第四十話:なんとなく色々な個性
「さて、待たせたな、ヴルム、ナヴァン、フォグザヌちゃん」
「ヒツヨウナコトダッタノダロウ? ナラバ、ユウジンヲマツノニイラダツヒツヨウハナイ」
「クぉん!」
「チッ、もっとくだらん遊びをしていればいいのに」
相変わらず嬉しい事を言ってくれるねぇ……ナヴァンは相変わらず可愛いよ。フォグザヌちゃんは相変わらず俺の中の評価が駄々下がりだな。二回目の時も万が一男に興味を持ち、天文学的な確率で子を生していたとしたら、あるいはこうなっていたのかもしれない。そう思うと不思議と憎めなくなるから不思議だ。
「その様子だとまだ人化には成功していないみたいだな。きっかけとかは掴めたか?」
するとヴルムは少しだけ誇らしげな表情を作って、口を開かずに答える。どうでも良いがナチュラルに龍の表情を読み取ったな、俺。
「アア。アトフツカモシュギョウスレバ、セイコウスルダロウ」
「ほう、流石ヴルムだな」
これも『白髪赤眼』の恩恵か? 『灰の原色』を操る者達は総じて自身の肉体を理解しやすい傾向にあるからな。とはいえ、天才ナヴァンの父親、つまり血なのかもしれないけど。
どちらにせよヴルムは俺に負けず劣らずの才覚者だという事だ。
「ふむ……フォグザヌちゃん、なんかすることある?」
「貴様の肉欲に滾った汚らわしい視線からナヴァンを守る必要がある」
相変わらずのダラコンめ。しかし、それは何をする事も無いという意味だ。
「ならヴルム、お前はこれから何をしたい?」
別に人化なんてすぐに出来なくたって良い。猶予はまだ二ヶ月もあるんだから、のんびりしたって何の問題も無い。そもそも、いくら竜の種族特性とはいえヒトが新しく生まれるなんて俺的に嫌だし。今だってヴルムはヒトになるんじゃない、人になるんだ。って思い込んでいるからこそ人化を推奨しているんだから。
ヴルムは少しの迷いも無く答えた。
「アネルニツイテイコウ。ナニカ、オモシロイコトヲスルノダロウ?」
目が笑っていた。うん、やはりヴルムの笑みはカッコイイな。こう、なんというか、野性味の中にひっそりと隠れ住む穏やかな賢者が顔を見せたような、ふむ、乾いた言葉を使えば深い瞳が知性を高め、龍の体が格好良さを表し、その二つが組み合わさった事で常にギャップを感じ、ついつい見入ってしまうというようなところか。こういうのも一種のカリスマなんだろうな。
「あなた……」
フォグザヌちゃんの目がハートマーク。艶のかかった太字で「うっとり」と書かれているかのような惚気さだ。はいはい、お熱い事で……眼福です。
「それじゃあ早速サーカス要員集めて地獄の特訓劇を開催するとするか!」
しかしまあ時は金なり。いつまでも観察するわけにはいかないし、龍にとっては何日も同じ作業に没頭する事なんてそう苦にならない。ので、際限なく見続けているとあっという間に三日経ったりするから早いとこ切り上げてもらわないと。何が困るかって俺まで三日付き合いそうだからだよ。異世界に来て初めて知った事、龍は見ていて飽きる気がしない。
「ゲキ……? アア、ミセモノノコトカ。アネルガオコナウノダカラ、キットスバラシイモノトナルダロウナ」
うっ……しまった。冗談だってのに。
「いや、劇と言っても演劇の類じゃなくて、劇のように激しく大胆に特訓をしようって意味だ。比喩……とは違うか? あれだ、例えだよ」
「フム……ワカラン。シカシ、ミレバワカルノダロウ? ナラバアネルヲワズラワセルワケニハイカナイ。ダマッテツイテイクトシヨウ」
本当に、こいつはマジで自我が芽生えてから一日も経ってないのか? ああ、いや、古龍だし、そこらの若い竜と比べるのは失礼だろうけど、それにしたって性格が良過ぎる。ふぅむ……まあ、個性か。
「ちっ」
「舌打ちにブレス混ぜんなフォグザヌちゃん」
何か来ると俺ではなく人格’sの内の誰かの直感に従い、体を斜めに滑らせると地面がジュッ! これ、ヤンデレって言ってもええんとちゃう?
「だけどまあ不意打ちの経験稼げるし、今後もよろしく」
「誰が貴様の為なんかに!」
こうして俺はバックフレンドリーファイヤーを食らう事は無くなった。あくまでフォグザヌちゃんだけだけど。
「クぉん!」
「クゥ!」
「おぉ、よしよし。今日も可愛いぞ二体とも。ナヴァンはただ撫でるだけで我慢しろよ? じゃないとこわ~いこわ~いドラゴンが俺を噛み裂いちゃうからな」
「くっ……見せつけて!」
くくっ、流石のダラコンフォグザヌちゃんと言えど、娘の前で娘のお気に入りを攻撃する事なんて出来ないだろ? さっきのも俺がフォロー入れたからなんとか有耶無耶に出来たけど、もし俺が絶対許さない断固戦争の態度を見せていたらナヴァンは真っ先に俺の下へ駆け出していただろう。実際、半ば無意識に準備をしていたみたいだし。
「郷田、俺はお前を優秀な人間と思っている。よく全員が逃げ出さないよう捕まえておいてくれた。感謝する。ジャイアンの癖に気が利くな」
「誰がジャイアンだ! 褒めるなら褒めるだけにしろよ!」
いや、郷田と言えばジャイアンだろ。むしろなんで武じゃないんだよって俺が文句言う場面だぞ? まあオタク的欲求は隠すに限るけどな。矜持が邪魔して口にはしないが。
ちなみにヴルム達は少し離れたところで家族の愛を深めている。イルトミルジスとルカン兄さんは俺の邪魔にならないようにと隅の方で何やら『ひみつのとっくん』とやらをやっている。ふぅむ、秘密とは本人同士でのみ共有しあう話題の事であるから、俺が何も気がつかなければこの世界に秘密は存在しない事になる。よし、俺は大切な二人のために記憶を抹消する事にしよう。
ふむ。イルトミルジスとルカン兄さんは二体で中睦まじく遊んでいる。う~ん、どっちもに同じくらい嫉妬を覚えるな。これが愛か。違うね。
「まあいい。それより、改めて自己紹介してもらおうか。ほい、そこの女子から」
無表情に近い顔の女子を指差す。彼女は特に気負った様子も無く、しいていえば自身の境遇を嘆いているかのような雰囲気で口を開いた。
「渡辺音衣」
「『ジョブ』と自らの『ジョブ』を選んだ理由、出来れば目標も。『ジョブ』の理由は分かるだろ? 目標の方はここでもう一度己の覚悟を確認してもらいたいって事と、単純に俺が知りたい。ああ、もちろん変な意味じゃなくて、しごく時に使いやすいからだ。反論は?」
一々反論されるのが面倒な俺は一気にまくし立てる。渡辺は一瞬戸惑いを見せたものの、色々と諦めたように溜め息を吐いて答えた。
「……『ジョブ』は『曲芸士』。理由は地上にいるより木の上にいたほうが安全そうだから。目標はパパとママに会うこと」
家族愛か。利用しやす……
「パパとママに会って、因縁に決着をつけないといけない」
歪んだ家庭か。微妙に扱い辛いぞ。まあ憎悪を滾らせる文句を吐けば多少はマシになるか。
「なるほどな。次、そこの男子……っと、お前は確か……」
「枦山霧彦。さっき肉を焼くときに手伝った」
そうそう、姉に童貞を奪われた男。
「『ジョブ』は『転送士』。理由は……よく分からない。なんか便利そうだと思ったから、だな。目標は姉に再会して九十九回潰されてきた告白の機会を取り返す事」
堂々とした変態発言に全力で引く面々。その様子を特に苦慮も無く受け流す枦山。ふむ、吹っ切れたシスコンというのは得てして強いモノだ。これは期待できるかもしれん。
「分かった。次、そこの女子……っと、すまん。川越」
「なんで同じ専科なのに名前忘れるかな……私の名前は川越妃奈。『ジョブ』は『人形士』。理由は必須って言われた『ジョブ』の中で一番ピンときたからかな。目標は帰って京都のミスド限定抹茶ドーナツを食べること」
「そういえば大の抹茶好きだったな。まあいいさ。俺も帰る理由の一つに気軽にマッカン飲みたいからってのがあるくらいだからな。さて次、郷田」
「俺は郷田雄峰。『ジョブ』は『武士』。理由は……元々は強い力が欲しいと思っていたからだが、たぶん小さい頃に剣術を齧っていたっていうのが『武士』になった理由だと思う。目標はさっきも言ったとおり強くなる事。一度は諦めたこの目標も、異世界なら達成出来ると思った」
ふ~ん……ちょいと試してみるか。
「郷田……俺を見ろ!」
叫び、郷田が真っ直ぐと俺に向き直る瞬間を狙って殺気を放つ。根が真っ直ぐだからか、俺の眼を直視した郷田は一瞬悲鳴に近い声を洩らし、直後に押さえつけて両手をグッと握り、逆に俺を睨み付けてきた。その瞳からは殺害の意思ではなく、純粋な闘気が放たれていた。
へぇ~……本気じゃないとはいえ、仮にも狂人である俺の殺気を受けて、尚且つ闘志を滾らせることが出来る男、か。なるほど、あの学校の逸般人はどうやら俺や長谷川達だけでは無かったらしい。
ますます気に入った。
「よし、どうやら貴様は一流の戦士となる資格を持っているようだ。ならばこれを与えよう」
無駄に厳粛な雰囲気を撒き散らしながら懐に手を入れ、一本の長い柄を取り出す。それを地面と水平になるよう構え、無造作に郷田へと突き出す。
郷田は驚き半分呆れ半分+ほんの少しの安堵を浮かべた表情を作るも、俺の行動に無意味な行動は無い……とは言い切れないものの、なるべく逆らわない方が良いと悟っているのだろう。郷田は素直に受け取った。素直なのは良い事だよね。
「なんだよこれ? 長刀状のライトセーバーか?」
「謎技術の塊であるという意味ならばそうだと答えよう」
流石に非実体剣を作れるほどの技術は無い。構想はあるけど。
「そいつは文字通り俺の懐刀と言っても良い刀だ。六角形の鍔があるだろ? その下をしっかり握って親指を思いっきり前に押し出せ」
「締まらない姿になりそうなんだが……分かった、やるよ」
まあ、鍔のすぐ下は内側。つまり長い方だからな。だがそれがこの刀の肝だ。
バシュッ! というくぐもった音が啼いたかと思うと、直後に空気を裂く金切り音が聞こえ、郷田の持っている柄の中から一つの刀身が現れる。郷田を間抜けのような姿にしていた長い柄は異常に白い煙を吐きながら切除され、カランと乾いた音を立てて地面に転がった。
いきなりの謎展開に唖然とする一同。ふふん、そうだろうそうだろう。何せ俺自慢のギミックなのだから。むしろ驚かなかったらマジへこむ。
「な、なんだこりゃぁ!?」
「正式名称『背水』。単身であれば脆く弱い刀しか生成されないものの、柄状のカートリッジに三つの刀身と三種類の補強材を隠し、当時のスパコンで徹底的に計算され尽くしたミクロの世界で超精密に重ね合わさる事で無類の頑強さと柔軟度を誇る俺史至上の刀だ。製作費用二億。試作品も含めれば五億。最終的にこれ一本を作るために使った金は十億」
ちなみに、一番簡単に事が進んだのはスパコンを借りた事だ。当時の開発チームに量子コンピューター開発費用を全額負担すると言ったら所有権ごと譲られたからな。
それはそうと……お前ら、この素晴らしい刀を前にして最初に浮かべた驚愕が金額由来かよ。少しでも武器製作に携わった者ならこの発明と言っても過言ではないカラクリ刀の素晴らしさと恐ろしい技術力に畏怖を憶えるというのに。まったく、これだから……いや、畑違いの少年少女に求めるのは無理があるという物か。くぅ、俺だけでもこの革新的技術に畏れを抱こう。
「……ともかく。流石に妖刀じゃないけど、妖刀に匹敵するほどの質を誇る刀だ。『武士』のお前には相応しい武器だろう」
「いいいいいいいやいやいやいや! こんん、こんっ、こんな高価なもんもらえるか!? なんだよ億って!? しかも、桁が、一つ上!」
いやでもさ、それは造るのにかかった金というだけで、『背水』自体の価値はせいぜい数千万だぞ? まあ柄状カートリッジ消費前なら八千万くらいはするだろうけど。
「黙れ。俺にはもう武器があるし、少しとはいえ剣術を齧った事があるんだろう? ならお前が持つに相応しい。どうせもう展開した後は刀としてしか使えないしな」
有無を言わせぬ語気の強さを見せ、躊躇を踏みにじる。
「そもそもお前は俺の、ニシキ・イノウの『武士』だろ? なら相応の刀を持ってもらわなければ困る。幸い、柄状カートリッジはそのまま鞘としても使えるし」
「そういう問題じゃ……はぁ、分かった。おい、言っておくけど俺はどうやら悪魔に気に入られたようだぞ? だから絶対に手を出すなよ」
色々諦めた口調で失礼な文句と共にその場の面々へ警告……というより忠告をした。彼女達も下手な地雷を踏みたくは無いのか、口をきっちり閉じてコクコクと首を縦に振っている。
「よろしい……さて、最後だ。最後の自己紹介よろしく」
残っていた、少しオドオドしたような態度の少女へ声をかける。彼女らもさっきまでの驚異的カミングアウトの衝撃から立ち直ったらしく、努めて平静でいようと場の雰囲気が少し緊張する。
「えと、小林映奈、です。『ジョブ』は『変身士』。理由は、変身ヒーローに憧れていたから。目標は……後四人集めることです」
言い切ってから羞恥を感じたのか、顔を真っ赤にしながら皆に背を向けてしまった。微妙に濃い人物が最後になったな。もっとも、『背水』に関するアレコレの影響で薄まっているようだけど。ま、下手に浮くよりよっぽど良いだろ。
「さてさてまあ、この面子が今日から『ヴィルキット』の花形仲間であり、訓練を共にする戦友である。諸君らは……あー、良いか別に。下手に長話しても士気下がるだけだし」
実際には流れるような言葉が詰まったからだけど。でもパソコンの前ですら無いのに長々と気恥ずかしいセリフを言うなんて、異世界に来る前ならありえなかった事である。それを思えば別にこの辺で止めても咎められまい。
「お前らは今日から『ヴィルキット』サーカス団の正規メンバーであり、顔だ。だからといってお前らが偉くなった訳でも下働きになった訳でも無い。ただの役割分担だ。俺の役目はお前たちの『ジョブ』を磨き、サーカス団と名乗っても不足無い物……いや、不足と言う者を鼻つまみ者にする程の実力を身につけさせる事だ。そのためには色々苦痛を感じ、我慢出来なくなる時があるだろう。だけど俺はそんなお前たちに最大限の配慮をするつもりだ。さあ、本来なら独裁者である俺がこんなにも譲歩しているんだ。元の世界に帰還したいのならば、逃げることは許さない。そのつもりでこれからの訓練に励めよ」
大体予想通りの反応が返って来たので適当に空気を読み、再び口を開く。
「それじゃ、早速役職説明だ。まず俺が団長兼魔獣使い。渡辺は軽業系で、今は手元に無いけどナイフや棒を巧みに操って魅せてもらう。枦山はトリック系で、転送によってあたかも一瞬で移動したかのような……まあ実際そうだけど、そんな演技をしてもらう。川越はパペッターで、そのまま人形を生きた人間のように操って摩訶不思議な現象のように見せかける役をやってもらう。郷田はその刀で絶技を披露してもらう。まあ基本は居合いとかだな。藁斬る奴。そんで小林には様々な姿へ変身してもらう。質問は? はい渡辺言ってみそ」
「ピエロはどうするの?」
あ、そっか。そういえばサーカスにピエロは必要だもんな……でも。
「この世界ではそういうのはいなくても大丈夫らしい。他には?」
誰からも手が上がらなかった。まあ、訓練中に確認するしかないからな。なんせサーカスなんて初めてやることだ。最初から全て成功するなんて思っちゃいない。そんな事を思うようなのはただの馬鹿だしな。
俺は経験者であるけど……そもそも必要な道具とかも凄く少ないしな。とりあえずは『ジョブ』のレベルを上げる事と演技の内容を詰めていくしかないだろう。
「よし、じゃあ早速訓練しようか。おーいヴルム! フォグザヌちゃん! 出番だ!」
俺が二龍を呼ぶと、一同全員がビクリと体を震わせて恐る恐る二龍へと視線を向ける。ま、いくら俺に友好的とはいえ龍は龍だ。畏怖を憶えて当然だろう。
二龍は俺の言葉に反応し、態度に違いは見られるもののすぐにかけつけてくれた。うんうん、カッコイイよヴルム。可愛いよナヴァン。相変わらず刺々しいよフォグザヌちゃん。見ろよ、サーカス要員が微妙に怯えているだろ。
「ア……ニシキ、コレカラナニヲスルノダ?」
古龍一家を代表してヴルムがそう尋ねてきた。ナヴァンは俺の頬に顔をこすり付けてきて可愛いく、フォグザヌちゃんは相変わらず俺に厳しい視線を向けている。
「ヴルム、フォグザヌちゃん、二龍は今日、この五人と交流を深めてくれ。一日を使ってお互いの距離を詰めて貰う。お前らは今後練習相手としてそれなりに長い時間一緒にいてもらう予定だからな。その為には龍だのヒトだのの壁は薄いにこしたことはない」
「オーケイダ、ニシキ」
「ま、待て貴様! 妾は協力などしないわ! 何故妾が日本人なんかに……」
フォグザヌちゃんから待ったがかかった。なんだよ、今更だろうに……だいたい、腐った薄い本の情報を交換していたくらいなんだから別にいいだろ。
まあ、ヴルムとフォグザヌちゃんに関しては強制する権利が俺には無いし、無理強いは出来ない。
「フォグザヌちゃんの要望は分かった。だけど今日だけは参加して欲しい。ヴルムは現代日本の常識に疎いから、彼女達と何か齟齬があったらまずい事になると思うんだ。ほらほら、少し足りない夫をサポートするのは妻の仕事だよ」
「うぐぐ……仕方ない、今回だけは参加してやるわ」
よろしい。納得した仕草に混ぜてブレスを吐いてこなければ。
勿論避けてやるけどな。バク転で。
「よっと……まあ、体を使うメンバーはこれくらい出来るようになってもらわないとな。ああ、大丈夫。俺レベルだからフォグザヌちゃんからブレス吐かれても避けられるだけで、別にお前らが同じことをやる必要はない。まあ危険度低い版の同じような特訓はしてもらうけど」
俺の言葉になんとも言えないような表情を浮かべる五人。ま、バク転くらいなら元の世界でも出来るヒトはたくさんいたし、そう難しくも無いかなと思わず思い浮かんでしまったのだろう。これ、意外に怖いから実は難しい。恐怖心無いなら結構すぐ出来るけど。骨折と引き換えに。
「俺がいても緊張するだけだろうし、イルトミルジスとルカン兄さんと一緒に少し森で遊んでくる。ついでに肉とか武器とか集めてくるから、期待して待ってろよ」
それだけ言って俺はイルトミルジスに心の中からすぐそっちに行くと思念を送り、やや慌てた様子で了承の意を示してきたイルトミルジスに思わず温かい気持ちを浮かべ、ゆっくりとした歩みで合流するのだった。
さぁて、自然由来スライムとザ・戯れだ!
久しぶりに謎技術由来とんでも武器登場させました! こういうの考えるのとっても楽しい。いずれ異世界で作らせてみよう。
それと、リアルの都合で来週の更新は出来ないかもしれません。申し訳ございません。感想くれたら魂削って間に合わせます!




