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きよじ  作者: 東 清二
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第九十四話 野球をしよう

創価へ送られて来て3日目の夜に、本物の創価学会の会長に、野球部のない創価小学校にて、野球を始める許可を得ようとします。俺が創価学会の会長に、諸刃の剣と思われてる中での話です。俺の過去たちの話も、あります。どうぞ、お楽しみにくださいませ。

俺の名は、ひがし 清二きよじ。生年月日は、昭和56年9月6日生まれということになっている。自分が暮らす為に、自分の才覚で稼いだ金で、東宮御所を創った。でも偽者と小和田おわだ ブタ子に、東宮御所は乗っ取られてしまった。ただ その間、学年を俺は一つ飛び級した。そして、親もいなく家族もいない、おまけに家も金もない俺は、東京サレジオ学園という 忌まわれた呪われた児童養護施設に住み、新しく小平市立第三小学校の四年生になるところだった。と、ここで全宇宙の支配者 クソ大和田おおわだが、俺を創価小学校と そのサッカー部の寮へ送り込んだ。全宇宙の支配者の権限で、あちこちに送られてる俺にとって、最後から二番目の送られた先が創価だ。


創価へ送られて来て3日目の夜、サッカー部の寮の大部屋で、池田いけだ某ではない 本物の創価学会の会長の、為になる話と1日の総括がある。ここで俺は、野球がしたいと提案するつもりだ。ただし創価学会の会長は、俺のことを本物の皇太子と認めてはいるが、俺のことを諸刃の剣とも言っている。だから野球部の創設を、認めてもらえるかは分からない。創価学会の会長の隣には、大抵 カミさんが居て、この創価の会長より一回り以上若い女性は、俺の存在や言葉を素直に信じてくれている。


創価の会長の口から、創価学会について 決まったことを伝えられ、今日の俺が どう過ごしていたか聞かれる。俺は、「学校へ行き、燻っていたヒマ部の小5の2人と一緒に、全国トップレベルと言われる 創価小学校の守備陣を、切り裂いた」と答える。

「切り裂いた…。どの子が、切り裂かれたのですか?」と創価学会の会長。

「ただの例えだ。誰も、怪我はしてないよ。俺が また史郎しろうに、足を削られたぐらいだ。ところで創価の会長さん、野球を始めてもいいか?野球だったら 俺は、しっかり教えられる」と俺。

「野球ですか…。私としては、創価小学校も 中学校も 高校も、野球は研究され尽くしていて、付け入る隙がないと判断しました」と創価の会長。

「うん、確かに野球は人気で 研究され尽くされているけど、小学生から始めれば 充分に間に合う。当時の俺が、黄金比の目を持っていた時に、色んなスポーツのルールを決めた。野球も その一つで、俺と沖田総司おきたそうじ内田うちだ ジュンの3人が創始者だ。その後の俺が、プロ野球選手にもメジャーリーガーにもなっているけど、誰だか 名前分かるかい?ヒントは、大抵の人間は その名を知っている。そして、もう地球にはいない」と俺。


「会長!オレは、知ってるぞ」と鈴木すずき 史郎しろうが、誇らしげに言う。史郎しろうは俺と同部屋だから、答えを先に聞いてるだけなんだけどね。

「待って、私が当てる。ポジションは?」と史郎しろうの母親。

「プロ野球の方がピッチャーで、メジャーリーグの方がバッターだよ」と俺。

「プロ野球選手の方は、沢村栄治さわむらえいじ でどう?」と史郎しろうの母親。

「正解。よく、分かったなぁ。創価学会の会長でも、当てられなかったのに」と俺。

「皇太子殿下、まだ私は、答えておりません」と創価の会長。

「バッターの方は、ベーブ・ルースは違うだろうし…。」と、悩む 史郎しろうの母親。

「皇太子殿下!ルー・ゲーリックじゃないですか?」と創価の会長。

「正解。その生まれ変わりが、最後の最後の人生で、野球をしたいと言っているんだよ。しっかり教えられるし、問題なくないかい?」と俺。

「問題ないです!」と何故か、創価の会長のカミさんが答える。

「それでは、金属バットは当面 無しでいいですか?武器にも なりますので。野球をしたいとおっしゃられるなら、止めはしません」と創価の会長。

「了解。まずは、キャッチボールからだな。じゃあ 史郎しろうと小5のヒマ部の2人、空いた時間で 野球をしよう。よっしゃああ、本物の創価学会の会長から 野球をする許可がもらえた。早速、明日 グローブとボールを買いに行こう」と俺。

「では、私も 野球用品の買い物に、皇太子殿下と一緒に行きます。お小遣い 月1万円では、足りないでしょうし」と史郎しろうの母親。


「あと創価の会長さん、創価のサッカー部の寮の世話人を、もう1人だけ増やすことは出来るかい?世話人の仕事量が多いとか、色々な理由がある。1番の理由は、俺の宝物に当たる存在を小平市立第三小学校に残したままなんだ。明るく無邪気な女の子なんだけど、放っておくと必ず 虐められる。気も強くて、おてんばな少女だからね。小平市立第三小学校より、創価小学校の方が 環境的には良い。創価小学校に居る、小6のサッカー部の2人 クソ大和田おおわだの息子と松崎ハゲチャビンに、注意して関わらないようにすればいいだけだからね。俺が暮らしていた東京サレジオ学園にも小平市立第三小学校にも、子供も先生も含めて 糞野郎や糞女がうじゃうじゃ居た。少なくても、創価小学校では小6の糞野郎2人に気を付ければいい。いつでも、ぶっ飛ばせるしね」と俺。

「分かりました。世話人は、増やすことは出来ます。でも それには、皇太子殿下が変わらないこと。今は良いですが、暴走機関車のようになってしまわない事が、条件です。変わってしまわないよう、お願いします」と創価の会長。

「了解。俺は諸刃の剣じゃなくて、日本刀のように片刃なんだけどね。俺が創価に居る間は、創価にとって利益を生み出し続けるね。正しいことを正しく言うことに、変わりはないんだけどね。まぁ、いいや。俺は小学生時分の勉強を もう終わらせているので、明日 学校をサボって 野球のグローブとボールを買いに行くよ」と俺。

「かしこまりました。今のままの皇太子殿下なら、大丈夫です。それでは、今夜はこれにて 終わりとし解散としましょう」と創価の会長。

各自、自分の部屋へと戻る。俺だけ、創価の会長のカミさんに「皇太子殿下、野球をすることを楽しみにしています!」と声をかけられた。俺は、何語か分からぬ「どういたまして」と答えておいた。


二段ベッドのある、俺と史郎しろうの部屋で、俺が1段目 史郎しろうは2段目だ。1段目なのは、いちいち梯子を上って2段目へ行かなくていいので、楽ちんだ。

そして、史郎しろうが「清二きよじ、オレも一緒に野球をしていいか?」と聞かれる。

「勿論」と俺。

「やっぱり、オレじゃダメかー」と、誰とも上手くやっていけなかった故の、史郎しろうのマイナス思考の声がした。

「モチのロンは、勿論 一緒に野球をしようという意味だよ。俺もそうだし史郎しろうもそうだし、小5のヒマ部の2人もそうだけど、創価小学校のサッカー部としては、代わりが存在する。補欠もいるし、小4のサッカー部の部員もいる。ただし野球に関しては、創価小学校では始まりだ。代わりも、存在しない。先輩すらも存在しない。燻っていた小5のヒマ部の2人を、1、2番バッターにして、俺が3番バッター、史郎しろうは4番バッターだ」と俺。

「オレは、4番目かー」と、嘆く 史郎しろう

「馬鹿だねえ、相変わらずチミは。4番バッターは打撃陣において 攻撃陣においても、チームの顔なんだよ。1番 長打の打てるバッターが、4番を務めるんだよ」と俺。

「オレが、顔役。よしっ、野球が楽しみになってきた」と史郎しろう

「あとは史郎しろうに守備面で、キャッチャーや捕手と呼ばれるポジションが、出来たら有難い。俺が、沢村栄治さわむらえいじの時も ルー・ゲーリックの時も、俺の本気の球を捕れるキャッチャーが居なかった。史郎しろうなら、それが出来るかもしれない。少なくても史郎しろうは、俺の側の人間で、今まで 俺の側の人間で キャッチャーを務めた人間は、居ないだろうしね」と俺。

「ただボールを受けとめればいいだけだろ。そんなの余裕だ」と史郎しろう

「だったら、世界史上初の快挙だけどな。そんじゃ、おやすみ 史郎しろう」と俺。

「ああ。明日が、楽しみになった」と史郎。この日はこれで、就寝となった。


《野球か。俺が創始者で、団体競技の中では、俺が一番好きなスポーツだ。そして、ドン・ビト・コルレオーネ、ずらずら爺い、ナベツネの三大長老にとっても、一番身近で一番馴染みのあるスポーツだ。そんな野球というスポーツさえ、2017/08/08今現在 2回目のひがし 清二きよじとして、生き地獄をのたうち回っている俺にとっては、遠いスポーツだ。この最後の最後の人生では、当初 プロ野球選手に成る筈だった。ただし 日本には、俺の宿敵 全宇宙の支配者 クソ大和田おおわだと、その軍師 クソ木村公一きむらこういちが存在していた。例えば、クソ大和田おおわだを全宇宙の支配者にする事が、大偉業だと言い 実行した糞詐欺師 クソ高倉健たかくらけんが、その後も 必ず間違う必ず失敗し続ける。その結果、俺でも よく分からないが、毎度毎度 俺と俺の側の人間たちには甚大な被害が出て、クソ大和田おおわだと その側の人間たちには、多大な利益が出る。もうクソ高倉健たかくらけんは、終わった男だと、俺とオダギリジョーは認識していたが、俺の子分で 俺やオダギリジョーと同じ 天上人の資格を持つ 菅原文太すがわらぶんたが、俺がこの最後の最後の人生において 念能力を手に入れる条件の相手に、クソ高倉健たかくらけんにすることに同意してしまった。必ず間違う必ず失敗するクソ高倉健たかくらけんは、俺の念能力どころか 友人まで、クソ大和田おおわだに ちょっと圧力をかけられただけで、売りやがった。今の俺には、才能も念能力もないから 何も出来ない。あと15年もある寿命なんて、とっとと尽きてくれ。か、念能力よ!とっとと復活しろ!》


こうして、創価小学校と そのサッカー部の寮に送られて来て、3日目が終わった。創価学会の会長は話の分かる人で、すんなりと金属バット以外は野球を始める許可が得られた。別に野球を始めるからといって、サッカー部を辞める訳ではないし、この先はサッカー部の司令塔やトップ下と呼ばれる 背番号10番の役目を果たしながら、空いた時間で 野球をする事になる。次回の話は、この時代 どんな野球用品があるか?わくわく ドキドキしながら、学校をサボって野球用品を買いに行きます。さて、どうなることやら。以上。


読んで頂き、どうもありがとうございました。宜しければ、続編も 楽しみにしてくれると、嬉しいです。それでは!

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