第2話:初戦闘
アンフィニ祐です
ついに初戦闘!
ただ通常通りに進むのでしょうか。
そうして初任務が告げられる。
「備前で魔物・・・か。」
「勝。頼んだぜ。」
「ああ。」
「行きますよ〜」
「早くしろー」
と雪が言う。
「真守さんや。あんたの絶流斬が本当の実戦で使える日が来るよ。」
そうして魔物の出現地点へと向かう。
到着するとそこは煙突が多い地域だった。勿論そこからは煙が出ている。
「たたら製鉄所のようですね。」
「ここは龍造によると刀の名産地らしい。」
「取り敢えず索敵しましょうか、何処に居るか分かりづらいので纏まって行動しましょう。」
早瀬さんの腰には使い棄てる気まんまんの刀が4本くらいあった。
「なぁ、刀がひとりでに動いてるんだけど」
刀身のみの刀が勝手に動き、雪の頬を掠って壁にささる。
「えっ」
「あらあら」
「大丈夫か?」
「大丈夫だ、問題な・・・やばいかも」
沢山の刀が浮いている。そうして勝、雪、早瀬さんに刀が一気に飛んでくる。
「絶流斬漆式!無化!」
勝は刀を弾いて防ぐ。
「本体を探しましょうこのままでは疲弊するばかりです。」
早瀬さんも飛んできた刀を掴んでそれを使って迎撃する。
「だが敵はどこなんだ・・・?見つけられれば拾壱式で詰められる。」
「早瀬二刀流4式火龍!!」
壁ごと飛んできた刀を破壊する。すると何か本体らしき小さい奴がいた。
「あれが・・・!」
「チェストーーーーー!!」
雪が全力で刀を振り下ろすが外れる。
「絶流斬、捌式!精斬!」
刀の切っ先を相手に向けて一気に接近する。
本体がUターンして勝の股の下を潜り抜ける。
「んなっ・・・⁉」
「えいっ」
早瀬さんが草履で思い切り踏みつけて仕留める。
「探知能力を考えないとなぁ。」
「相手の気配を探るなら私出来ますよ。」
「あの人ならそういうの持ってそうなんだがな・・・」
「あとこの壁の向こうにもう1体居ますね」
早瀬さんが烈風の構えをして壁越しに仕留める。壁を貫いた衝撃で壁が割れ、剣先には魔物が貫通していた。
「・・・俺は必要なのか?」
「いつもは1人でやっていたので、こうゆう弱いやつの対処には慣れてますから。」
「まぁ強くはなかったんでしょうけどめんどくさい部類ですよね・・・あれ。」
「でも、前はもっとたちが悪いやつもいましたね。あの時は林ごと切り裂いたものです。」
「どんなやつだったんです?」
「色んな物に擬態する奴でしたね。それにすばしっこかったですね。」
「うわぁ・・・」
「これ以外にも確かありましたよね。」
すると爆発音が腹の底に響く。
「どこだ?」
全員が辺りを見渡す。
「どうしたんだ?」
3人の居る場所だけが暗くなる。
「ん?」
「上だ!」
「あらあら」
「伍式、電撃斬!」
上へ信じられない速度で接近し、そのまま真っ二つにへとする。
「4式、火龍。」
真っ二つにしたのを更にバラバラにする。
「やはりこの程度か。」
「なんだありゃあ。」
少し目を見開いて驚いた声で勝が言う。
「我が名は風魔天。」
「2式、鍾馗!!」
名乗っている最中に峰を右手で支え、下から飛び上がりつつ、刀の腹で斬り上げる。
ただ、それが通る前に巨大な風により壁に叩きつけられる。
「おっと。ちょっと油断してしまいましたね。」
「稲荷の神が調子に乗るでない。」
薙刀を向ける。
「チ”ェ”ス”ト”ーーー!!」
後ろから示現流特有の速さと馬鹿力で刀を振り下ろす。
「人間にしてはやるな。空を舞うとは。ただ・・・」
くるんと回転して背中を蹴る。
「もっと力をつけることだ。」
「早瀬さんよk」
「えっ」
早瀬さんと同じ位置に落ちる。
「やれるかはしらんが・・・絶流斬陸式、クロス!肆式、空の狂わし舞!」
「筋はまだいいほうだろう。ただ。」
正面から斬りかかるが腹を殴られる。
「がはっ・・・」
「それだけだ。」
墜落する。
すると誰かが島津拵えで風魔天の腕を吹き飛ばす。
「ほう・・・何者だ?」
「大将首だ!!大将首だろう!!なぁ大将首だろおまえ。首置いてけ、なぁ。」
「我は大将ではない。我が君天魔様の直属の部下であり四魔天の風を操る者、風魔天だ。」
「儂は八幡の神じゃ貴様の首はいらん 命だけ置いてけ!!」
「強情なやつだ。貴様が我に勝てたら良いだろう。」
次の瞬間風魔天の体が縦に真っ二つになる。
地に落ちるとその瞬間、辺りが一定の間火に埋め尽くされる。
「風魔天。大丈夫か?」
「ああ・・・一応な。」
「念の為、魔天土も来ている。撤退しろ。殿は我々が務める。」
「助かる。」
「風魔天、こっぴどくやられたな。何、大丈夫だ。地を巡って帰る。問題はない。」
「どりゃぁぁぁぁ」
全身を水で濡らした雪が火の中に突っ込んで火縄銃で風魔天を撃つが一瞬にして地に潜った為当たらなかった。
「我が名は魔炎天。貴様を倒す者だ。」
「能書きたれてねぇでさっさとかかってこいよ」
「我等の主な目的は風魔天の完全撤退までの殿。ただ、文字通り倒させてはもらう。」
手のひらを合わせてもう一度広げると大量の炎が辺りを巡り、建物に火が移る。
「さあ、足掻け!絶対にどうしようもない領域に絶望せよ!」
「こんにちは、そしてさようなら。」
早瀬in雪が片方の刀を空中に投げてから5式旭光・連で一瞬にして切り刻もうとしたが全員が地に倒れる。全員が同時に窒息したのだ。
「よくやってくれた。水魔天。やはりお前とは良きライバルだ。」
「私の考えている意図を汲んでくれた貴方こそ。良きライバルですよ。」
八幡の姿が見当たらない、それに早瀬さんの刀も無い。
「嫌な予感がする。早く撤退しよう水魔天。」
「勿論です。もう残る必要もありませんからね。」
2人が後退していく。
すると早瀬さんの刀が後ろから飛んできて水魔天の心臓を綺麗に貫通する。
「私の心臓を貫いた程度で攻撃を与えた気でいるとは。片腹痛い。」
すると刀が独りでに動いて体を1瞬でサイコロステーキにする。
「その程度では私は殺れませんよ。教えるわけもありませんが。」
刀を捨てて更に速度を上げて撤退するのだった。
新たな敵、四魔天。
そしてちらりと登場する真守。
この真守のせいで投稿に時間がかかったんです。
なぜならもうこのシリーズは初投稿段階で終わっていましたから。