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ヒイラギの詩  作者: ALBILEO
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東風の歌

あのそよぎは、なにをいみするのかしら。

東風がうれしいたよりを運んでくれるのかしら。

風の翼のさわやかな羽ばたきは、

ふかい胸のいたみをひやします。

 

風は、愛撫するように砂塵をもてあそび、

軽い小さなかたまりにしてまいあげ、

たのしくむらがる羽虫たちを、

安全なぶどう棚へおいやります。

 

太陽の灼熱をこころよくやわらげ、

わたくしの熱い頬をひやし、

野や丘の上に、かがやくぶどうに、

ただよいながら、接吻します。

 

そして、かぜのしずかなささやきはわたくしに、

あのかたの千のあいさつを運んでくれます。

日が暮れて、この丘が暗くなる前に、

千の接吻が、私にあいさつしてくれましょう。

 

では、東風よ、お前は先に行くがいい。

おまえの友達や、悲しむ人たちのために。

あそこ、高い城壁が夕日に輝くところで、

まもなく、私は最愛の人に会いましょう。

 

あぁ、ただ、あのかたの息だけが私に、

まことの心のしらせを与えてくれます。

愛の息吹と、さわやかな命は、

ただ、あのかたの口から与えられるのですから。

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