第二十六話:なんとなく意図的な進化
今回、遂にファンタジーファン垂涎のあの生き物がお出ましですわよ! えっへん!(←相変わらず深夜テンションでイカレている)
さて、ある程度の自戦力を確認することが出来た事だし、一狩り行くか。
「それじゃ、行くぞレミスタンさん」
「お待ち下さい。どこに行くのですか?」
「ん? 言わなかったっけ? 狩りだよ狩り。婚約発表祝いの宴会に肉が足りねぇんだわ。で、二週間後に結婚式やるから同級生共は全員強化特訓に当てるから食料調達も難航する。だから仕方なく俺とレミスタンさんで二週間分の食料を調達しようと思った訳だ」
「まあ! もう結婚まで話が進んでいますの? それは気合を入れませんといけないですわね!」
やる気になってくれたようで何よりだ。
「んじゃ、二手に分かれてアルミラージメインで狩ってくれ。なるべくなら血抜きして皮を剥いでおいてくれるとありがたい。皮は捨てていいや」
使い道ないし。イルトミルジスの毛並みはイルトミルジスだけの物だ。浮気などするものか。
……そういえばイルトミルジスとウラガットで狩りに行こうかと考えてたな。ガルハイシュ曰く『紫の妙薬』に使うじんめんじゅの葉は少なくていいらしいから今抜けても生産に支障をきたすことは無いだろう。
「俺のほうはイルトミルジスとウラガットを連れて行くから護衛の心配も無い。安心して食料を確保してきてくれ」
「分かりましたわ、ニシキ様」
うし、そんじゃ……まずはイルトミルジスとウラガットの呼び出しだな。散々回復と消費を繰り返してやっとこさ手に入れたモシャスの技も試したいし……クックック。夢が広がるねぇ。
という訳でやってきました森の奥!
「クゥ!」
バシッ!
「危ねぇぇぇぇ! サンキューウラガット! でも痛ぇぇぇぇぇ!」
おふざけもそこそこに、対峙している強者をギロリと睨みつける。
俺のようななりたてのグールとは比べ物にならないほど強靭な筋肉はそれだけでも肉の壁となって生半可な攻撃が届きそうも無いのに、眼前の強者は白く硬い鱗まで纏っている。赤き瞳に囲まれた蛇とも猫とも似ていない縦長の瞳孔が俺を舐めるように見れば、決して不快ではないゾクゾクとした震えが背筋を這う。
そして……彼の者は強靭な尾と精強なる翼を備えていた。
そう、俺とイルトミルジスとウラガットが三体がかりで挑むほどの強者の正体は、白き龍……白色のワイバーンである。
「『白髪赤眼』……その身体能力でそれはっ! 無いだろ!」
ぼやきの途中で俺を打ち倒さんと器用にも空中でサマーソルトを決めるワイバーンの尾からギリギリで回避しつつ吐き捨てる。ちくしょう、今の魔法の補助があったな!? 『魔法士』の『ジョブ』持ちかよ!
「ガァァ!」
龍種にしては短い――恐らくたったそれだけの事でもスタミナを消費するからだろう――咆哮の後、首を縮めたかと思うとすぐさま逆再生のように首を前に押し出しつつ白いブレスを吐き出すワイバーン。狙いはイルトミルジスだったらしく、当のイルトミルジスはその優れた脚力で小刻みに跳ねながらブレスを回避する。先ほどまでイルトミルジスがいた場所はまるで生命という概念自体を拒絶するような死に包まれていた。恐らく毒。それもとびっきり強力なヤツ。
ブレス持ちっつう事は、龍の中でもより竜に近い上位の龍か。ますます厄介なっ!
「シッ! ……チィ、厄介過ぎる」
一瞬見せた隙を狙ってスローイング・ピック改を投げつけてみたけどまったく歯が立たない。グールの筋力を持ってしても龍の鱗は貫けないか……
「まったく……俺としたことが迂闊だった。こんな森の中に広場があるなんて不自然極まりないと、何故気づけなかった」
過去の己を殴りつけたいと思いつつ、ワイバーンの尾を避ける。今更だと分かっていても、悔やんでしまうのが人間っつうもんだ。仕方ないと諦めよう。
だけど……どうしたもんかね。
現状この白いワイバーンに通じそうな攻撃は未完成の狂紅の砲塔かイルトミルジスの技としての角突きだけだ。俺のモシャス技だと鱗を貫通させる事は出来ないだろうし、ウラガットはそもそもたかが木が動いているだけなので龍に対して効果的な攻撃は出来ない。幸いブレスが火じゃないのとウラガット……というより驚きなことにじんめんじゅという種自体が毒に対する強い耐性を持っているようで、ワイバーンの白いブレスは利いていないのが強みか。それにしたって盾にする事もできないのだからあまり意味は無いのだけど。
「くそ……上位ワイバーンの種族特徴は翼とブレス袋。どっちも破壊する事ができればこっちの勝ちだっつのにっ!」
クソっ! ナイフはもっと大事に扱うべきだったな。こんな強敵がいると分かっていたら……いいや、意味の無いIFだ。
「イルトミルジス、ウラガット! このままじゃジリ貧だ。キャステラウムとトリゼェイソンを呼んで来い! 場所は……イメージの通り!」
スライムの核を埋めた場所を強烈にイメージし、ほんの些細な違いも感じさせずにイルトミルジスとウラガットへ指示を出す。二体ともほんの一瞬躊躇する素振りを見せたけど、やはり忠実だった。
「クゥクゥ!」
わさわさ
「ああ、大丈夫だ。竜ならともかくたかが龍一匹に殺されてやるほど俺はお人よしじゃない」
ともあれ、最後に心配されてやはり嬉しかった。
俺が欲しいのは駒じゃない。配下なのだ。その事を分かってくれている。まったく、本当に俺如きにはもったいないほどのアルミラージとじんめんじゅだ。
ダッシュで離れるイルトミルジスと遅いながらも懸命に走るウラガットを見送りながら、眼前のワイバーンにガンを飛ばす。
ワイバーンから帰ってきたのは敵意。何者も受け入れぬ拒絶の感情がビシビシと伝わってきた。
……どうも殺意は無いみたいだけど、はてさて一体どういう事なんだろうな。
「通じるとは思えないけど、一応伝えておく。俺はお前の敵じゃないし、お前も俺の敵じゃない筈だ」
「ガァ!」
帰ってきた答えは、サマーソルト。
「ふっ! っつう!?」
回転中にブレスを吐くとは器用な真似をしやがる……辛うじてよけられはしたけど、服にかかって少しボロボロになったな。侵食でもされたら適わないし、念のため脱ぎ捨てておこう。
そう考えてボタンを全て外し、地面に捨てたのだけど……ズシッ! と、とても服が立てるような物ではない重たい音が響いた。
「…………そういえば、トレーニングの一環で錘を付けてたんだったな。普段どおり過ぎて逆に気づけなかった……」
なんでこんな大事なこと忘れてたん? 我ながらアホ過ぎる。
……この際だ。錘を全部外そう。考えてみれば俺の全身には合計六十キロ(俺の素の体重より重い)の錘がついているのだから、ハンデにしても酷すぎる。
「というか、こんな状態で良く今まで、避け続けられたな、っと!」
とりあえずリストバンドと兜帽子・参式を脱いで地面にドスッと落としながらワイバーンの攻撃を避け、改造十徳ナイフでズボンの錘がついている箇所を切り裂きボトボトと落とす。
っと、効果は覿面。
「よっ、ほっ、ありゃっさ!」
まるで上方に重力でも発生したかのように体が軽くなり、なんと素の状態で三メートル以上ジャンプすることが可能となった。もっとも、ワイバーンが滞空状態でいるのは四、五メートルほど上なのでサマーソルトとかで向こうから近づいてこない限りどうしたって近づける訳は無いけ――
――ああ、なんだ。その手があったか。
「となると……良し、あった」
ワイバーンの攻撃を軽々と回避しながらナップザックの中を漁り、目的のものを発見して引っ張り出す。用済みとなったナップザックは投げ捨てる。
何年も使い込まれた革の触感が懐かしさと心の安堵を呼ぶ。
俺が取り出したのは捕縛具を兼任している鞭だ。俺作という事で当然の如く普通の鞭では無く、ワイヤーとカーボンが仕込んである上に三本の鎖が入っている。さらに先端の錘部分には内部で鎖と連結した分銅が入っているため、威力と操作性の両立を実現させた鞭という武器の到達点と言える代物だ。と、自画自賛している。革? ロマンを生むために表面のみに使っているだけですけど何か?
形状は、とある考古学者を連想させるな。
「コイツなら……捕まえられるはずだ」
握り部分と紐部分を握って気合を入れる。いくら俺の筋力が現代人的に考えてヤバイとはいえ、それでも成人男性の七倍が関の山だろう。その程度でこの鉄の塊と言っても過言ではない……あれ? なんか普通に扱えそう。
「ほいっ」
試しに右から左へ薙ぎ払ってみると……良し、問題ないな。
俺は見てない。ズドッって音を立てて両断されて倒れた木なんて見てない。世界は主観だ、故に知らないものは存在しないのだ。そして見てないものは知らないものであり、結果的に見ていないものはこの世に存在しないという事だ。だから木は両断されてないし倒れてもいない。QED、証明終了。
「ガルル」
…………いや、現実逃避はするまい。眼前の龍が俺の鞭を見て超怯えているのだから、それは起こったことなのだろう。世界は主観であるのなら、そして見た物が知っている物ならば、この白いワイバーンが見せた怯えも俺が認識する世界を構成する要素であり、結果があるのなら原因があるものだ。ならば、その原因は何かと考えてしまえば自然と俺が引き起こした惨状が思い浮かばれる訳で……己の理論武装に敗れるとは。
「……さて、もう一度言わせてもらおうか。俺はお前を害する存在じゃないし、お前だって俺を害する存在じゃない。ならば、お互い戦わなくて済むんじゃないか?」
答えは――無し。
白いワイバーンは、俺の鞭に視線を向けたままズリズリと後ずさりしだした。あの動き、どこかで見た覚えが……パソコンの画面か。
「お前、まさか守護対象がいるのか?」
俺の言葉にピクリと反応を示す白いワイバーン。言語など関係なく俺の意思を察知したのだろう。下位とはいえ成長すれば竜と同格となる可能性を秘めた龍ならば特に珍しい事でも無いし、言葉が通じていると判断してよさそうだ。
「なんだ、それならそうと早く……言えないか。まあ良い。ほれ」
と、俺は鞭を投げ出してからウェストポーチと肩掛けも外し、地面にそっと置く。ウェストポーチの中からはスローイング・ピック改も取り出し、ばらまく。
「ガア!」
自分から武器を手放した俺に絶好のチャンスとばかりに爪を付きたてようと突っ込んでくるワイバーン。
――さて、ここからが正念場だ。
ワイバーンが映る視界に極集中する。年の功は伊達ではなく、たったの五秒程度なら減速世界――世界たる主観を減速させて現実世界を加速する能力外能力――を発動させることが出来る。
さあ、見切れ。
この減速した世界の中ならば可能だろう。
ゆっくりと迫る爪をゆっくりと観察し、ゆっくりと軌道外に体を傾ける。当然、俺の身体能力が上昇したわけでも無いので多少体に掠ってしまうがけど、その程度。
現実世界換算で残り二秒ほど。その内の一秒でゆっくりと体中に必要な力を籠め、残りの一秒をゆっくりと今後の想定に費やし――
帰還。
「――っらぁぁぁぁぁ!!」
帰還後、裂ぱくの気合を入れて横方向に体を逆転させる。
そして、上を向いた足は思惑通りワイバーンの首をガッチリと挟みこんだ。
「ガ!」
「つーかまーえたっと!」
そのまま腹筋に思いっきり力を籠めてワイバーンの顔面を体で包み込むように起き上がる。なにやらブレスでも吐きそうだったので咄嗟に上顎と下顎を両手で閉じ込めた。
突然と言っても過言ではない出来事にも屈せず、冷静な心を保てたのか白いワイバーンはそのまま上昇した。懸命な判断だ。少なくとも、技術に優れる反面身体構造が弱い『白髪赤眼』のワイバーンが地上で暴れまわって俺を振り落とそうとすれば、その動き自体で自らの身を傷つけてしまうだろうから。
龍に理性自体は無い。されど、賢き個体がいないことも無いのだ。特に、自らの『種』を超えやすい龍という種族ならば、尚の事。
そこまで計算に入れた行動とはいえ、流石に肝が冷えた。現在進行形で物理的に冷えてはいるけども。
「さぁて、根性比べはどっちが勝つかね?」
顎が開けぬせいでくぐもった唸り声しか出せない白いワイバーンに問う。
こっから先は言葉なんざ必要ねぇから、な。
カッと眼を見開いて、トリゼェイソンと同じ赤い瞳を見つめる。
綺麗な眼だ。恐怖を心に植えつけるはずの眼光に頭がクラクラするけど、その中に見つけた堅い決意を見れば、この個体がただのワイバーンではないと窺い知れる。
『白髪赤眼』は、言ってみればアルビノ個体だ。
その体は弱く、目も悪く、生まれつき能力強度にも難がある。生まれつきの虚弱体質という世界の選択に絡め取られ朽ちるさだめを持つ悲劇の主役。
しかし、だからと言って『弱者』かと問われれば、そんな事は無い。
『白髪赤眼』は、ある特殊な能力を生まれつき備えている。
その能力は決して感情に左右される事は無く、その力を示すのは『量』のみ。故に、生きたいという『願い』が生まれる弱肉強食の世界では発芽しにくい。
しかし、そんな事は今関係ない。
重要なのは、その能力を操れずとも自覚しているかどうかなのだから。
自覚していれば、その力は無意識のうちに身を覆う。
それはほんの少しの助けを呼ぶだけ。アルビノという呪いにも等しい身体弱者にとって、ちっとも助けにならない助力を。
されど、アルビノがもたらす呪いは頭脳に影響を与えない。
つまるところ、その能力を自覚したアルビノは思考能力が高まる。それは物理的制約をほんの少し助けるだけに留まらず、直接的な思考能力を高め、大幅に劣るとはいえ減速世界に近しい状態へと個を誘う。
それが生きる上で、どれだけの利を個にもたらすか。所詮は黒髪黒目でしかない俺には実感出来ないだろう。まあ、中には遺伝子的にそういう因子を備えていて、何かのきっかけで覚醒する個体もいない事は無いけど。俺もそうらしいし。
まあ、理屈の出番もここまで。
後は、眼で語り合うのみ。
真っ赤で真っ赤で鮮やかな、白いワイバーンの瞳を見つめ続ける。その澄んだ瞳は、狂紅の砲塔なんかよりよっぽどルビーを彷彿とさせる。その奥に見える感情の揺らぎすら、その瞳の美しさを強調する波と化す。状況が状況で無いのなら、まず間違いなく半日は見とれていたであろう赤い眼。
彼の龍の赤い瞳に、俺はどう写っているのだろうか。生憎と夜の帳が下りていて物理的に見え辛い上に、見慣れない赤と暗色ばかりの赤い瞳から窺い知る事は出来ない。上昇を続けながらも時折サマーソルトやジグザグ飛行を行って俺を振り落とそうとしたり風の魔法で俺を引き剥がそうとしたりと、俺の心が伝わっている訳じゃないのは分かる。
しかし、だからと言って伝える事を諦める必要は無い。
俺は見続けるだけだ。彼の赤き瞳を。
龍に見せ続けるのみ。俺の心の底を。
まばたきはせども、どんな乱暴な飛行にも屈せず、赤い瞳を見続ける。
分かるまで見続ける。理解するまで見続ける。諦めるまで見続ける。恭順を示すまで見続ける。本能を見せるまで見続ける。
とにかくこの龍に理性が生まれるよう、見続ける。
なんとなく、トリゼェイソンとキャステラウムがこの場にたどり着いたと理解する。イルトミルジスとウラガットはどうやら自らの不利を悟り、トリゼェイソンとキャステラウムの役割を引き継いだみたいだ。本当に、賢き配下だ。
だけど、俺はせっかく来てくれた二体に待機の命令を下す。
コイツは、後少しだ。
あと少しで、古龍になる。
一秒先か、一分先か、一時間先か、一日先か、一ヶ月先か、一年先か。
どうだって良い。結局、龍や竜にとってその程度の時など、ほんの少しなのだから。
忠実なる俺の配下は、足労に見合わない指示に不満を示す事無く従ってくれる。俺の命より俺の意思を優先し、主が望む最も大きな思惑の達成を手助けするために。
まったく……俺がいなくなれば使えるべき主もいなくなるというのに……そういえばそうなった場合配下の魔獣はどうなるんだ?
いや、今は他の考えを思考に入れちゃならん。
――赤い
「…………モ……イ……ィ…………」
うん、俺もしつこいと思っ……
あ?
ああ?
あああ!?
うぁぁぁぁぁぁぁぁ!?
「おお、おいおいお前、まさかまさかの……」
「カ……ン、シャ……ス、ル。ワ、ワ、ワガ……ア? ル、ジ?」
日本語。
だけど問題は無い。古龍の賢知の由来たる高き理解力と深き思考は、多言語の取得など苦としない。直に……直に……
クフッ……まだだ、まだ抑えろ。
「違う。俺の名は……俺の、名、は……」
ニシキ・イノウ。で、良いのか?
違うだろう。
この無垢なる古龍を、嘘吐きの名で穢すわけにはいかない。
「ナ、ハ……?」
「ああ、俺の名は……」
クミオエット・J・エベミスではない。
彼は、作家だ。異世界の徒ではない。
ならば、新たな名を作るしかないだろう。
俺の名……そうか、異世界での俺の名か。
必要だろうとも。この世界に属する者としての名が。
あるいは、可能性上世界と敵対しなければならない時が来るのだから。
そんな時が来れば、元の世界の物である同級生との繋がりは邪魔になる。
だから、用意はしておくべきだろう。
「……待たせたな。俺の名は、アネル。お前の主ではなく、友だ」
「ア、ア、アネ、ル? ト……モ?」
相変わらず、こんな状況でも俺の頭は冴えている。軍勢、個、カリスマ。おおよそ強さと呼ばれる物の頂点に君臨する(と、勝手に思っている)各人の名前それぞれを瞬時に解きほぐし、綺麗に繋ぎ合わせるとは。我が事ながら誇らしい(人これを、自画自賛と呼ぶ)。
これから先、俺はその方々全てを超えた存在にならなければならない。
元の世界でも敬われるべき超次元的存在の名をあやかる風習はあった。なら、俺がそれと同じ事をしても問題はあるまい。
「そうだ、友だ。俺とお前は、友だ」
白いワイバーンは、一つ頷く。
瞳に輝いたのは、ルビーの如き綺麗な光と、理性。
ゆっくりとした浮遊感が俺を包む。白いワイバーンが俺に気遣うよう高度を下げているためだろう。
色々と言いたいことや、訊ねたい事、検証したいことなどなど、やりたい事なんていくらでもある。
でも今は、今だけは喜ぼう。
この世界に、古龍が生まれたことを。
ちなみに、この森に『白髪赤眼』が多くいるのはきちんとした理由があります。ご都合主義は嫌いな性質なのでご安心ください。
それと、今まで特に明記はしてませんでしたが、本作は四日置きの更新となっております。次回は十六日の水曜日更新です。




