第六十五話 お金はおっかねえ
貧乏 児童養護施設 東京サレジオ学園の、お金事情にまつわる話です。
皆さんは、生き地獄を味わったことが、あるでしょうか?まず この世の中には、俺と俺の側の人間たちがいる。そして 俺の敵の、全宇宙支配者 クソ大和田と大和田の側の人間たちがいる。あとは、その他 大勢の人たち。もともと 俺には、親も家族もいないし、それじゃあ 当たり前だけど、家もない。これだけでも 条件は厳しいのに、敵は全宇宙の支配者。その権限で、俺の念能力を禁止にし、才能までも奪った。念能力もなく、才能もなく、お金もない。そんな俺を自決させる為、この悪条件の最中 作られたのが、児童養護施設 東京サレジオ学園だ。
かつてサレジオ学園に入る前の俺が、自分の才覚で金を稼ぎ、土地を取得して 東宮御所を作った。そこに小和田ブタ子が、住み始め クソ大和田まで、やって来た。小和田 ブタ子とクソ大和田は、クソ女とクソ野朗の組み合わせなので、互いに仲が悪く 東宮御所内は、険悪なギスギスした空気に包まれ、まだ小学校に上がる前だった俺は、児童養護施設行きを希望した。なるだけ綺麗なところにしようと、俺は有り金を叩いたが、窓口になっていたのが、俺の敵のトップ クソ大和田だった。なので、児童養護施設 東京サレジオ学園は、俺の出した金で 改築され 綺麗な建物になったが、クソ大和田に侵食され、クソ大和田の魔の手から逃れられない施設となった。皮肉にも 東京サレジオ学園は、俺のお金で改築し 俺が入った時には、俺は一文無しだった。
そんな敵の手の内の、まな板の上の鯉 状態の中、新しく小学校二年生になる、俺 東 清二は、生き地獄をのたうちまわっている。この先、もっと しんどくなっていくことを知らずにね。
そんな東京サレジオ学園は、東京都の西部 多摩地区にあり、『ねむの家』と呼ばれる家で、俺は暮らしている。サレジオ学園の小学生のお小遣いは、月 千円ちょっとで 将来の為にと、五百円は貯金にまわされる。そして、東京サレジオ学園 自体が貧乏だったりする。何故かと言えば、園長の村上 コウスケに、お金の才覚がまるでない。まあ 勿論、村公には、お金の才覚だけじゃなく、何の才能もない。ただただ、俺だけじゃなく、人を不幸にしていくだけだ。
小学校二年生にもなると、お金の価値を教わる。まずは、ねむの家のシスターに10円玉を見せられた。大体が、銅で出来てるとも教わる。
「10円玉は、銅で出来ています。では、100円玉は何で出来ているでしょうか?」と佐藤シスター。
「多分、全部が全部ではないだろうけど、銀で出来ていると思います」と俺。
「正解!凄い、ハヤトでもわからなかったのに」と佐藤シスター。
「最初から 知ってたか、誰かに教わったのでしょ どうせ」と三宅シスター。三宅シスターは、何かにつけて 俺には悪態をつき、俺を敵対視している。まぁ 村公の女だからね。
「清二、500円玉は 何で出来ているか分かる?」と佐藤シスター。
「500円玉なら、見たことがあります。大体が、銀。ただ 大きさ的には、100円玉 5つ分の、大きさも重さもない」と俺。
「正解!言われてみたら、そうね。重さも大きさも、100円玉の5倍ではないわね」と佐藤シスター。
「500円玉なら、見たことがある…。じゃあ、何で 100円玉が銀で出来ていることが、分かるのよ!」と三宅シスター。
「知らねえ」と俺。
「フフッ笑。清二は、本当に 三宅シスターと仲が悪いのね」と佐藤シスター。
「村公の女なんか、ろくでもないに決まっていますからね。大体、園長だか知らないけど 何の権利があって、村公は『ねむの家』に来て、俺が会わなきゃいけないんだよ」と俺。
「私は、村上神父を尊敬しています!」と三宅シスター。
「村公にとっては、単なる性欲処理の愛人関係じゃねえか。それで エイズを移されていたら、世話ねえよ」と俺。
「清二、私は純潔を貫いて エイズなんかでは、ありませんからね」と、毅然と言う 佐藤シスター。
「はい」と俺。
「清二、千円になると お金は何になるか分かる?」と佐藤シスター。
「500円玉二個か、金で出来てるか、いっそ ちゃんとした紙で、出来ているか かな」と俺。
「ほらっ、あんたなんかに 千円札のことなんか、分からないじゃないの」と三宅シスター。
「今 千円札と言っていたので、千円は紙で出来てる可能性が高い」と俺。
「フフッ笑。清二、正解!三宅シスター、清二に ちょっとでも、ヒント与えちゃダメよ。何せ、サレジオ始まって以来の天才だからね」と佐藤シスター。
「何で、分かるのよっ」と、不機嫌になる三宅シスター。
「あーあ、金持ちになりてえなー。それじゃあ」と俺。その場を立ち去る。
大体 俺は、夜 眠たくなるまで、『ねむの家』の食堂にいる。ちなみに、朝は眠いので苦手だ。そんな中 佐藤シスターに「清二、サレジオ学園には本当に お金がないの。サレジオでは、清二を大学まで行かせてあげられないから、里親を見つけるなり どこか もっとマシな施設に、移るなりしなさい」と告げられる。そんな佐藤シスターは、悲しそうな顔をしている。
「別に大学いけないなら、高校卒業したら大工にでもなるから、問題ないですよ。ただし、俺 働くこと嫌いなんです」と俺。
「清二、毎日 『ねむの家』の仕事の手伝いをしてくれているのに、働くこと嫌いなの?」と佐藤シスター。
「『ねむの家』の仕事の手伝いは、誰かが手伝わないと終わらないからです。あと俺、働くのも嫌いですけど、教会のミサの時に 紙に書かれた、セリフを言わなきゃならないのも、嫌ですよ。ただの、ヤラセみたいで。誰も やりたがらないから、俺がやらなきゃいけないだけです」と俺。
「清二、ごめんなさい!」と、頭を下げて 佐藤シスターが言う。
「ただ、お金だったら 1つ手がありますよ。俺が過去に、創価小学校に居た頃は、お小遣い 小学生で月 1万円でしたから。創価小学校のサッカー部の寮だって、決してお金があるわけではなかった。でも、どんなに手伝いをしても 何も変わらず、小遣い 月 千円ちょっとの、ここよりはマシです」と俺。
「どんな手ですか?」と佐藤シスター。
「生活保護です。俺の場合、親も家族も完全にいないし、勿論 財産もないので 確実に、生活保護の適用が出来ます。他の子も、ちらほら適用出来るんじゃないですか」と俺。
「早速、相談して来ます」と佐藤シスター。足早に、『ねむの家』を出る。
そして その日の夜、当 児童養護施設の園長 村公が、生活保護関連の資料をたくさん持って『ねむの家』に現れた。俺を含め、かなりの数の子供が生活保護の適用対象とのこと。これで 最低辺の貧乏を、脱出出来ると思ってた。
すると、翌日 園長の村上 コウスケが、いつもと変わらず『ねむの家』に居る。
「生活保護の話しは、どうなった?」と、俺が聞く。すると村公が「俺が園長なら、生活保護費は出せないと 担当の役人に言われた」と吐き捨てる。
「じゃあ、お前が園長 辞めればいいじゃねえか」と俺。『ねむの家』の子供たちは、小遣いが上がると有頂天だったしね。それが、園長 村公がクソ野朗だから、最低辺の暮らしを余儀なくされた。
「お前、俺が園長辞めてもいいのかっ!?」と村公。
「ああ。大和田の親友なんて、出来れば 二度と会いたくねえからな。今回も、案の定 この結果だからな。クソ野朗中のクソ野朗が、よりにもよって園長とはな。まさしく、ここ東京サレジオ学園は生き地獄だな」と俺。俺は落ち込みながら、自分の住む大部屋へと戻る。「何で、俺だと上手く行かないんだっ!」と、村公の ろくでもない声が聞こえた。
《はーっ、生き地獄か。2016/11/25今現在だって、サレジオにいた頃よりはマシだけど、生き地獄は継続中だ。結局、念能力者だったのは、四日間と二日間だけで どうしても念能力が必要なのに、全宇宙の支配者 クソ大和田に禁止され、念能力を失ってしまった。禁止される理由は、クソ大和田と大和田の側の人間たちを、未来永劫 完全にぶっ消せるぐらい、俺の念能力は強力だから。一度ならず、二度も念能力を失ったので、そう簡単には 俺の念能力は復活しないだろうけど、今はじっと待っているんだ。念能力を、再び この手へと。カナに、再会し ずっと一緒に居られる日々を!少なくても 今の俺は最低限、クソ大和田も大和田の側の人間もいないところへ、たどり着いた。俺の選んだ【未来】は、きっと もうすぐそこだ!》
こうして、建物だけは綺麗な 東京サレジオ学園で、園長の村上 コウスケがクソ野朗の為、俺のみならず、サレジオの子供たちは 親のいる子を除いて、極貧生活が続く。ちゃんと復讐は、しないとね。クソ大和田もそうだし、大和田の子供達や 大和田の側の人間たちも、俺の念能力が戻って来たら、死神の鎌【改】で ぶっ消す。全宇宙の支配者 クソ大和田が不死身な時代と、大和田の世を 俺の手で終わらす。勿論、4人いる村公 村上コウスケも 村内 コウイチも 村瀬 コウイチも 木村 公一も、消す。拷問している、時間があればいいのだけど。次回の話しは、代が変わり 新しく変わる『ねむの家』の事と、相変わらず 夜な夜な繰り広げられる、枕を使って 1人を数人でフルボッコにする、枕戦争の話しの予定です。さて、どうなることやら。以上。
読んでいただき、どうもありがとうございました。宜しければ、続編も 楽しみにしてくれると、嬉しいです。それでは!