03 相変わらず
ジョウトさんたちは相変わらずの生真面目さで、
巡回司法省特務部隊として、世の中の悪党どもをバッサバッサと叩き斬っております。
いやホント文字通り、容赦無しのバッサリ一刀両断。
あの大事件の時の宣言通りに、キャラバン襲撃の実行犯どもを叩き潰して回っているそうです。
ただ、どうしても首謀者の足取りが掴めないのだとか。
あの襲撃事件は、巡回司法省が本腰入れて捜査しているのですが、
残念ながら年月が経つほど証拠も掴めなくなり。
それでも、ジョウトさんたち捜査官も、風化だけはさせまいと追い続けているのです。
皆さんの奮闘ぶりを見ていると、
家族の平穏を優先して第一線から遠ざかった俺としては、
かなり心苦しいのです……
「一緒ですよ」
マーリエラさん……
「平穏な暮らしを守るために頑張っているのは、ノアルさんもジョウトさんも同じです」
「私たちは、私たちに出来ることを頑張りましょうね」
ありがとうございます……
おっとそういえば、
ジョウトさんとミュンシェラさんの方は、おめでたい進展とかは?
「……あたたかく見守りましょう、ね」
了解です、生暖かく見守り続けましょ。
そっち方面ではホント鈍感さんですからね、おふたりとも。
「きっと、ノアルさんにだけは言われたくないでしょうね」
おっと、こりゃあ一本取られたよ。
あはは。
「うふふ」
『またイチャイチャしてる……』