明日
「明日には無限の可能性がある。」
そんな幻想を抱いている人はいないだろうか?
「明日には希望なんて無い。」
そんな絶望を誇らしげに抱えている人はいないだろうか?
気づいて欲しい。
どちらも愚かなのだと。
無限の可能性なんてないのだ。
僕らには翼も無ければ一人で生きていく力もない。
僕らは生き物なのだから。
ただ...
ただ、それだけで絶望してはいないだろうか?
世界を穿った見方で望んでいる気になって
理不尽だと嘆いて
綺麗事だと罵倒して
中二な心をくすぐって
満足しているだけなのに。
前を見てくれ。
そこに道があるから。
無限に続いているわけでも
無限の選択肢があるわけでもない。
壁だってあるかもしれない。
無限だと信じてイカロスの翼で飛びたいのなら飛べば良い。
道など無いと絶望にひれ伏して足踏みしたいのならすれば良い。
いつか気づくから。
前を見て
自分の足で歩かなければいけないと。
さあ、目の前の地面を踏みしめて。