第九十五話 まずは、グローブとボール
全宇宙の支配者 クソ大和田によって、創価へ送られて来て4日目 創価小学校の授業をサボって、俺と鈴木 史郎と その母親の3人で、野球用品を買いに行きます。俺だけかもしれないけど、新しい野球用品を見るとワクワクします。今回の話を楽しんでいただけたら、幸いです。では、どうぞ!
俺の名は、東 清二。生年月日は、昭和56年9月6日生まれだ。一学年、飛び級してね。親も無く家族もなく、家も金も無い、無い無い尽くしの少年だ。それだけではなく、数千年前から 全宇宙の支配者 クソ大和田と、お互いの存在を完全に消すか?消されるか?の戦いをしている。俺は人生を終える度に生まれ変わり続けるけど、クソ大和田は新しい自分を探しながら、結局 クソ大和田自身のままだ。そして俺は、本当の自分 大天使長 ドン・リュシフェルにたどり着くため、この何の因果か 2回目の東 清二として、生きざるを得ない。
つい最近までの俺は、児童養護施設 東京サレジオ学園という、クソ大和田の親友 クソ村上 コウスケという名の、エイズの糞野郎が園長を務める、結果 忌まわわれた呪われた所に住んでいた。そして、新しく小平市立第三小学校の四年生になるところで、俺は 不死身のクソ大和田をも消せる、超一流の念能力を手に入れようとしていた。俺が12歳に成れば、俺の念能力は復活する筈だった。それを恐れた クソ大和田は、創価小学校と そのサッカー部の寮へと、俺を送った。ここ創価小学校が、時間稼ぎもあって 俺が12歳になる前に、あちこちに送られる先の最後から二番目の場所だ。そして、創価へ来て 4日目の朝を迎えた。
トイレ掃除をし、よく手を洗い 朝食を食べた。そして皿洗いを終えると、今日は創価小学校の授業をサボって、金属バット以外の野球用品を買いに行く日だ。同部屋で同じクラスの小5の鈴木 史郎の母親と、2人で買い物に出かけるはずが、史郎が「オレも、買い物に行く。どうせ清二が居ないと、授業はつまらないからな」と言い始める。
「サッカー部の寮の世話人をしている、史郎の母親 この馬鹿息子を、どうしますか?」と俺。
「フフッ笑。勉強もする気がないし、授業もサボる。本当に、馬鹿息子ね。まあ、いいわ。どっちにしろ、史郎の分も 野球用品を買わないといけないし、今日だけ特別に、連れて行くわ。予算は、皇太子殿下が3万円。史郎も3万円、私は小5の燻っていた2人の分も買わないといけないから、10万円よ。さあ、行きましょう」と、史郎の母親。
俺と鈴木 史郎親子の3人で、野球用品店へ行く。
野球用品店に着くと、グローブやバット ボールなどが、所狭しと並んでいる。俺だけかもしれないが、新しい野球用品を見るとワクワクする。
俺は、ミズノのピッチャー用のグローブを選び、軟式 硬式などのボールの値段を見定める。
「清二、オレはコレにするぞ」と史郎。史郎は、一塁手用のグローブを手に取っていた。
「惜しい。そのグローブは、ボールを受け止めることを重視した、一塁手用のグローブだ。この店の中に、史郎がなる予定のキャッチャー用のグローブがあるから、探してみてくれ。ヒントは、捕手用のグローブは、もっとボールを受け止められるように作られている」と俺。
「分かった。探してみる」と史郎。
「皇太子殿下、小5の2人の分のグローブは、どれがいいですか?」と史郎の母親。
「英語だと セカンドとショート用のグローブ、日本語だと 遊撃手と二塁手用のグローブだね。史郎は自分のポジション用のグローブを探している最中だけど、史郎の母親は店員に聞いた方が早い」と俺。
「かしこまりました。値段を見てみると、そんなに高くはないのですね」と史郎の母親。
「うん、野球は 日本で、最も盛んなスポーツだから、野球用品はすぐに売れる。値段が安くても、回転が速いから ちゃんと野球用品店も、この値段で やっていける」と俺。
すると、「清二、グローブの王様を見つけたぞ」と史郎の声が聞こえた。
史郎の手元を見てみると、キャッチャー用のグローブを手にしていた。
「グローブの王様かぁ。あながち、間違いじゃないな。史郎、それがキャッチャー用のグローブだよ。あとはそれで、俺の全力の速球を捕れるかどうかだ。それだけ創意工夫がされて 作られているのに、値段が2万円もしないんだよ。さすが、野球。いずれ、日本の国技へ」と俺。
「皇太子殿下、ショートとセカンド用のグローブを見つけました。あとは、ボールだけです」と史郎の母親。
「了解。ボールには、軟式と硬式があって 最初は軟式、慣れてきたら硬式だね。この店には、両方ある。あとは、予算次第だ」と俺。
「予算なんて、まだ 半分以上残ってる。ええーい、今日は大盤振る舞いね!」と史郎の母親。
「ハハハッ笑。どんな日なんだ、今日は」と史郎。
「大盤振る舞いでいいなら、俺と史郎の余った金で、軟式のボール一箱 硬式のボールも一箱買おう。あとは史郎用のキャッチャー用品 一式、出来たら スピードガンまで買っちゃおう。ここのスピードガン、190キロまで測れるし。まあ 俺の速球は、160キロぐらいはあると思うしね」と俺。
「分かりました。キャッチャー用品一式と、スピードガンも買いましょう。他には、必要なものないですか?」と史郎の母親。
「うん、あとは野球用のスパイクと、鬼門の金属バットだけだね。野球用のスパイクは、サッカー用のスパイクで代用出来るし、金属バットは 創価の会長の許可が出たら、また買いに来よう。よっしゃああ、野球ができる」と俺。
「清二、なんで創価の会長は、金属バットを禁止しているんだ?」と史郎。
「金属バットは武器にもなるのが一点と、創価の会長が 俺について誤解をしている。相手が武器を持っていたら別だけど、金属バットを喧嘩に使ったら 野球界から、永久追放なのだよ。誤解はいずれ解くし、追放されたくないから、俺はなるべく喧嘩で金属バットは、使わない。それとスピードガンが手に入ったのが、凄い嬉しいから、今日の買い物は充分な成果だ」と俺。
「それじゃ皇太子殿下、軟式のボールと硬式のボールなら、どちらが必要ですか?」と史郎の母親。
「圧倒的に、硬式のボールの方が必要だ。ただ硬式のボールは、すぐに駄目になるので 大事に長く使おう。因みに軟式のボールは、汚れを拭き取れば 大事にしなくても、長く使える」と俺。
「分かりました。では、硬式のボールを買えるだけ買いましょう」と、史郎の母親。
「うん、それよりも史郎の母親の分のグローブと、予備にもう一つグローブを買おう。創価のサッカー部の寮の世話人は、昼ともなれば 手があくし、世話人も もう1人増える予定だ。運動がてら、キャッチボールだけでもいいから、グローブをもう二つ買おう」と俺。
「母ちゃん、清二の言うことは、聞いておいた方がいいらしいぞ」と史郎。
「私の分も!かしこまりました。私の分と、増える予定の世話人の分の、二つグローブを買い足しましょう」と史郎の母親。グローブを、二つ買い足す。
「うん、当座 これで大丈夫だ。グローブとボールを買いに来たのに、スピードガンまで買えた!じゃ、帰るとするか」と俺。
俺と史郎と史郎の母親、3人で徒歩で野球用品店に来たので、グローブとボールは持てたが、キャッチャー用品一式は持って帰るのが難儀だ。なので、俺が 史郎の身体中にキャッチャー用品一式を装着させ、そのまま創価小学校へ帰った。
「そんなに、歩きづらくないんだな」と言う史郎の感想と、「史郎、そんな格好で登校」と笑う、史郎の母親の笑顔とともに。そして、創価小学校の校門をくぐった。
《だーっ、最後の最後の2回目の東 清二としての人生は、上手く行きやしない。俺の宿敵 全宇宙の支配者 クソ大和田が、大和田の側の人間たちと共に、ピンポイントで 俺のこの最後の最後の人生に、全てを賭けて総攻撃をしてきた。俺が落ちぶれて落ちこぼれたら、クソ大和田の側の人間たちは、みんな這い上がれると信じ込んでね。結果、俺は落ちこぼれて落ちぶれて 挫折と敗北の人生を送っているけど、糞野郎と糞女から成る 大和田の側の人間たちも、更に落ちぶれて落ちこぼれただけだ。若干、八木が自らが作ったハードルを越えたが、其れでも 何も変わらないと証明された。そんで、2017/08/14今現在の俺に出来ることは、俺の宝物 ピノコ・ナディア・哀姫が、手前勝手だが 明日にでも、会いに来てくれることを願うことと、俺の念能力の復活を待つしかない。全ての鍵は、俺の念能力が帰って来ればいいだけなのに、その念能力が この最低最悪の人生においては、俺の意思に関係なく 売られていく。無論、タダでね。そんな俺の状態に呼応するように、日本は災害大国となり、日本中どころか 世界中が、不幸になりめちゃくちゃになった。だけど だからこそ、俺の念能力を返してくれ!そうすれば、日本も世界も 良くすることが、出来るから。俺の念能力を、再び この手に!》
こうして 野球用品店にて、グローブとボールだけじゃなく、スピードガンまで買えた。史郎も史郎の母親も、俺の側の人間なので、揉めることなく 楽しい為になる、買い物が出来た。居ない者はしょうがないけど、これに史郎にとっては義理の父親で、史郎の母親にとっては夫の、剛ちゃん こと合気道の達人で創始者の渋川剛気が居てくれたら、もっと良かった。まあ 剛ちゃんには、天国の安心と安全を守るという大事な役目があるので、地球に存在しないのもしょうがない。願わくば その3人が、今現在 一緒に居れていればいい。次回の話は、史郎や 同じく小5のヒマ部の2人に、キャッチボールを教えることと、サッカーもです。スピードガンも、その威力を発揮します。さて、どうなることやら。以上。
読んで頂き、どうもありがとうございました。宜しければ、続編も 楽しみにしてくれると、嬉しいです。それでは!