第六十三話 新人 I.Qテスト
本編と俺が何故、念能力を失ったかと、何故 阪神淡路大震災が引き起こされたかについての話です。
東京都の西部 多摩地区にある、児童養護施設 東京サレジオ学園。その敷地内には、いくつかの家が存在し、小学校一年生から三年生までが 暮らしているのが、『ねむの家』と呼ばれるところだ。新しく 小学校二年生になる、俺 東 清二も、親も家族も 完全にいない天涯孤独の身なので、否応なく 『ねむの家』で 軟禁生活を送っている。そこへ 新しく小学校一年生になる、新人が入って来た。そして 新しく入ると、どれぐらいの知能指数があるか 調べるため、I.Qテストを受けさせられる。そこからの話です。
村上 コウスケ。東京サレジオ学園の園長で、『ねむの家』の三宅シスターと、肉体関係を持っている。それ故か、ちょくちょく『ねむの家』にやって来る。沈黙を好み、子供たちにも沈黙を強いるので 『ねむの家』の子供たちは、村上 コウスケこと 村公を、忌み嫌うか 少なくても敬遠している。また 村公は、操作系の念能力者で、後々 俺の大切な友人 長尾 ケン君をぶっ壊す。そして なおかつ村公は、エイズウイルスの保有者で、全宇宙の支配者 クソ大和田の側の人間だ。要は、俺の敵の手の内で 俺は生きていかなくてはならなかった。
東京サレジオ学園の『ねむの家』に入ったばっかりで、暴れたガキ その名も、大久保 スグル。空気の読めないガキで、思った事を嘘も本当なことも、関係なく口にする。そんなガキを、あいうえお順で I.Qテストに臨ませ、村公は失敗した。また 村公こと 村上コウスケは、癇癪持ちで、上手くいかないと自分の責任を棚に上げ、激烈に怒る。まぁ クソ大和田の、親友だからね。村公は4人とも、クソ野朗だ。
じゃあ、誰とだったら 大久保 スグルは、I.Qテストを受けるのかとなり、俺が同席するならとなった。
〈なんで、大和田の側の人間たちの争いに、俺が巻き込まれなきゃならないんだ…〉
I.Qテストの中身はと言うと、去年と同じ本 同じ内容で、去年俺はこのI.Qテストで サレジオ始まって以来のI.Qを、叩き出している。本の内容は、罪や犯罪や警察が出て来て、誰が何で犯人なのか?というテストだ。不良少年の多い、ここ東京サレジオ学園にとっては、なんとも意味深な内容だ。
『ねむの家』の小部屋に、園長の村公と俺、トイメンに 大久保 スグルが座る。最初の問題は、誰でも解ける簡単な問題で、大久保 スグルも解き なぜか大喜びしている。そして、2問目で 早くもつまずく。
「一問しか解けないなんて、ただのバカだな」と村公が、嫌味たっぷりに言う。
すると「何で こんな奴に、こんなこと言われないといけないんですか!?」と、大久保 スグルは泣き始める。
〈村公も村公なら、スグルもスグルだな。両方とも、しょうもない〉
そのまま 泣かれてても しょうがないので、「じゃあ、ヒントだ」と、俺が助け船を出す。問題を整理させ、犯人を絞らせる。それで スグルは、やっと2問目も解けた。ただ 3問目は、俺がヒントを与えても スグルでは、解けなかった。
「こんな勉強の出来ないバカ、サレジオにはいらない」と、東京サレジオ学園 園長の村公。
「うるせえっ!俺だって、来たくて来たわけじゃねえ!俺は、関口さんに 頼まれて来たんだ」と、大久保 スグル。
「I.Qテストは、もういいのか?」と俺。
「もう 二度と、受けたくねえ。こんなとこ、出て行きませんか?」と、俺に向かって スグルが言う。
「確かに こんなとこ出て行きたいけと、スグルとじゃな。上手くいかないのが、目に見えてる。少なくても、金か念能力が手に入らないと、駄目だな」と俺。
「金なら、関口さんに出してもらいましょう」と スグル。
「誰だ、せきぐちって?」と俺。
「関口さん、知らないのですか?サレジオに来て、俺は真っ先に会いましたよ!俺たち凶悪なキメラアントにも、念能力者ならいいと、迎え入れてくれた人ですよ」とスグル。
「キメラアントって、また クソ大和田の、失敗だろ。その時の俺は、クロロ・ルシルフエルだった。とりあえず俺は、念能力者じゃない。念能力の話しなら、そこの村上としろ。村上は、念能力者だからな。じゃあ、3問目で ギブアップで」と俺。俺は、小部屋を出る。正直、クソ野朗の2人と一緒に居たくないし、ろくでなし と しょうもない の、仲間入りは御免だ。小部屋で、言い争う声がした後、村公も大久保 スグルも、小部屋から出て来た。
新入りたちは、小部屋から漏れ伝わる 声を聞いたのか、みんなI.Qテストに尻込みしている。まぁ そもそも、誰だってテストは嫌だろうし、俺だって テストは嫌いだ。しかも よりによって、試験官が クソ村上 コウスケ。何で こんな奴が神父で、こんな奴が園長なのか?俺は、キリスト教を否定しているので、神父なんかどうでもいい。ただし、園長はしっかり選ばないと。ただでさえ ここ東京サレジオ学園には、しょうもない子供ばかりなのに、園長の村公は ロクでもない。全宇宙の支配者 クソ大和田の親友で、無論 クソ大和田の側のクソ野朗だ。そんな中 俺は、敵である 大和田の手のひらの上で、生き地獄をのたうちまわっている。そして それが、まだまだ続く事になる。
I.Qテストを受けた 大久保 スグルが、こども寮出身だったので 、次は 山中星美ホーム出身者にしようということになり、芳賀 ハジメがI.Qテストを、受けることになった。ちなみに この芳賀 ハジメは、西郷隆盛の生まれ変わりで、クソ大和田の手のひらの上で 生きなくてはいけない俺に、元 土方歳三の俺に、ハジメをぶつけようとしているのだろう。大和田の、考えそうなことだ。そして また 俺も、I.Qテストに 山中星美ホーム出身だから という理由で、同席させられる。ハジメも、I.Qテストは3問目で ヒントを出しても、答えを見つけられなかった。
《2016/11/03 今現在だって、俺は 東 清二として生きていて、決して幸せではない。ただ 確かなことは、サレジオ学園に居た頃よりは、マシだ。それと最近、サレジオ学園に居た頃 三日間だけ 念能力者だったのを、思い出した。念能力を手に入れた3日目、「一旦、念能力を無しにして」と丸岡という神父に言われ、【絶】の状態にされた。そのタイミングで、クソ村上 コウスケが現れた。村公は、手柄を立てようとし 出来ず、俺の念能力を無しにした。丸岡神父には「俺が 三日間のうちに、念能力を失ったら 丸岡神父の行くところで、大震災が起こる」と伝えて警告してあった。結果、阪神淡路大震災が引き起こされた。その時 丸岡神父は、神戸に住んでいたからね。いつもだったら、大災害を止めるのは 俺の役目だけど、全宇宙の支配者 大和田が夢に出てきて「交渉だ。さあ、何を差し出す」と言われても、もはや俺には あげられるものも 譲れるものも、何も持ってやしなかった。なので、日本が災害大国になろうが 俺には、何も出来ない。皇位は返上したし、あとは、偽者の皇族たちを責めてくれ。この丸岡神父の失態と村公の邪魔が入り、俺が念能力を失った話しは、今後 この小説『きよじ』が進行したら、詳しく書こうと思う。か、それまでに 俺の念能力、復活してくれ!》
こうして、厄介なところに 厄介な奴が入って来た。大久保 スグルも芳賀 ハジメも、この星から立ち去れ!ついでに、村公4人もね。いずれ必ず、俺の手でぶっ消す。ちなみに大久保スグルは、交渉が全く出来ず 渡辺真理との交渉も、不調に終わり なぜか俺に災厄と被害をもたらすことになる。正直、今の俺は いつまで待ってればいいのか?何をどうしたらいいのか、全く分からないけど、何も出来ずにいる。俺の描く未来は、念能力を手に入れ 哀姫 ニケ姫 ミケ姫、それと あゆ オードリー ダイアナと、一緒に生きていける未来。必ず、叶えるんだ!次回の話は、もう1人の新入り盗っ人のI.Qテストの話しです。さて、どうなることやら。以上。
読んで頂き、どうもありがとうございました。宜しければ、続編も 楽しみにしてくれると、嬉しいです。それでは!