第十七話 モコネコ最大のピンチ!
モコネコ達は朝日を見た後、飛び立った。
すると、後ろにおかしな気配を感じた。
「ん? 何だ、この音は?」
「先輩、ざわざわとうるさいですよね。何かがオラ達を狙っているんでしょうか?」
モコネコは恐怖を感じていた。
「まさか、カルガモちゃんが怒っているのか? お肉食べちゃったから……」
「じゃあ、カルガモちゃんの身内が、オラ達を狙っているんでしょうか?
僕、恐いです……」
ホワイトモコネコは不安を口にした。
「いや、きっとオイラ達の雄姿を見て、ファンが押し寄せているに違いない!」
「そんな、それならお洒落しなくっちゃ……」
「ガーン! オイラは麗しい羊毛が無いからお洒落できない!」
二匹がそんな事を話していると、奇妙な音はどんどん二匹に近づいてきました。
「うっわー、音がもう後ろまで聞こえる。ファンが追い付いて来ちゃいましたね、先輩!」
「仕方ない、ここはオイラに任せるニャン!」
モコネコは地面に降り、ファンに対応しようとする。
「あ、サインとかは、お断りだよ!
全く、アポも取らずに押し寄せて来るなんて、マナー知らずの子猫ちゃん達だな!」
モコネコが後ろを振り向くと、そこには大量のゴミが……。
「ギャー、先輩何ですか、これ!」
モコネコはゴミを見て、ホワイトモコネコを残し一目散に逃げ出した。
「ドクターブラックの差し向けた最終兵器かもしれない。
ホワイトモコネコ君、最初の仕事だ。
これを一匹で食い止めるのだ。
それができてこそ、オイラのパートナーと認めよう」
「そ、そんな……」
ホワイトモコネコはゴミの山に呑み込まれた。
「さらば、ホワイトモコネコ! お前の分までオイラはしっかりと生きるぜ!」
「僕の本気をなめるな! こんなゴミ、燃やしてくれるわ!」
呑み込まれたと思われたホワイトモコネコは、特殊能力の炎でゴミを燃やす。
「くっそ! 数が多過ぎる。捌き切れない!」
ホワイトモコネコはゴミの数に押され始め、再度ゴミの山に呑み込まれた。
「ギャー! 燃やし切れなかった燃えないゴミが、僕の体を焼き始めた。
鉄とかも含んでいるから……」
ホワイトモコネコは力尽き、ゴミの山の中に消え去った。
「ホワイトモコネコ、君との友情は忘れないよ!
安らかに眠ってくれ……」
しかし、ゴミの山はモコネコを狙う様に、急激にスピードを上げ、モコネコに押し迫っていた。
「くっそ! マントが無いから空が飛べない。このままでは……」
モコネコの努力も虚しく、ゴミの山は容赦なくモコネコを襲う。
「くっ、負けるか……」
モコネコもゴミの山に呑み込まれてしまった。
二日後、メアリー研究所からモコネコの声が聞こえてきた。
「メアリー先生、助けて……」
「重いニャン、死んじゃうニャン……」
メアリー先生がその声に気付き、扉を開けるとそこにはゴミの山が……。
「キャー! おのれ、ドクターブラック!
僕の命を狙うため、ついにこんな機械を差し向けて来たか!」
ゴミの山は、モコネコの声で喋り出した。
「違う……。オイラの体に、ゴミが吸い付いてくるニャン」
「たぶん、先輩の特殊能力が暴走したせいだろうと思います」
「助けて欲しいニャーン!」
メアリー先生は、あまりのことに扉を閉じた。
「見なかったことにしよう!」
扉の向こうからモコネコの声が聞こえる。
「国を訴えるニャン! ゴミ屋敷をそのままにしておくからこうなるニャン!」
「こんな可愛い僕達を見捨てるなんて、ひどい国ニャン!」
モコネコ達の必死の訴えにより、自衛隊が来てゴミを処理してくれた。
みんな、こんな悲劇が起こらないよう、ゴミのポイ捨てはやめてね!
そして、ゴミ屋敷は地域のみんなで協力して処理しましょう!
モコネコはメアリー先生によって、肉球のみが電気を操れるように制限された。




