高嶺の花の美少女幼馴染突然のディープキスにより、女子部屋は暗雲立ち込める。
突如為された女子部屋でのディープキス。
俺は茹でダコのよーに顔真っ赤になってたと
思われる。
ばばばば、罰ゲーム告白なのに。
俺、お前のこと好きな訳じゃねーのに。
エロエロなキスだった。は、激し過ぎる。
果敢に舌を絡めてくるあたり、や、ヤバい...。
俺は腰の力が抜けて、へなへなと床に膝を落とした。
「んっ....」
周りの女子をチラリと一瞥すると、
顔真っ赤にしてた。
中には、「ウソォ...」と両手を口元に当ててる
女もいた。
実は。俺が好意を寄せてる女はその中にいて、小柄な小動物系キャラでポニーテールがよく似合うミドリって女子だった。
華奢で可憐な感じがして、抱きしめたら
折れちゃうよーな、そんな守ってやりたくなる系の可愛い女子。中学に入学した時からずっと気になってて、でも、告白する勇気がなくて、
今のいままできてしまった。
そのミドリの前で。
俺は、高嶺の花の幼馴染とのディープキスを見られて、腰を抜かしかけた訳だから、
もう超絶大ピンチだった。
てか、林ユーコと同室だったなんて、
俺としたことが、把握ミスだった。
そもそも。好きな女の見てる前で、
罰ゲームとはいえ別の女に告白するなんて、
これ、ヤバいだろ。
俺がこのあと。現在、中3の俺が意を決して、
このディープキスのあと、ミドリに告白したとしても、
撃沈は免れないだろ...!
かなーり、濃厚なキスのあと。
ユーコは疲れたのか、俺の口元からぽってりとした柔らかい唇を離してくれた。
ふぅ...
そんな心の声が、思わず口元から漏れた。
俺は言いかけてた言葉を繰り返すべく
言葉を続けよーとした時だ。
ユーコが余計なことを言ってみせた。
「シンジったら、キス滅茶苦茶上手いね...」
「私、凄い感じちゃった...」
おいおい、何だこの、エロ漫画みたいな流れは...
始まりはただの、罰ゲーム告白なんだからなっ!
か、勘違いすんなよっ...!
俺氏、超絶ピンチ。