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きよじ  作者: 東 清二
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第九十三話 史郎の過去、関羽 雲長

創価へ送られて来て3日目、創価小学校の俺と同じく小5で、俺の側の人間 鈴木すずき 史郎しろうの過去や前世に当たる存在が、関羽雲長かんううんちょうだと判明します。

俺の名は、ひがし 清二きよじ。親も無く家族も無く、おまけに家も金もない。つい最近までは、忌まわれし呪われた児童養護施設 東京サレジオ学園に住んでいて、小平市立第三小学校の四年生になるところだった。さて、皆さんは この頃も今現在も、全宇宙の支配者の男の名前をご存知だろうか?その男は、名字は大和田おおわだといい名前はない。名字だけの名の男だ。エタ非人出身でチョン公でもあるから、大和田おおわだという名だけで、存在している。そして この大和田おおわだという男は、約束は守らない ルールも守らない、その上 犯罪を犯すことだけには長けてる、糞みたいな野郎を省略して、糞野郎だ。そんな全宇宙の支配者 クソ大和田おおわだと、俺は 数千年前から、お互いの存在を完全に消すか?消されるか?の戦いを、クソ大和田おおわだの決定で始まり、続けている。


ただし、クソ大和田おおわだは 腐っても、全宇宙の支配者だ。この全宇宙の支配者としての権限は、非常に大きい。尚且つ クソ大和田おおわだは、俺に被害を及ぼせるなら 合法非合法問わず、何でもするので、俺としては自分の置かれた環境に、適応するしかない。そして クソ大和田おおわだの判断で、あちこちに送り込まれる中、とうとう最後から二番目の送られた先が、創価小学校と そのサッカー部の寮だ。俺は学年を飛び級していて、昭和56年9月6日生まれとなっているが、本当は年齢は一つ下だ。創価小学校での俺は、学年に照らし合わせると、小5の春で 今は創価へ送られて来て、3日目のサッカー部の練習を終えたところだ。


風呂に入り、夕食を食べる。皿洗いを終えると、創価学会の会長がやって来るまで、少し時間がある。よく分からないが、その間 小5は、かくれんぼの時間らしい。同部屋で小5の鈴木すずき 史郎しろうのおすすめもあり、俺も かくれんぼをすることになった。じゃんけんをしたら史郎しろうが負け、史郎しろうが鬼となった。俺は、創価小学校のサッカー部の寮に来て まだ3日目なので、出来る範囲で探索をすることにした。その探索中に、鬼をしている史郎しろうに見つかった。

「もう、かくれんぼ 始まってたのか?」と俺。

「ああ。清二きよじが、鬼の番だ」と史郎しろう

「じゃあ このかくれんぼは、どんどん鬼が増殖していくことにしよう。その方が、早く見つけられるしな」と俺。

「わかった」と史郎しろう

「あと史郎しろう、俺の言葉の後に 全部オレだオレだオレだ!と言ってくれ。笑わせながら、見つけよう」と俺。

「わかった」と史郎しろう


「では諸君!今日のかくれんぼは、鬼に見つけられら 鬼が増殖していくルールだからな」と、俺は大声で宣言する。

あとは、人が隠れられそうな場所で「史郎しろう、世界一サッカーが上手いのは誰だ?」と俺。

史郎しろうが「オレだオレだオレだ!」と言うと、笑い声で隠れている者の場所が分かる。

順に「史郎しろう、世界一強いのは誰だ?」と俺が言う。

「オレだオレだオレだ!」と史郎しろう

史郎しろう、世界一かっこいいのは誰だ?」と俺。

「オレだオレだオレだ!」と史郎しろうが言っている間に、笑い声が起き 小5の全員を、見つけることが出来た。最後に史郎しろうが、今までのかくれんぼで、一番面白かったと笑顔になった。


まだ創価学会の会長の到着までには、時間があるということなので 史郎しろうと俺で、史郎しろうの母親と話しでもする事にした。場所は世界一硬いダイヤモンドを、どうやったら削れるでしょう?という難問の出された小部屋だ。小部屋には椅子が四つあり、俺と史郎しろうが並んで座り、史郎しろうの母親はトイ面に座っている。


「創価の子が、この時間に かくれんぼをしているのは、いつものことだけど 今日のかくれんぼは、笑い声があちこちから、聞こえた」と史郎しろうの母親が言う。

「其れは、誰のおかげだ?」と俺。

「オレだオレだオレだ!」と史郎しろう

思わず、史郎しろうの母親は笑う。

「何だか もしかすると、皇太子殿下は ウチのバカ息子の史郎しろうと、上手くやっていけるのかもしれませんね」と史郎しろうの母親。

「ああ。多分、大丈夫だ。史郎しろう史郎しろうの母親も、俺の側の人間だし、合気道の達人で創始者の渋川しぶかわ 剛気ごうきに見限られない限りは、大丈夫だ」と俺。

「じゃあ、大丈夫だ」と史郎しろう

「皇太子殿下、誰も信じないのですが、私の知っている限りは、史郎しろうは 元三国志に出てくる関羽かんう 雲長うんちょうなのですが、信じられますか?」と史郎しろうの母親。

「うん、信じられるよ。確かに史郎しろうは過去に、三国志に出てくる文武両道に優れた 関羽かんう 雲長うんちょうだよ。俺がきちんと念能力者になるなり、本当の自分 ドン・リュシフェルになったら、関羽かんう 雲長うんちょうは、史郎しろうのマネージャー兼用心棒をしてもらう。関羽かんう 雲長うんちょうは、今頃 天国にいるだろうしね」と俺。

「マジか…。オレでも、信じてなかったのに」と史郎しろう


「良かった!私の記憶、間違いじゃなかった!誰も信じなかったのに、皇太子殿下が信じてくれるんて」と、喜ぶ 史郎しろうの母親。

「うん、正確に言うと 信じるじゃなくて、知っているだ。三国志の時代は、俺は諸葛亮孔明しょかつりょうこうめいをしていたからね。俺の地球の歴史以上に長い人生において、諸葛亮孔明しょかつりょうこうめいは始まりに近い。そんでもって俺が、また別の俺へと生まれ変わった時に、ちゃんと生きれば 俺の過去たちを具現化出来ることを証明した、全く 我慢も苦労も辛抱もない人生だった」と俺。

「そうか、オレが関羽かんうだったら、清二きよじ孔明こうめいなのか。そして関羽かんうが、オレのマネージャー」と、誇らしげな史郎しろう

「うん、あと史郎しろうは そうか と言ったけど、創価学会の始まりも 当時の俺が何度か そうか と納得した事があって、新しい価値を創るの組み合わせで、創価学会という名になったんだよ。俺が1回目のひがし 清二きよじとしての人生の末期に、銀行のバンカーをしていて 創価学会の会長の奥さんが、資産運用の相談に来て、金なら二週間ごとに増やしまくってやった。そんなに増やせるならと、創価学会の会長の資産も運用し、今 創価学会が存在するんだよ。そんで2回目のひがし 清二きよじとして、無一文の俺が、今 創価に在籍している。巡り合わせでね」と俺。


清二きよじ 皇太子なのに、無一文なのか?」と史郎しろう

「うん、自分の才覚で稼いだ金で、俺が住むために東宮御所を建てたんだけど、乗っ取られた。全宇宙の支配者 クソ大和田おおわだの婚約者だからと生き長らえた、小和田おわだ ブタ子と偽者にね。東宮御所といっても警備がザルで、クソ大和田おおわだまで出入りし うろちょろしてたから、嫌になった。俺が、12歳の時にね。それまでは、唯一宗教として機能していた神道の儀式を、俺はしていたので 大きな地震や大きな災害は、今 小5の俺が12歳になるまでは、起きない。でも もし仮に、俺が12歳になっても念能力が復活しなければ、日本は災害大国になる。偽者がいくら神道の儀式をしても、意味がないし 逆効果だったりもする。ただ起こる起こると言われている 関東大震災は、俺が東京に住んでいれば起きない。日本全国の災害の程度は、俺の状態と状況によって変わる。悪ければ、悪くなる。そんなところだ」と俺。

「皇太子殿下……。皇太子殿下の背負っているものが、余りにも大き過ぎます。こんな時、ごうさんが居てくれれば」と史郎しろうの母親。

「うん、でも俺には俺の役目があるように、ごうちゃんにも天国の平穏無事を守るという役目があるんだよ」と俺。

と、創価学会の会長が、寮へ到着したようだ。さあ、野球をする許可をもらおう。


《はー、この2回目のひがし 清二きよじとしての人生は、俺が本当の自分 大天使長 ドン・リュシフェルになる前の、最後の最後の人生だ。ただし、その事を知っている 俺の宿敵 全宇宙の支配者 クソ大和田おおわだ大和田おおわだの側の糞野郎と糞女たち、そしてクソ大和田おおわだの御用聞き占い師 クソ渡辺真理わたはべまりや、詐欺師 クソ高倉健たかくらけんの存在もあり、文字通り 最低最悪の人生になってしまった。あーあ、俺の寿命まで 残すところ15年。この生き地獄を、あと15年耐え続けろというのか…。心なんて、とっくに折れているのに。俺の宝物 ピノコ・ナディア・哀姫かなひめ、簡単じゃないことは分かる、でも 会いに来てくれ。クソ大和田おおわだ大和田おおわだの側の人間たちの居ないところへはたどり着いた。でも勿論だけど、そこには俺の側の人間たちもたどり着けない場所だ。千年の孤独が、俺を支配する。あとは、俺の念能力の復活だけなんだけどな。超一流の念能力の使い手の俺が、ここ千年 まともに念能力者じゃない。2017/07/31今現在までの、俺の状態 状況に呼応するように、日本は災害大国になり 日本中どころか世界中が、不幸になり めちゃくちゃになり 糞まみれになった。俺の念能力が復活したら、一気に変えられる。不幸の王様 クソ大和田おおわだをぶっ消して、世界中を幸福にして見せるのに》


こうして 鈴木すずき 史郎しろう自身も忘れていた、関羽雲長かんううんちょう史郎しろうの前世で、尚且つ 天国に存在し、史郎しろうの用心棒とマネージャーとして使えることが発覚した。史郎しろうの場合、キャラクターが立つので ウボーギンやフランキーなど、具現化出来る過去たちが多い。史郎しろうの血の繋がらない父親で、合気道の達人で創始者の渋川剛気しぶかわごうきは、自分にも厳しい分 人にも厳しい。だから、 ごうちゃん にとって義理の息子に当たる 史郎しろうのこれまでの人生も、普通の人よりは厳しい道となる。ただし その道を踏破すれば、また一段と史郎しろうは大成する。史郎しろうにとっても、この鈴木すずき 史郎しろうとしての人生が、最後の最後の人生だしね。さて、次回の話は 創価へ送られて来て3日目の夜、本物の創価学会の会長との話し合いです。どうなることやら。以上。

読んで頂き、どうもありがとうございました。宜しければ、続編も 楽しみにしてくれると、嬉しいです。それでは!

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