表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
2/19

02 日常


 俺は、相変わらずの冒険者。


 6人家族の家長は、当然、大黒柱としても頑張らねばならぬ。



 でもご安心。


 あの厳しい修行の甲斐もあり、おかげさまで討伐依頼もこなせるようになりましたので、


 こうやって冒険者として家族を養うことも出来ているのですよ。



 ---



「パパとジョウトおじさん、どっちが強いの?」


 おっと、流石はやんちゃなリシェルちゃん、直球勝負なご質問。


 そうだね、今は……


 武器アリならジョウトさん、


 素手なら俺、かな。




「じゃあ、ゼルサニアお兄さまとお父さんなら?」


 これまた鋭いご質問、流石は賢いルシェリちゃん。


 そうだね、いかに騎士修行の成果も目覚ましいゼルサニア王子でも、


 今はまだ俺の方、かな。




『アンチ姉さまとノアルパパは?』


 おっと、スーちゃんもですか。


 えーと、本気出せばギリギリ勝てる、かも……


 でも、乙女相手に本気でバトるのは俺らしくないよね。


 だから、アンチさん、だね。




「ってことは……」


「一番強いのはやっぱり……」


『マーリエラママ!』



 はい、大正解。


 見事正解した3人は、マーリエラさんからご褒美のおやつを貰ってきてね。



「はーい」×3




 うん、家庭内ヒエラルキー的にも大正解ですよね。


 凄腕特務司法官モード、しっかり者ママさんモード、お色気人妻モード、


 つまり通常の3倍にブーストされたマーリエラさんが相手では、


 俺なんて秒殺・瞬殺・イチコロの、チョロい3連星間違い無し!



 ---



 ゼルサニア王子は、すっかりイケメン王子様。


 最近は、うっかり城下町なんて出歩くと、


 乙女たちが群がってきて、そりゃあもう大騒ぎ。


 今はうちにも滅多に来られないのです。




 妹君のユイメイア姫は、国民の人気が輪を掛けてハンパ無し。


 老若男女からのあまりの凄まじい人気に、お城の外にはほとんど出られないというお姫さまっぷり。



 俺の方は、エルサニア王家との例の揉め事の件もありますし、


 アルセリア王家に迷惑掛けないよう、お城には余程のことがない限り近付かないようにしてますので、


 ユイメイア姫とはほとんど交流出来ておりません。



 3人娘たちは凄く残念がっておりますが、


 そもそも以前のように、王家の方々と気軽にお茶会出来てたことがイレギュラーですので。



 いずれ世の中がもう少し落ち着いたら、


 家族揃ってきちんとご挨拶に伺いましょう。



評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ