表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
アメリカ合衆王国(The United Kingdoms of America)  作者: カトーSOS


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

5/6

第2章 象徴の再発見:ヘンリー王子現象の思想的意味

※本稿は思想実験としての風刺的随筆です。

実在の人物・制度への支持や否定を目的とするものではありません。

ただ、もしアメリカに王がいたら――という想像を楽しんでいただければ幸いです。


導入

21世紀のアメリカにおいて、「王族」や「ロイヤル」という言葉は、もはや異国の遺物ではない。

むしろそれは、“セレブリティ文化”の究極形として再構築された象徴である。

大衆は政治家ではなく、血統を持たぬスターに“永遠”を見出す。

それは制度なき君主制――つまり、民主主義の皮をかぶった王制の再来である。

なかでも注目すべきは、ヘンリー王子夫妻をめぐる一連のアメリカ社会の反応だ。

彼らは王室を離脱し、英国の伝統から解放された“新しい自由人”として受け入れられた。

だがその受容の構造は、自由の称賛ではなく、無意識の「君主待望論」そのものだった。

国民は王を失った代わりに、“王の物語”を輸入したのである。

この章では、現代アメリカにおける王族文化の受容を通して、

「象徴の空白」がいかにエンターテインメントと結びついたかを分析する。

ヘンリー王子とは、単なる人物ではなく――アメリカの潜在的な“王権の夢”の容れ物である。


最後までお読みいただきありがとうございます。

ご感想・レビュー・ブックマークが次回執筆の励みになります。

次章では「“ロイヤル”の再定義:セレブ文化が生んだ擬似王制」をテーマに、さらに深く掘り下げていきます。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ