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氷撃のカイ・フィリード  作者: 狼花
1章 【北の果て フローレンツ】
6/202

◇最果ての地で出会いしは(5)

 部屋で落ち着く間もなく、ふたりはホールの奥にある食堂へ足を運んだ。それなりに広く落ち着いた様相の室内に、木の長テーブルがふたつ。片方のテーブルに向かい合って腰を下ろすと、すぐに女店主がメニューを書いた紙を持って来てくれた。この宿は女店主――聞いていないのに自分からヘラーと名乗った――が食事から部屋整備まですべてひとりで行っているという。


「好きなもの頼んでくれていいわよぉ。あっ、お酒飲む? ウォッカ冷えてるわよ、お兄さん」

「いや、いい」


 さらりとカイはヘラーの言葉を躱し、メニューに視線を落とす。同じものを覗き込んだイリーネは困って首を傾けた。字は読めるのだが、正直何を食べたらいいのか分からない。


「あの……おすすめとか、あります?」


 ヘラーに尋ねると、彼女はメニューの一番上を指差した。


「この辺りは鶏肉料理が有名だから、揚げ鶏とか、照り焼きとか美味しいわよぉ。これなんか、名物が一皿で食べられるの」

「ええと……じゃ、私はそれで」


 伝票にその料理名をメモしたヘラーは、じっとメニューを見つめているカイに目を向けた。


「お兄さんは? 同じものでいいかしら?」

「俺は別のが良いな……」


 カイはメニューに指を滑らせ、とある字の部分で止める。


「サラダパスタ」

「……えっ?」


 イリーネは拍子抜けした。何を頼もうがカイの勝手だというのは分かっているが、ここまで鶏肉推しをしているというのに、サラダパスタとは。

 豹とは草食系の動物では――なかったはずなのだが。


「あとスープで」

「かしこまりましたぁ、ちょっと待っててねぇ」


 ヘラーは軽い足取りで厨房へと入っていった。ここ最近客が来なかったというのは本当らしく、久々の宿泊客に上機嫌のようだ。このヘベティカは怖い街なのではないかと思っていたので、ヘラーのような人がいてくれてイリーネはほっとしている。


「……というか、なんでサラダパスタなんですか?」


 悠然と冷や水を飲んでいるカイに身を乗り出して尋ねると、カイは肩をすくめた。


「俺、菜食主義者だから」

「菜食……?」

「肉って好きじゃないんだよね。葉っぱとか木の実とか食べる方が好きなんだ」


 豹なのに。豹なのに菜食主義とは。どうやって肉体を維持しているのだろうと突っ込みたい。

 というか、カイがそんな軽いものを食べてイリーネが肉料理など、まるでイリーネががっつり肉食系みたいではないか。

 無性に注文をキャンセルしたい気分だったが、楽しそうなヘラーを困らせるのも悪い。イリーネは小さく息をついた。


 ほどなくしてヘラーが料理を持って来てくれた。イリーネの頼んだ料理には、名物だという鳥の揚げ物と照り焼きがひとつずつ乗って、サラダとパンがついている。量は大したことないが、見るからにがっつりだ。

 それに対して、カイのサラダパスタは非常に簡単なものだった。茹でたパスタの上にたくさんの野菜が乗り、ヘラー特製のドレッシングがかかっている。それにオニオンスープ。どこの女子だろう。


「お待たせぇ」


 ヘラーは酒瓶を手に戻ってきた。カイは瞬きする。


「酒はいらないって……」

「やぁね、これは私が飲むのよっ」


 嘘でしょ、とカイもイリーネも同時に思った。初めて考えが一致したのかもしれない。

 しかし嘘ではなかった。ヘラーはイリーナの隣の席に座り、ウォッカの瓶を開けた。無色の液体をグラスに注ぎ、まるで水を飲むかのように一気に飲み干す。寒い地域では身体を温めるためにも酒は重宝される。この程度ではヘラーも酔わないのだろう。


 それだけならまだしも、彼女は上機嫌でカイとイリーネが食事しているのを見ているものだから、食べにくいことこの上ない。いや、カイは黙々と野菜にフォークを突き立てているけれども。


「それにしてもお兄さんもお姉さんも、変わった服着てるのねぇ。外国から来たの?」


 ヘラーにそう尋ねられて、イリーネは反射的に対面に座るカイを見た。カイが答える気配は――ない。


「え、えっと、そうなんです。旅をしていて」

「新婚旅行かしらっ、うふふ」

「だから違います……!」


 狼狽しているイリーネの反対側で、カイはパスタを口に運んでいる。フォークに巻き付けて食べるのではなく、ちゅるちゅると吸い上げているその様子では、本当に料理を美味しいと思って食べているのかが疑わしい。イリーネもパンをちぎって口に運ぶ。

 ヘラーはウォッカの二杯目を注ぎながら笑った。


「でもいいわねぇ、旅行。店がなかったら、私もあちこち行ってみたかったわぁ」

「この街に余所者なんて殆ど来ないでしょ。宿屋やってて生活していけてるの?」


 聞きにくいことをあっさりと聞いてしまったのはカイだ。パスタをくるくるとフォークに巻いて――失敗して持ち上げたとき大部分が皿に落ちてしまう。


「ちょ、ちょっとカイ!」


 イリーネが慌てて諌めたが、当のヘラーは愉快そうにころころと笑うだけだ。


「確かにお客さんは来ないけど、でもそれでもなんとかやっていけてるわよぉ。この食堂を使って宴会開くとかね、結構そういう注文はあるの。酔いつぶれちゃったらうちに泊まって行ってもらえるし、それなりに有意義なのよ」

「ふうん、そういうもんなんだ」


 素っ気なく相槌を打って、カイはまたちゅるちゅるとパスタをすする。


「それにここは、死んだ旦那の一族が代々守ってきた宿だからね。できれば手放したくないのよぉ。おかげでほら、お兄さんたちと会えたことだし、ねっ」


 ヘラーは二杯目のウォッカのグラスを空けると、勢いよく立ち上がった。


「さぁて、おばちゃんは湯浴み用のお湯を沸かしてくるわねっ。ゆっくりしていって頂戴な」


 そうして賑やかな宿の女店主が食堂を出ていくと、室内はしんとした空気に包まれた。食器がぶつかる音だけが響く。イリーネは鶏肉にナイフを入れながら呟く。


「ヘラーさんて、良い人ですね」

「うん、よく喋る人だね」

「答えになってないですよ、カイ。……パン、半分あげます」

「え、なんでよ?」

「ちょっと量が多い……です」

「まあ、奮発してたみたいだしね」


 カイは菜食主義者でも、小食というわけではなさそうだ。イリーネが半分に割ったパンを、もそもそと口に運んでいる。こういうことにこだわらないでくれるのは、イリーネとしても有難い。


「……とにかくさ」

「え?」


 カイはパンをスープで飲み下した。


「君が信じる人は、俺も信じるから」


 だから、迷わず信じろと。

 イリーネは少し微笑み、頷いた。


 とりあえず、まずは目の前の食事をなんとか完食しなければ。





★☆





(……うぅ、食べ過ぎた)


 イリーネは少々重い身体で、宿の奥にある女性浴場へ足を運んだ。ヘラーの料理は絶品だったが、それまで焼き魚だのキリアの実だのを食べていたのだ。あまりそのことを考えていなかったので、今更後悔している。結局食事はカイに手伝ってもらって完食したが、彼は頑として肉だけは食べようとしなかった。そんなに嫌だっただろうか。ヘベティカに到着する前に『鳥でも仕留めてこようかと思った』と言っていたけど、自分で食べるつもりではなかったのだ。


 脱衣所には一着の夜着が置かれていた。身一つだったのはヘラーにも分かっただろうから、着替えを用意してくれたらしい。有難いことだ。


 自分が着ていた青いワンピースを脱いで、目の前に広げてみる。……確かにヘベティカの人たちが着ている服とは生地からして違った。ヘラーが用意してくれた夜着は少々目が粗いが、イリーネのワンピースは艶やかで肌触りも良い。これでは、身分の高い異国の人間だと思われても仕方がない。いや、自分の生まれた場所を知らないから、もしかしたらイリーネが育った場所ではこの服が一般的なのかもしれない。


 浴室は広くはなく、ヘラーが沸かしてくれた湯で満たされた大きな桶が置いてあった。湯煙で視界の悪い浴室に入り、まずは身体に湯をかけた。温かいお湯が気持ちいい。入浴の仕方はなんとなく身体が覚えていたので、おそらく記憶を失う前もこうして同じようにしていたのだろう。

 荒野を歩いたせいでぱさついた髪の毛もしっかり洗い、石鹸を泡立てる。ほのかに花の匂いがして、いい石鹸だと思うと嬉しくなった。


 さっぱりしたところで、もう一度お湯を身体にかけて早々に浴室を出る。湯は貴重品だ。特にこのような北国で、簡単に水が手に入らない地域では。入浴などという習慣があるのも、こういう地域では珍しいことだ。


 夜着に袖を通す。肌触りは良くないかもしれないけれど、清潔感があっていい。ローブ状になっているそれの胸元をしっかり留めて、イリーネは廊下へと出た。

 静かな廊下を歩くと、先程の食堂や玄関出入り口のあるホールになる。そこのカウンターではヘラーが帳簿をつけていた。ヘラーは歩いてきたイリーネに気付くとにっこりと笑った。あれだけ酒を飲んだのに、酔った様子はまったくない。


「お湯有難う御座いました」

「いえいえ。あらまぁ、お姉さん綺麗よぉ」


 赤みのある長い髪は元来の艶を取り戻し、化粧っ気の全くない姿が清楚。おそらく会う人間の九割にそう評されるであろうイリーネだが、褒められ慣れていない彼女はぱっと顔を赤くした。


「服まで貸してくださって……」

「気にしないでいいのよぉ、おばちゃんが勝手にやってるだけだから」


 ヘラーの笑顔を見ていると、こちらまで優しい気持ちになってくる。イリーネはそう思いつつ、先程から考えていたことを実行に移すことを決めた。


「あの、ヘラーさん。何か着なくなった古着とかありませんか?」

「古着?」

「はい。この服と、交換してほしくって」


 そう言って見せたのは、先程まで着ていた青のワンピースだ。これにはヘラーも驚いて目を丸くしている。


「なんでまた?」

「この国に沿った格好でいたいなって思ったので」

「でも、いい服よこれ。交換しなくても取っておけば……」


 ヘラーはそう言いかけたのだが、途中で言葉を止めた。何か思い直したらしい。ヘラーはすぐに笑顔に戻った。


「分かったわ、ちょっと待っててね」


 店の奥へ入って行ったヘラーは、数分して大きな紙袋を持ってカウンターに戻ってきた。袋をカウンターに載せ、中に入っていたものをすべて台の上に出す。それは何着もの女性服だった。


「うちの娘がね、お姉さんと同じくらいの歳の時に着ていた服よ。好きなだけ持って行って頂戴」

「娘さんの……? そ、そんな服をもらっていいんですか?」

「いいのよぉ。娘がこれを着ることはもうないからねぇ」


 にこやかなヘラーの言葉に、彼女の娘はもう成長してしまったか、親元を離れたかというどちらかだろうとイリーネは勝手に想像した。しかし丁寧に服を広げているヘラーの顔を見て、その予想が誤りであることに思い至る。――多分、ヘラーの娘は既にこの世にいないのだろうと。

 それでも気丈なヘラーに、そんなことを聞くわけにもいかない。イリーネは有難く、服を見させてもらった。


 女性らしく明るい色の衣服が多かったが、イリーネが選んだのはベージュ色の落ち着いたニットワンピースだった。同じワンピースでも、イリーネが元々着ていたものよりスカートの丈も短く、歩きにくいということもなさそうだ。胸元にある赤い花の刺繍が可愛いらしい。サイズもぴったりだ。


「これにします」

「あらぁ、それだけでいいの? ほら、こっちも似合うわよ。ほらほら」

「え、いえ、大丈夫ですよ……!」


 イリーネを着せ替え人形のようにして服を身体に当ててくるヘラーだったが、彼女はにっこりと微笑んだ。


「その一着だけじゃ、貴方のその服と交換するに値しないわ。私がお金を支払わなければならなくなるもの。そのくらい価値があるのよ、その生地は」

「そ、そうなんですか……?」

「それにね、女の子なんだから服の替えもいるでしょ? いくら旅の途中だからって、お洒落を欠いたらだめよ!」


 結果的に、ワンピースが二着にブラウスとスカートが一着ずつ、そしてそれらを入れる鞄に、真新しいブーツまでもらってしまった。イリーネが履いていたのは踵の高い靴だったので、歩きづらいだろうというのをヘラーに見抜かれたのである。毛皮で作られた温かいショートブーツで、ニットのワンピースにもよく似合う。何より歩きやすい。


「とりあえず服もそのくらいあれば、この国を旅行するには足りるわねぇ。夏だから薄着で平気だし」

「ありがとうございます、あの、何から何までお世話になっちゃって」

「うふふ、いいのよぉ。それより、探し物が見つかるといいわねぇ」

「え?」


 もらった衣服を抱えて、イリーネは首を傾げる。ヘラーは紙袋に服を詰め直しながら言った。


「さっきお兄さんが通りがかったから、どうして旅をしているのって聞いてみたのよ。そうしたら、『探しているものがあるから』って」

「探しているもの……」


 探し物。カイは探し物があって旅をしているのか。また適当にごまかしただけなのか。

 それとも、その探し物の正体は――イリーネの『記憶』か。


「――ねえお姉さん。お名前を聞いてもいい?」


 ヘラーの声がして、イリーネは我に返った。


「い、イリーネです」

「イリーネちゃん。おばちゃん寂しいから、いつかまたお兄さんと一緒に遊びに来てね。絶対よ?」


 旅の人間に『絶対』など通用しない。それはイリーネもなんとなく分かっていた。どこへ行くともわからない旅路で、この北の果ての寒村にもう一度足を運ぶ可能性がどれだけあるのかと。それでも、またヘラーには会いたいと思った。彼女はイリーネに優しくしてくれた、母親のような包容力のある人だから。





 二階建ての宿『宿り木』の一階には、部屋が三つ並んでいる。イリーネとカイの部屋はその一番奥、廊下の突き当りの角部屋だった。広々として良い部屋を用意してもらったようだ。

 室内にはシングルベッドがふたつ、木のテーブルと椅子もあり、簡易の洗面台も備え付けられていた。豪華ではないが掃除が行き届いた清潔な部屋で、文句は全くない。


 外はもう真っ暗で、遮光カーテンも引かれ、ランプの光だけがぼんやりと室内を照らしていた。暗さに目が慣れていないイリーネは、部屋に入った瞬間に思わず足を止めたほどだ。


 カイは窓側のベッドに腰を下ろしていた。部屋を照らすランプはカイがつけている手元照明だけで、いくらなんでも光源が足りない。イリーネが手探りで壁のランプにも火をともすと、それなりに室内は明るくなった。


「暗くなかったですか?」

「そうでもないよ」


 眩しいのか、カイは少し目を細めている。彼も食事を終えてすぐに湯を浴びに行ったので、イリーネと同じ夜着姿だ。湿った銀髪と、まだ火照っているのか赤みのある頬が形容しがたいほど美しいと思う。

 いくら人の姿と言えど、豹も湯を浴びるんだな。カイを見るたびに、化身族の意外なところに驚かされる。


 壁際のベッドに腰を下ろす。丁度カイと対面するような形だ。カイはふと顔をあげて、イリーネを見つめた。


「……耳飾りはどうしたの?」

「あ、湯浴みの時に外してそのままでした」


 カイがくれた、紫の宝石が埋め込まれた小さな耳飾り。夜着のポケットからそれを出すと、カイは頷いた。


「できるだけそれ、肌身離さず身につけていてほしいんだ。さすがに寝るときは外してくれていいけど」


 イリーネは瞬きして、耳飾りに視線を落とした。そんなに重要なものなのだろうか。返事をできないでいると、カイはベッドに仰向けに寝転んだ。


「俺との旅の約束。その一、耳飾りを身につけていてくれること。いい?」

「は、はい」

「その二。……あれ、なんだっけ。忘れちゃった」


 たいした約束では、なさそう。


 苦笑しているイリーネをちらりと見やって、カイは長く息を吐き出す。それから、小さく尋ねた。


「ねえ、イリーネ」

「なんです?」

「人が死ぬのを見るのは、嫌?」


 予想していなかった質問に、イリーネは言葉に詰まった。だが答えは決まり切っている。硬直が解けてすぐに、イリーネは頷いた。


「嫌、です」

「……そうか」


 カイは頭の下に腕を滑り込ませ、そこに頭を預けた。


「昼にも言ったけど、化身族は戦うために進化した種なんだ。一度スイッチが入ってしまえば、おいそれとは止まれない。俺も例外じゃないし、俺は別に人を殺すことに躊躇いは何もない」

「カイ……」


 言われて思い出す。妙な男に絡まれた時、イリーネを助けてくれたカイの姿。金色の輝くその瞳は綺麗で、とても残酷。イリーネが制止の声をかけなければ、間違いなくカイはあの男を殺していた。


「そうなった俺を止められるのは、君だけだ。君の制止の声だけ、俺には届く」


 そういう意図はないと分かっているのに、どうしてか思わずどきりとしてしまう言葉。


「君が嫌なことを俺がしたら、『やめろ』と言ってね。これが、約束その二ってことで」

「分かりました……」


 カイは寝そべったまま手を伸ばし、窓のカーテンをめくった。今日はよく晴れているから、月も星も綺麗だ。まあ、カイが外を見た理由は時刻確認だろう。街には『時計』という時刻を示す道具もあるのに、カイはそれの見方を知らないのだとか。


「……面倒な話しちゃったね。もう遅いから、休んだほうが良いよ」

「あ、はい。火を消しますね」


 ついさっきつけたばかりのランプを消すと、再びカイの手元照明だけが頼りになる。綺麗に整えられたシーツの上に身を横たえて毛布をかぶると、なんともいえない心地良さが身体を包んでくれた。昨日のように固くて冷たい地面ではない。それがとても嬉しくて、イリーネは思わず微笑んだ。


 明日から、どこへ向かうのだろう。不安はあまりない。カイが言ったことは色々と考えさせられるが、それはその時にならないと分からない。

 疲れなど感じる暇もなかったが、こうして身体を横にすると思いの外疲れていることに気付いた。身体はあちこちが痛くて、頭も重い。旅慣れていない証拠だろう。でも――楽しい。


 一日が、こうして終わって行った。

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