。六人掛けのテーブル席だ。しかしそのテーブル席の椅子は一か所だけ埋まっている。女子生徒が一人座っている。制服から自分たちと同じ、中級組の二年生。分厚い本か何かを読んでいるようだ。両側三席の真ん中に座っているため和也達が三人で座るには一つ横の席に移ってもらうのが良い。
「俺、ちょっとあの子に席動いてもらえるか聞いてみるよ。智花は待っていてくれ。」
「う、うん。無理しなくていいからね。」
少し緊張した面持ちでそう言う智花。和也は座っている女子生徒の方へ歩いていく。いくら女子と話すことがそんなに上手くない和也でもこれくらいは難なくできる。そう思っていたのだが……。
(……どうしよう。)
まず目の前まで来てすぐにわかった。彼女から誰でも感じることができるほどの「話かけないで」オーラが出ている。さらに彼女が読んでいる物だがそれは「本」などという可愛げのある物ではない。英語を含めた多言語で綴られた文字。並の百科事典ほどの分厚さ。その一文字一文字が魔術師である彼らの脳を刺激する。紛れもない「魔術書」である。先人たちが発明した魔術を記録するために記した物。いわば人類と魔女との戦いの歴史と言える。彼女が持っているのはそのコピーであろう。オリジナルは各国が国宝クラスの厳重警備で保管してあるはずだ。
(何て声をかける?やっぱり読んでいる魔術書について触れるべきか?「ラテン語の魔術は深みがありますよね?」とかか?でも俺ラテン語なんて殆ど知らないわ。というか魔術にラテン語ってあるのか?)
和也は少しの間悩み、とりあえず話かけようと意思を固めて、再び彼女を見た。
「あれ?」
思わず声に出してしまう。最初に見た時は彼女の凶悪なオーラと本が強烈過ぎて気付かなかったが彼女の顔は見覚えがあった。それは今朝のこと。笠原先生と話ながら職員室から出てきた、長めのポニーテールに低めの身長、キリッとした雰囲気が印象的だった生徒。
「たしか名前は……」
「雨堤よ」
鋭い良く通る声が発せられる。和也が視線をその女子生徒、雨堤の方へ戻すと彼女は和也をまっすぐそれでもってやはり鋭い目で見ていた。
「私の名前は雨堤雫。貴方と同じ中級組の二年生よ」
和也は「ああ!」と唸り首を縦に振る。
「そうそう、雨堤雫さん。えーっと……今朝会ったんだけど覚えてるかな?職員室の前で。」
「覚えてないわ。というか貴方誰かしら?さっきから人に声かけられないコミュ障みたいに前をウロウロするのやめてもらえない?気持ち悪いわ。」
(う~ん。怖い)
顔をしかめる和也。和也が苦手とするタイプの女子だ。
「俺は水瀬和也。同じ中級組なのにあまり互いに面識なかったよね。雨堤さんについては今朝、笠原先生から聞いて知ったし。」
それを聞いて少し怪訝な顔をする雫。和也は彼女が中級組のトップだということを思い出す。もしかしたら知名度的なものは気にするタイプなのかもしれない。
「で、用は何?」
彼女に聞かれて本題を思い出す。大したことではないが。
「あ、そうそう。悪いんだけど席を一つ右にずれてもらえないかな?三人で座りたいんだけど雨堤さんが真ん中にいるから座れなくて。」
それを聞いた雫は不思議そうな顔をする。
「は?別に座れるじゃない。勝手に座ってちょうだい。」
「いや、でもそれだと一人雨堤さんと合い席になっちゃうよ?」
「ええ、それがどうかしたの?」
和也は困った顔になる。秘密の話をするわけでもないので確かに何の問題もない。だが一般的に考えて何かおかしい。何がかと言われるとうまく言えないが……。なので和也は
「わ、わかった。」
と言い智花のもとへ戻ることにした。
和也は智花とおぼんに載ったカレーライスを持った八田に雫との話の内容を話した。二人とも何の疑問もなく了承する。自分が気にし過ぎなのかもしない。
「そういえば八田はさ、雨堤さんのこと知っている?」
和也が思い出したように聞く。八田はこう見えても中級組二年の総合成績で二位だ。一位の雨堤にとっては成績的には一番のライバルだろう。
「ああ。話したことは殆どないけど何度か名前は見かけるな。実技試験では互角なんだけど、だいたい一般試験で負けるんだよな。」
笑いながら言う八田。あまり悔しさはない様だ。そもそも八田は成績がいいにも関わらずそういった話をするのを見たことがない。
「じゃあ私がこっちに座るね。」
雫と合席になる席に座る智花。雫も女子である智花の方がいいだろう。智花の隣に和也がその向かい、つまり雫の隣に八田が座る。全員が席に着くと智花が嬉しそうに弁当箱を取り出す。
「はい!和君。」
智花から「ありがとう」と言い弁当箱を受け取る和也。蓋を開けると中には白米と酢豚、卵焼きが綺麗に敷き詰められていた。
「智花ちゃん酢豚なんて作れるのかよ……。はあ、和也は約束された良妻が居ていいよな……。」
智花が顔を赤くするが和也は「何言ってんだ?」と言い、笑いながら智花の作った酢豚に箸を伸ばす。
「ん!美味しい。またちょっと料理上手くなったか?」
「う、うん。そうかな?」
小さい声で返事をする智花。和也は続いて卵焼きを食べる。これは以前からの智花の得意料理なので味は保証済みだ。
「で、残りのメンバーどうするよ。早いとこ見つけないとマジで余った人を適当に捕まえるしかなくなるぜ?」
「八田はさっき声かけた人以外に誰かめぼしい人いないのか?おまえ交友関係広いだろ?」
「いや、一応いるんだけど……。」
目をそらしながら答える八田。和也と智花は首を傾げる。
「別にこの際だから実力的な部分は気にしなくていいよ。その人と会ってみよう。」
「私はどんな人でも大丈夫だよ?」
フォローを入れるかのようにそう言う和也と智花。しかし八田は「うーん」と唸る。八田がそこまで悩むとはよほど酷いのかもしれない。
「いったいどんな人なんだ?」
もはやメンバーどうこう関係なく知りたくなった和也。
「三人いるんだけどな……。全員変態。」
「それはお前もじゃん?」
「いや、俺が変態ならあいつらは犯罪者」
「それは……怖いな。」
和也が笑って答える。智花は不思議そうな顔で二人の会話を聞いている。
「和也はともかく、智花ちゃんがいる。あいつらは最後の選択肢にしよう。」
再び悩み出す三人。しかし思い当たる節はもうない。そもそも本来チームのメンバーは半年以上かけて選ぶものだ。様々な試験や実戦を経て、そのメンバー同士に合った最適の人員が揃う。特に生徒会長や黒守勇人のチームであればその完成度はトップクラスだろう。そう考えるとただでさえ個々人の実力で劣るのにこんな一朝一夕のチームで勝てるわけがないことがわかる。
「そういえば一応確認しておきたいんだけど、和也と智花ちゃんの得意なフォーメーシ
ョンの位置はどこだ?」
魔術師にはそれぞれ得意な位置がある。得意な魔術や使う武器などによって決まり、例えば生徒会長、緋ノ宮妃であれば前衛。菜ノ原怜であれば中衛。八田であれば後衛などだ。稀にだが勇人や司徒教介のような万能型もいる。一般的にチームを組む場合この位置があまり偏ってしまうのは良くない。だから八田はもう一人のメンバーを見つけるときの参照として知りたいのだろう。
「うーん……俺は中衛かな?というか殆ど中距離の魔術しか使えない。」
「私も中衛だ!」
和也と智花が答える。中距離の魔術は扱いやすく汎用性の高いものが多い。故に中級組はまずこれらの魔術を習う。まだ中級組二年の二人には中衛しか選択肢がないようなものなのだ。
「となると中衛二、後衛一か……。悪くないな。強力な前衛が居れば理想的なチームだ。」
「お!じゃあ前衛の人探すのがベストだな。前衛の人を優先して探すようにしようか」
和也がそう提案する。しかしそれを聞いて智花が「でも」と言い、八田が「だが」と言ってストップをかける。
「前衛ってできる人が少ないんじゃなかったかな?」
彼女の言う通り。まず前衛をやろうとする人が少ない。理由は簡単で将来的に魔物と戦うことによる殉職率が圧倒的に多い。その上いざやろうとしても強力な攻撃魔術を要求される上に体術、武術の習得が必須でハードルが非常に高いため前衛になれないことも多い。
「中級組は上級組以上に少ないと思うから、まだ決まってない人となると難しいね。」
「中衛で攻撃魔術が得意な人を探すのが限界だろう。」
「なるほど」と感心する和也。授業中の睡眠の弊害がここにも出てしまっている。同じく爆睡している八田が何故あんなに詳しいのかはわからないが。
「はあ……どっかにぼっちの強い前衛いないかなー」
和也がそう呟いた時だった。和也の右斜め前から「ドン!」という音が鳴り響く。三人がそちらを見るとさっきまで魔術書を読んでいた雫が本を片付けているところだった。その際に本を落としてしまったようだ。
「あら、ごめんなさい音を立ててしまって。それじゃあ失礼するわね。」
一言告げ、立ち去ろうとする雫。和也と智花はつられるように頭を下げる。そして彼女が八田の後ろを通り過ぎた時だった。八田が「あっ!」と声をあげる。
「な、何?八田君」
八田の声に一番驚いた智花が聞く。雫も怪訝な顔で八田を振り返って見る。
「雨堤さんって確か前衛じゃね?」
雫の方に振り返りながらそう言う八田。和也と智花も彼女の方を見ていた。雫は発言者である八田をまっすぐに見つめ返す。
「あら?なぜあなたがそれを知っているの?」
「一位の奴のことを調べたりくらいはするだろう?」
八田と雫の目が互いを見る。睨み合うというのが適切だろう。八田は座っているがそれでも小柄な雫とは頭の位置に差はない。智花が不安そうな顔になる。
「おいおい……。おまえら仲悪いのか?まあ中級組では一番のライバルだからそんなもんかね」
和也が諫めるように言う。するとそれに反応した雫が八田から目を逸らし和也の方を見る。その目は八田を見た目とは明らかに異なる、何か探るような或いは考えるような目だ。
「あなた、水瀬和也よね?」
「あ、ああ。さっきそう自己紹介したよね。」
「あら、そうだったかしら。聞いてなかったわ。」
何とも言えない表情になり黙る和也。そんな彼を気にせず雫は続ける。
「あなた達、今模擬戦のメンバーで悩んでいるのかしら?」
「そ、そうなの。あと一人足りなくて……。前衛の人が居てくれると嬉しいんだけど。」
智花もいつの間にか立って彼女の前に居る。こうして女子二人が並んでみても雫の方が明らかに背が低い。とても中級組のトップとは思えなかった。
「で、何か模擬戦のメンバーについて言うことがあるのか?」
「先に話をしてきたのはあなたじゃない。何か言うことがあるとすればそちらからどうぞ。」
確かに先に声をかけたのは八田の方。和也は八田のその時の言葉を思い出す。雨堤が前衛ではないかと聞いていた。ん?ということは……。
「率直に言うぞ。俺らのチームに入らないか?ちょうど前衛が欠けているし、メンバーも悪くない。雨堤さんクラスの前衛が入れば上級組だって倒せる。何と言っても学年一のイケメンの俺がいる」
「そうね。確かに今のあなた達にとって私は最適でしょうけど……私が既に別のチームに所属している可能性は考えてないわけ?」
その通りだ。彼女は何度も言うように中級組のナンバーワン。その戦闘力は上級組に匹敵するだろう。そんな彼女を勧誘しない手はない。普通に考えれば間違いなく既にどこかのチームに所属しているだろう。しかし八田は
「……どうせ雨堤さんぼっちじゃん?」
火に油をそそぐ八田。「先程のボケをスルーされたお返しだ」とでも言わんばかりの顔をしている。どちらにしてもこの話は駄目そうだ。雫を見ると案の定彼女の顔は見る見るうちに赤くなっていき今にも怒り出しそうに
「はぁ?はぁ?な、何を言ってるの?私がぼっち?そんな訳ないでしょう?何を根拠に言っているのかしらそれ?」
「いや、このタイミングでぼっち読書じゃあ……」
「ぼ、ぼっち読書の何が悪いのよ!あなたみたいな気持ち悪いのと一緒になるくらいならぼっち大歓迎だわ!」
「あ?誰が気持ち悪いって?さっきも言ったように俺は学年一のイケメン…」
「何それ?冗談のつもり?気持ち悪すぎて冗談に聞こえないんですけど?」
ヒートアップしていく言い合い。周りの者たちの視線も自然と集まる。だがそれでも収まる気配を見せない。
「ス、ストップ!……です。」
突然の智花の言葉に反応して二人は言い合いを止める。それから言葉を放った彼女の方を見た。二人とも智花が大きな声を出したことを意外に感じたのだろう。しかし当の本人は顔を真っ赤にしている。
「え、えっと……とにかく、三人とも座って下さい。私は雨堤さんが入ってくれたら嬉しいんですけど……。もうほかのチームに所属していますか?」
智花に言われて再び席に着く三人。智花の真ん丸の瞳が雫を見る。彼女はその瞳に気まずさを感じたのか自分の髪をいじりながら智花から目を逸らす。
「ま、まあ……そうね。チームには所属してないわ。所属できるチームの目途もたってない。」
和也は少し驚く。八田の発言からもしかしたらとは思っていたものの学年一位が未だチームに未所属というのは信じられなかった。そもそも目途と言うが彼女の実力そのものが目途と言える。しかしそれでも尚彼女はチームに所属していない。ということは……。
「模擬戦に参加しないのか?」
「……出るわよ。ただ今までに誘ってきたどのチームも気に食わなかっただけ。理想のチームってなかなか見つからないものね。」
淡々とそう言う彼女。彼女にとっての理想とはなにか?和也は考えようとしたがそれが意味のないことにすぐ気が付く。いまここでチームを決めなければならないのだ。彼女の理想がなんであろうと今の自分にあるのはその理想を満たしているか否か。そしてそれを判断するのは彼女自身であり、自分には何もできないしその必要もない。もちろん将来的にチームを組み続けるというのなら別だが。
「まあ色々話してはいるが俺らが言いたいことは一つ。雨堤さんにチームに入ってほしいってこと。そこに余計な考えは一切ない。とにかく雨堤さんが入って一緒に戦ってくれたら嬉しい。あとはあなたが自分で決めてくれ。」
和也が雨堤にそう伝えると四人が沈黙する。
「……」
雨堤は目を瞑り、両手を膝の上にのせている。三十秒はそうしていただろう。三人はその間ずっと雨堤を見ていた。
「そうね……」
雨堤が、ふぅーと小さく息を吐いた後に話し始める。
「ええ、いいわよ。いい加減チーム決めないと理想どころじゃなくなりそうだし、何よりあなた達のことは良く知らないけれど……悪くなさそうだわ。実力は……まあ八田慎二がいるのだから大丈夫でしょう。」
「そっか。ありがとう。そしてよろしく。」
和也が笑って答える。智花も嬉しそうだ。八田は……よくわからない表情をしている。ライバルが同じチームというのは何かと複雑なのかもしれない。何にしてもチームが決まったのはひとまず安心だろう。
「和也、この後どうする?せっかくチーム決まったんだからどっかで今後の方針でも決めるか?」
「それもそうだな。二人とも今日暇か?」
智花は「うん」と首を縦に振る。しかし雨堤は再び椅子から立ち上がり「ごめんなさい」と言う。
「チームが決まったばかりなのに申し訳ないけれど、私は今日実家の方で用事があるの。先に帰らせてもらうわ」
「あ、そう?じゃあ明日にするか。俺らも今日はメンバー探しで疲れたしな。みんな明日は大丈夫か?」
八田の問いかけに三人が肯定し、明日の午前中の授業終了後に学園に集まることにした。
「じゃあ今日は解散!明日からよろしく頼むぜ、雨堤さん
「よろしくね。雨堤さん。また明日!」
八田と智花が雨堤に別れを告げる。雨堤はそれに少しだけ笑いながら手を小さく振って食堂を出ていった。和也は彼女のその表情を見てチームに誘ってよかったなと少しだけ思う。彼女のことは何も知らないけれどそれでも彼女が持つ孤独の雰囲気が一瞬だけ和らいだような気がした。
「八田。今から魔術の練習したいんだけど付き合ってもらえるか?」
「おう。まあ、あまりハードなのは勘弁な。なんか今日は既にちょっと疲れたわ」
「あ、じゃあ私もお手伝いしようかな?今日は部活もないしね」
「じゃあ早速練習場に行こうか。」
そうして和也、智花、八田の三人は食堂を後にした。




