第四話 ニネベに向かう
その後エホバの言葉が再度ヨナに臨んでこう言った。
「立って,大いなる都市ニネベに行き,わたしがあなたに語る布告をふれ告げよ」
「報酬は? ただでそんな危険な都市に行きたくないニャン!」
「そこには可愛いニャンコがたくさんいるから、それと仕事も大都市ならし易いと思うが……」
「ニャール、可愛い嫁と住む場所と仕事か。
でも、僕、イギリスのロンドンの方が好きニャン。
なんか、名探偵って気がしてくるニャン!」
「分かった、分かった。
いずれは、ベイカーストリートまで移動させてやるから、とりあえずこの都市を守ってくれ。
では、頼んだぞ!」
「さてと、じゃあ、ニネベに向かいますか」
ヨナは,エホバの言葉のとおりに立ってニネベに行った。
さて,ニネベは神にとって大きな都市であり,歩いて回ると三日かかった。
「ニャーン、僕もう疲れたニャン。どこかでカフェにしたい。
人間も優しくて清楚な女の子がいない。
いるのは、キャバクラみたいにおかしな格好をした二十代前半のババアばかりだニャン!
可愛い猫の僕にミルクも出さない都市なんて、滅んで当然だニャン!」
ついにヨナはその都市に入ることになり,歩いて一日の道のりを行き,しきりにふれ告げてこう言った。
「あとわずか四十日でニネベは覆されるニャン」
「まあ、猫が喋ったわ!」
「なんでも、神の予言者らしい。ぜひ、家に来て、ミルクでも飲んでください!」
「おいおい、牛乳じゃ駄目だぜ! 猫は猫用ミルクじゃないと腹を壊すニャン!」
「そうだったんですか。我々はなんて愚かな事を……。
その博学、まさに神の猫ちゃんです。ささ、王の所へ案内いたします!」
「なかなか話の分かる奴らニャン!」
「しかし、本当にニネベは後四十日ほどで覆されるんですか?
これじゃあ、私達は楽しい夏休みもおくれない!」
「うーむ、探偵として言わせてもらえば、このところ太陽が暑くなってきて倒れる者が続出しているのではないのかね?」
「はっ、そう言えば……。悪い流行り病かと思い、祈祷や身体を鍛えるように注意していましたが、いっこうに倒れる者が減る傾向はありません」
「なるほど。それは熱中症という病気だニャン!
水と塩分を取り、涼しい所で休ませなければ、若い男でも死んでしまうニャン。
お前達には改善してもらわないといけない点があるニャン。
とりあえず、依頼主の要求を一緒に対策するんだ。
四十日以内にこの都市が良くなれば滅びることはないはずニャン!」
「はい! なんなりとお申し付けください!」
「ふっ、良い態度だニャン!
依頼主の要求は三つ。
一つは、偶像崇拝を止めること。
二つ目は、売春行為を止めること。
三つ目は、捕虜虐待を止めることニャン!」
「な、捕虜虐待を止めるのは可能ですが、前の二つを廃止されたら私達は生きていけません。
この二つは、ニネベのパイプラインですから……」
「分かってるニャン!
自称真理を語る者の多くはその点を無視して宣教をしているようだが、押し付け以外のなにものでもないニャン。
もしも突然会社をクビになったのと同じように、今までして来た仕事を止めろなど死ねと言っているようなものだ……。
しかし、僕には良い考えがあるニャン! 協力してくれないか?」
「はい、何なりと……」
こうして、ヨナの教えが始まった。




