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きよじ  作者: 東 清二
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第七十一話 報復と身代わり ~ワンピース~

児童養護施設 東京サレジオ学園での、意味のわからない先輩との喧嘩の話と、ワンピースでの 俺の過去達についての話です。

此処は、東京都の西部 多摩地区にある、児童養護施設 東京サレジオ学園。かつて俺が、自分の才覚で稼いだお金で、東宮御所を建てた。しかし、偽物の天皇や偽皇太子ばかりか、小和田おわだ ブタ子まで、東宮御所へやって来て 挙げ句の果て、乗っ取られた。そして、全宇宙の支配者 クソ大和田おおわだの、俺に対する 監視と邪魔が始まる。皇太子のくせに、親も家族も全く存在しない俺は、孤児院へ行くことにした。なるべく東宮御所にも負けない、綺麗な建物にしようと 俺が有り金叩いて、東京サレジオ学園は綺麗な建物へ改装された。そこへ一文無しになった、俺 ひがし 清二きよじが暮らしていて、一年が経ち 小学校二年生になった。ただし、まだ 全宇宙の支配者 クソ大和田おおわだの邪魔と監視は、続いている。そして尚且つ、東京サレジオ学園には、大人も子供も クソ大和田おおわだの側の人間たちが、うじゃうじゃ居る。そんな中での話。


ジャンボ・テレジアというシスターが居なくなり、『ねむの家』の子供たちの、日曜日の日中は平和になった。ただし 小学校一年生から小学校三年生までが暮らしている『ねむの家』の小3の番長は、ジャンボ・テレジアの息子である 横山よこやま ケンジのままだ。『ねむの家』で1人をターゲットに、枕を使ってボコボコにする 枕戦争も、相変わらず続いている。其処まではいいが、小3の子供たち誰もが、横山よこやま ケンジに喧嘩で勝てず、「母親が居なくなった」と言い 暴れまわった横山よこやまケンジを、止められる者がいない。佐藤さとうシスターの説得も聞かず、三宅みやけシスターが平手打ちをしても止まらず、東京サレジオ学園の園長 村上むらかみ コウスケと、口喧嘩を繰り広げる。当然、全宇宙の支配者 クソ大和田おおわだの親友 村公むらこうは、激烈に怒り ぶち切れる。ただ 村公むらこうは、全員 喧嘩が強くないので、村上むらかみ コウスケは、とばっちりを避けるためか、ケンジには近寄らない。誰か 暴れるケンジを止められる奴は いないのか?となり、小2から繰り上がりで 俺が止めることになった。


しょうがないので俺は「殴ったら殴り返す。蹴ったら蹴り返す」と、横山よこやま ケンジに伝え 、一対一の喧嘩 通称 タイマンとあいなった。若干、小2の俺に対する 小3の番長 横山よこやま ケンジは、体格も身長も体重も あろうことか、スピードもパワーもはるかに俺を上まわる。俺に有るのは、気合いと根性と あとは少なくても数千年戦い続けてきた、歴史と喧嘩におけるセンスだけだ。だいたい喧嘩では、道具を使うのも 金的や目潰しも反則だが、俺がそのルールを守っても、相手がルールを守るか?はたまたルールすら知らないか?そんな状況だ。そして、俺の顔面めがけて ケンジが、殴りかかってきた。喧嘩、開始。


ケンジが俺の顔面めがけて殴りかかる。俺は左手で 自分の顔面をガードしながら、ケンジの右脇腹を殴る。ただ案の定、俺の非力なパンチでは、分厚い筋肉と分厚い脂肪をまとう 小3の番長 横山よこやま ケンジには、効いていない。其れでも、殴られたら殴り返す、蹴られたら蹴り返すを続けるしかない。なので、どうやったら相手よりダメージを与えることができるか?頭を使って考えるしかない。頭突きじゃなくてね。頭突きをすると、俺の優秀な脳細胞が……。はっ!?そんな事を考えてる場合じゃなかった。話を戻そう。幸い、ケンジのパンチも蹴りも大振りだ。しっかりガードをして、尚且つパワーをいなす。そんでもって俺の攻撃は、パンチは顔面だけを確実に当てる。蹴りは、ひたすらケンジの膝だけを狙う。其れを持続していると、見る間にケンジの顔面は腫れていき、足もヨロヨロしだした。こっちは、身体中あちこち痛いが、まだ充分に戦える。無謀な戦いに、勝機が見えてきた。


そして、意味の分からないことに、「ひがしき、なんで倒れないんだ」とか「降参するなら、今のうちだぞ」とか、ケンジが攻撃する度に 話しかけてくるようになった。其れでも、俺は殴られたら殴り返す。蹴られたら蹴り返すを、続けている。もともとデカイ ケンジの顔面が、青タンができ腫れて 更に大きくなり、俺がずっとローキックで攻撃している膝も、攻撃を避けるようになってきた。そしてケンジは「オレの方が、ひがしき よりケンカ強いはずだぞ」と言い、床に腰を下ろした。勿論、俺もダメージは負っているが、まだ立ち続けている。


「たかだか 母親が居なくなったという理由で、暴れまわり 地面に座り込んだ、小3の番長 横山よこやま ケンジ!この喧嘩、俺の勝ちってことでいいか?」と俺。

「ひがしき は、なんで倒れないんだ?いっぱい殴っていっぱい蹴ったのに!ひがしきー、小3の番長で 歳上のオレが、歳下にタイマンのケンカで、負けるわけにはいかないんだぞー」と、食堂の床にへたり込みながら、横山よこやま ケンジが言う。

「じゃあ、この喧嘩 このまま続行で。俺としては、殴られたら殴り返す。蹴られたら蹴り返す。以上だ」と俺。

「ひがしき 殴ったら、殴り返される…。ひがしき 蹴ったら、蹴り返される…。ひがしきー、どうしたらいいんだ?」とケンジ。

「知らねえよ。ただ、其方が攻撃して来なければ、此方も反撃はしねえよ。どうしても、喧嘩で俺を倒したかったら、立ち上がって再び闘え!か、どうしても後輩に喧嘩では 負けられないのなら、引き分けって手もあるぞ。戦うか?引き分けで、終わらせるか?どちらか好きな方を選べ」と俺。

「ひがしきー、引き分けにするぞ!それだったら、大丈夫だ」とケンジ。

「じゃあ、今回の喧嘩は、引き分けで。俺が思ってた以上に、俺は戦えるんだな」と俺は言い、食堂の椅子に座る。床にへたり込んでる 小3の番長 横山よこやま ケンジと椅子に座って安心してる俺。敗者も勝者もいないけど、俺にとっては充分な結果の喧嘩だった。


そして、小3の番長 横山よこやま ケンジに、大人なのに喧嘩で敵わない 当東京サレジオ学園の園長 村上むらかみ コウスケが、俺に向かって「何でお前が、歳上のケンジにケンカで勝てるんだ!?」とほざく。どうでもいいので、俺は村公むらこうをガン無視し、笑顔の佐藤さとうシスターにピースサインを送る。それを見て、村公むらこうと肉体関係を持つ 三宅みやけシスターは、苦虫を噛み潰したような毒々しい顔をしている。まぁ何はともあれ、五体満足で 命があるだけマシな方だ。


そんでもって、何をトチ狂ったか「シスター・テレジアの代わりに、お前がケンジの教育係になれ!」と、村上むらかみ コウスケが、また 俺に向かって言う。其れに、三宅みやけシスターも賛成する。

「私は、反対です!清二きよじに、酷い事をした ケンジの教育係に、何で清二きよじが成らないといけないのですか?ただでさえ清二きよじは、色んなものを背負い込んでるのに、これ以上 重荷を背負わせたくありません!」と佐藤さとうシスターが、毅然と言う。

「ここに居る大人たちだけで、多数決だ」と村上むらかみ コウスケがほざき、村公むらこう三宅みやけシスターの2人対 佐藤さとうシスターの1人で、俺はよりによって ケンジの教育係に任命されてしまった。多数決といっても、園長の村公むらこう三宅みやけシスターがいるので、数で勝てると分かっていたから、多数決とほざいたのであろう。ここ東京サレジオ学園は、園長の村公むらこうや 他にも全宇宙の支配者 クソ大和田おおわだの側の人間たちが、多数居る。よって不条理な事に、多数決でさえ勝てない。忌まわしき呪われた児童養護施設 東京サレジオ学園の『ねむの家』だ。


《知っている人と知らない人もいるかもしれないけど、漫画 ワンピースの赤髪のシャンクスとサンジは、俺の過去たちだ。シャンクスの時は、本当に海王類に腕を喰われたし、サンジの時は餓死しそうになり、料理も勉強した。実際に、当時の俺が体験した事だ。たた、其処まではいい。とうとうワンピースの物語に、百獣のカイドウが登場した。この百獣のカイドウが、村上むらかみ コウスケの過去だ。性格は百獣のカイドウそのままに、念能力者だが身体の強さはなくなっている。全宇宙の支配者 クソ大和田おおわだが、まだ少年のひがし 清二きよじとしての俺を、東京サレジオ学園で封じ込める為に、クソ大和田おおわだは 百獣のカイドウだった村公むらこうを、ワンピースの物語からスカウトして来た。クソ大和田おおわだの全宇宙の支配者としての権限は、ワンピースの作者でも集英社でも、言うとこを聞かざる得ない。ただし、2017/02/06今現在の俺は、東京サレジオ学園を卒園しているし、行く気もない。だから、これからのワンピースは、そりゃ最新刊を読んで 俺は号泣したけど、あとは楽しみしかない。俺と同じ隠し名 Dを持つ、沖田総司おきたそうじの過去 モンキー・D・ルフィが、百獣のカイドウなんかぶっ飛ばして海賊王になるのを楽しみにしている。ただ 其れまでに俺は念能力者に成って、俺の過去たちの全ての情報の詰まったもの、ひとつなぎの秘宝を用意しておかなければ》


こうして ジャンボ・テレジアが居なくなった報復を受け、身代わりに横山よこやま ケンジの教育係に、させられてしまった。勿論、暴れん坊 横山よこやま ケンジもいずれは、東京サレジオ学園から居なくなるが、それまでは腐れ縁として一緒に居る事となる。次回の話は、引き続き この呪われた忌まわしき児童養護施設 東京サレジオ学園の話です。以上。

読んで頂き、どうもありがとうございました。宜しければ、続編も 楽しみにしてくれると、嬉しいです。それでは!

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