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オーディンの結論もメンドクサイ

遅れすぎてすみません。こんなに期間を空けすぎるようなことはもう二度とないようにしたいと思います(念の為不定期更新のタグを追加しました。というよりつけるのを忘れていたんですけどね)。

あとみなさんのおかげでユニークPV数も1000を超えました。これからもこの作品をよろしくお願いします。

「で、結局俺はどうなるんだよ」

 これだけ話を聞かせておいて全く俺に関係ないということはないだろう。

『うん。実はさっきの話は全部嘘で――』

頭爆弾アフロ起ど「わっ!待った待った冗談だから、今の冗談だから落ち着いて」……次は無いぞ」

 本当に、何でこいつが神様をやっているんだろうか?非常に不思議である。

 ……しまった。今ガラケー壊せば、メンドクサイ会話を続けずに済んだのに。俺としたことが何たる失態を。

『うんうん。君なら許してくれると思ったよ。まあ、携帯壊されてもすぐに直すことはできるんだけどね(笑)』

 こいつをとりあえず一発殴ってもいいだろうか(疑問)。殴りたい(願望)。誰も責めないだろう(仮定)。よし殴ろう(決定)。

 と考えたものの今のところオーディンを殴ることができるわけがないので、仕方なくガラケーを指で軽く叩いて雑音を出すという小さな反撃をした。

 フハハハハハハハハハハハハ、どうだイラつくだろうオーディンよ。フハハハハハハハハハハハハ。

『………………』

 フハハハハハハハハハハハッハッハッハッハッハッハッハッ…………はあ。

 何の反応もないうえに何だか虚しくなってきたので渋々しぶしぶおとなしく話を聞くことにした。

 あーあメンドクサイこと無駄にしてしまったなあ。

『その後にもう一度話し合うことになってね――』





――総一を異世界に送り出した後の魂が集まる場所――

「どうしようか?」

『どうしようか?じゃないですよ!オーディン様が原因でしょうが!!』

光達がオーディンを一斉に非難する。

「だってさあ約束通り命とは関係ない願いのつもりだったのにさあ、付喪神になったら急に命の対象が変わるなんて予想できないでしょ」

『我々全員しってましたが』

「う、嘘だあ」

『ただのあなたの勉強不足です』

「……はい」

 先程からつづいている光達の息の合った反論にさすがのオーディンも自分の非を認めざるを得なかった。

「オーディン様のお説教はあとにして、今はあの魂をどうするかを考えなければ」

 緑の光が話を切り替える。

「やはり地獄行きに帰るべきではないでしょうか」

 元々転生することに反対していた赤い光がこれをチャンスとばかりに地獄行きの提案を出す。

「それはいくらなんでもあんまりだろう」

 青い光が赤い光に反対する

「そんなことすれば、あの魂のしてきたことを否定することになるぞ」

「むう……ポセイドン、確かにお前の言うことにも一理あるが、だがまたここに戻ってきたら地獄行きがきまっているような魂を転生させるのは反対だ」

 青い光の反論を言っても赤い光は地獄行きの意見を変えようとはしなかった。

「それでも「あーもうっ、これじゃあ話が進まないから、転生することに関しては変更は無し!地獄行きはもちろん天国行き以外の方法を考えて!」

 話の収集がつかなくなるのを心配して、オーディンが話に割り込むことで止めた。

「そもそも!原因であるオーディン様が意見を出さなくてどうするんですか!」

「あー、えーと、うんそれも……そうだね」

 自分に白羽の矢が立ったことで、オーディンは話に割り込んだことを後悔した。

「そもそも、閻魔様はどうすれば総一君の願い事を納得してくれるかなあ?」

「それはもちろん、命を無限にするに値する条件でしょうな」

「命を無限にするに値する条件ねえ」

 そんなこと考えられるはずがないじゃないかという雰囲気を出すようにオーディンは頭を抱える。

 そのオーディンの視界にふと、総一の転生に反対していた赤い光が入りオーディンは一つ問いかけてみた。

「ねえオシリス。天国行きか地獄行きを決めるときってさあ、生前でどれだけいことをしたかとどれだけ悪いことをしたのかの割合で決めるんだよね?」

「そうですね。言い換えてみれば、罪を誤って犯してしまっても、善いことをしていれば、つまり、徳さえ積んでいれば天国行き、逆にどれだけ徳を積んでいても故意に多くの罪をおかすような者は当然地獄行きになります。それがどうかしましたか?」

 何を当たり前の言っているんですかと言いたげに赤い光はなかば呆れたように問い返す。

 だが、オーディンは赤い光には反応せずにブツブツと何かをつぶやいていた。

 しばらくして、オーディンは呟くのをやめて光達全員を同意を求めるようにして言い放った。

「つまり、総一君にも徳を積ませればいいんだね!!」

『…………は?』

 オーディンの言った言葉の意味を理解できずに光達は間の抜けた声しか出なかった。





――――――――――――――――――――

『――という結論に至ったんだよ』

「…………は?」

俺はオーディンの話の中の光達と見事に同調シンクロした。

 


五ヶ月くらい前のことですが『まえ・あと・かつ!!~そんな話はよそ(前書きとか後書きとか活動報告)でやれ~』という新作を書きました。よろしければそちらも一度読んでみてください(作者が登場する話が苦手な人は読むのはご遠慮した方がいいです)。

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