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中二病な小娘もメンドクサイ

 皆様のおかげで1000PVを突破しました。

 ご愛読してくださる読者様、いつもありがとうございます。

 

 ……どうしようかこいつ。

 俺は目の前で気絶している小娘(まだ怒りがおさまっていないので)を見て思った。

 容姿は将来アイドルになれそうなほど顔が整っている、泣きぼくろが印象的な黒髪の少女だが、恰好がおかしい。

 何故なら服装はボロボロの黒いローブ一着しか着ておらず、その手には使いづらそうな大きな鎌を持っていたからだ。

 何だこいつ中二病か?

 おお、小娘よまだ小学生くらいなのに中二病とは情けない。

 ……こいつが地上から呼びかけてきた奴なんだろうが、さすがにこの状態じゃ話すこともできんしな。

 仕方ない起こすのもメンドクサイし、起きるまで気長に待つか。

 ――それにしても初めて使ったな頭爆弾。

 元々手足を拘束されたとき周りを吹き飛ばして逃げるためのものだったんだが、まさかこんな形で使うことになるとはな。

 しかし、レベル2でこの威力だったんならレベル1で脱出できた気がするな。

 だいたい最高レベルでツァーリ・ボンバ(人類史上最大の水素爆弾の通称。発生した衝撃波が地球を三周するほどの威力を持つ)と同等の威力を基準にして計算するのがメンドクサイんだよ。

 それとだ。一番幸恵に言いたいことがある。

 ――起動コードがアフロって完璧におかしいだろおおおおおおおおおお!!アホかあああああああああああああああ!!

 ここで言ってもどうせ聞こえないだろうから、声には出さないが内心では、大絶叫だった。

 幸恵から言わせてみれば――

『起動コードをアフロにしたのは印象が強い言葉の方が覚えやすいかなと思ったからだよ。……プフッ』

 ――とのことだが、んなもんしるかあああああああああああああ!!

 あれか、頭爆弾で頭が爆発するからだろ。絶対狙って考えただろ(最後明らかに笑ってたし)。

 俺の頭より先に羞恥心の方が爆発するわ!

「……う、うーん」

 俺が頭爆弾について心の中で感想(ほとんど文句だが)を述べていると中二病な小娘が気が付いたようだ。

「やっと起きたか中小ちゅうこ娘(中二病な小娘の略)」

「非処女みたいな呼び方しないでください!総一さん」

「そういう意味で言ったんじゃないんだが」

「イ、イった。ハ、ハレンチですよ!」

「お前の発想がな」

 つうか何で非処女なんて言葉知ってるんだよ。

 最近のガキはませているとよく言うがここまでとは。教育した親はどこのどいつだ。

 そんなどうでもいいことを考えていると中小娘「それに……」と話を続けてきた。まだ何かあるのかよ。

「気絶したのは総一さんのせいじゃないですか!」

「はぁ?」

 間抜けな声が出た。

 こいつが気絶したのが俺のせい?

 俺は一度中小娘が気絶した経緯いきさつを整理してみた。

・爆発によって勢いよく地中から脱出する。

・そんな俺(頭がない)を見て中小娘が悲鳴を上げる。

・願いの力のおかげで新しい頭ができる。

・「きゃああああああ、頭が生えたああああ!?」と再び中小娘が悲鳴を上げ気絶寸前になる。

・今までの鬱憤うっぷんを晴らすために中小娘の頭を踏みつけて着地する。

・完全に中小娘が気絶する。

「どうです?思い出しましたか?」

「知るか、避けないお前が悪い」

「考え方が完璧に不良ですよね!?それ!」

「そんなことよりだ」

 俺は声のトーンを低くする。

「は、はい」

 雰囲気が変わったのを察したのか、中小娘が怯えた態度に変わる。

「何でお前は俺の名前を知っているんだ」

次はユニークPVを1000超えられた報告ができるように引き続き更新がんばっていきます。


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