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旦那ちゃんと嫁ちゃん

嫁ちゃんと旦那ちゃんのひな祭り

作者: 山本大介

 今日はひなまつり。


「♪あかりをつけましょう、ぼんぼりに~♪」

「♪おっ、はなを、あげましょっ、もものっ、はなっ、セイッ♪」

 旦那ちゃんは嫁ちゃんの後に続き長渕節で歌った。


「あー、もうやめてよ。真似しないで」

「どうして~」

「どうしてって、せっかく気分よく歌っていたでしょうが」


「♪あかりをつけましょう、ぼんぼりに~♪」

「♪お~、はなを~、あげましょぅおお~ももの、はにゃ~、ソイやっ♪」

 旦那ちゃんは嫁ちゃんの後に続き北島節で歌った。


「ちょっと、せっかく気分よく歌ってるのに」

「どうして~」

「あんたは3歳児かっ」

「あ・ん・た~って」

「怒ってんのはこっちよっ!」


「♪あかりをつけましょう、ぼんぼりに~♪」

「♪お~、はなを~、あげましょぅおお~ももの、はなああああっ~ノリコおっっっ!♪」

 旦那ちゃんは嫁ちゃんの後に続き玉置節で歌った。


「いい加減にしなさいっ」

「なんで~」

「プチイラつく」

「プチってことは、それほどでも~」

「あるわ!」


「ま、ま、せっかくのひな祭り、怒らないで」

 旦那ちゃんは、ビールを嫁ちゃんに注ぐ。

「誰のせいよっ・・・ったく」

 2人はビールをぐいっと飲んだ。

「旦那ちゃん、顔、赤いよ」

 すぐに顔に出る旦那ちゃん。


 上機嫌の旦那ちゃんは、

「♪少し麦酒召されたか~赤いお顔の旦那ちゃん~♪」

「・・・・・・」

「・・・・・・」

「てへっ」

 嫁ちゃんはグーする。

「・・・時には旦那ちゃんを知らず知らず内に傷つけてしまっても・・・」

「おっ「白日」痛い、痛い、ち〇こは叩かないでっ!」

「島津〇矢さんの「白日」は上手だよね~」

 真顔での嫁ちゃん攻撃に旦那ちゃんはたまらず股間を抑える。


「・・・・・・」

「・・・・・・」

「ちょっと!」

「なに~?」

「履きなさいよ」

「なんで~」

「社会常識っ!」

「俺、裸族だし」

「いつまでも通用すると思ったら大間違いよっ」

 旦那ちゃんとアレはこってり絞りあげられた。

「いてててっ!」


 またしても嫁ちゃんに敗れた形となってしまった旦那ちゃん。

 脱いだのではなくパンツが破れれば、あれが見えたって正当防衛になるのだろうか、ふとそんな事を思ったり、思わなかったりした旦那ちゃんであった。

 いけっ!いつか嫁ちゃんを出し抜き、裸族の楽園(パラダイス)を築きあげるのだ。



 やっている事は不変っ。

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― 新着の感想 ―
[良い点] クスクス笑いながら読ませてもらいました! 相変わらず嫁さん強いのとナイスツッコミです! そのまま旦那さんを教育ファイトです(*`・ω-)ノ
[一言] おひなさまでしたね 「どうして〜」のところを勝手にエグスプロージョンの本能寺の変を思い出して一人で踊っていました(笑) 玉置節、いいですねえ! 嫁ちゃん、知らず知らずと言いながら絶対わざとだ…
[良い点] ノリコォ~~、のところで笑いました。服着てる絵をイメージして読んでいたらまさかの裸でした(笑)。面白かったと同時に「わかる~」とも思ってしまいました。ウチの旦那も家の中では裸(もしくはパン…
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