第五十七話 全宇宙の支配者について
消すか消されるかの戦いをしている、俺の宿敵 全宇宙の支配者 大和田についての話です。
俺の名は、東 清二と言います。親も家も家族もなく、その上 何だかよく分からないまま 囚われの身です。どこで囚われの身だったかというと、東京都の西部にある 東京サレジオ学園。そこは、 児童養護施設と鑑別所の機能を持つ 地獄みたいなところです。その東京サレジオ学園の敷地内にある ねむの家で、俺は暮らしている。敵の手の内でね。
皆さんは、大和田という男をご存じだろうか?古くは、戦国時代から存在し 戦に負け、名前はなく 名字を大和田に決めた男のことを。人を恨み憎み嫉妬し、自分の思いのままにいかないと、それは犯罪だろという汚い手口で攻撃する。家族を人質に取るなんて序の口で、結局 殺される。しかも大和田は、仕事も勉強も 全然出来ないくせに、自分の犯した犯罪は、巧妙に隠す。そして大和田は、自分で言ったことも 約束も守らないし、自分で決めたことも 自分の都合のいいように変える。
俺は 数千年前に、「家族を作るな。大和田の側の人間を作るな」と、大和田に伝えた。大和田が了承したので、俺は、幸福の王子の活動をし 大和田によって不幸になった天国の人たちを、少なくても不幸ではなく、普通ぐらいには出来た。しかし大和田は、俺が幸福の王子としての仕事をしている間に、家族を量産し クソ野郎とクソ女から成る 大和田の側の人間達を作った。大和田の念能力の仕組みは、幸福な人間を不幸にし その落差をエネルギーに変え、その分だけ 強力な念能力を使えるというものだ。それに大和田の家族と大和田の側の人間達が加わり、悪さもする。
もはや俺が、どれだけ幸福な人間を作っても、すぐに不幸になる。一度幸せになった人間が不幸になると、その落差で もういっそ消えて無くなることを選ぶことも多い。そのことが俺にとって、どれだけ悲しいことか 皆さんには、分かるかい?よって俺は、大和田の存在している間は、幸福の王子をしないと宣言し決めた。そして、本当に幸福な人間など いなくなった。大和田の側の人間達からは、俺が幸福の王子をしないことについて、反対や 罵詈雑言が出たが、喧嘩になったら強いのは俺の方なので、放っておいた。
そして 全宇宙の支配者 大和田が、俺の念能力を奪おうと画策した。そもそも、何で こんなクソ野郎中のクソ野郎 大和田が、全宇宙の支配者なのか?それは 地球の創生期、俺が 中大兄皇子時や 聖徳太子をしていた時に遡る。その時代その時は、全宇宙の支配者など 存在しなかった。ただ、俺が 聖徳太子を終えた後、千年に及ぶ 睡眠をとっていた。起きたのは、戦国時代からで 俺が眠っている間に、大和田は 誰にも望まれず 全宇宙の支配者になった。
例えば 大和田を、止めることを出来なかった 高倉健や、プリンセス オードリー・ヘップバーンには、せめて俺が 全宇宙の副支配者になってくれと言われたが、断った。過去にそれを試したことはあったけど、大和田は 俺の言うことを聞かない。そのくせ失敗すると俺のせいにするので、正直 やってられない。なので俺は、大和田を放っておくことにした。勝手に自滅するだろうからね。
全宇宙の支配者の順番は、とっくに俺の番になった。だが、それを認めたくない大和田は、俺の念能力を禁止すると、勝手に決めた。その結果 俺は、幸福の王子も 全宇宙の支配者も 出来ない状態になった。それに味をしめたのか 大和田は、俺の側の人間達 {武装戦線 3代目4代目 銭屋一家 清水の次郎長一家 コルレオーネ・ファミリー ちびっこギャング団 }その他の人たちまで、念能力を禁止にした。思ってた以上に、恐ろしい 全宇宙の支配者の権限だ。
それでも、じゃあ才能だけで 勝負しようと していた、俺と俺の側の人間達。結果、十分勝負出来たので、あとは念能力が復活するまで、待つことにした。すると大和田は、クソ野郎中のクソ野郎なので、ピンポイントで俺を狙い 俺の才能まで奪い始めた。俺が過去に出来た事が 出来なくなっていく現状に、もういい加減 うんざりした俺は、無駄な抵抗は止め、ひたすら落ちぶれて落ちこぼれて、大和田が 俺が何処で何をしているか分からない ところまで行き、大和田の居ない所を目指した。それが、2016/08/16 俺が居る地点だ。
こんなに悲惨な時代を 俺は知らないけど、結局 念能力を禁止されてたら、何も出来ない。大和田がずっと全宇宙の支配者の座に居座り続け やりたい放題やっていたら、世界中が不幸になり めちゃくちゃになり、誰かが言っていた 吐き気を催す時代になった。こんなに俺が、時代に機能しなかったことはないけど、又しても 念能力を手に入れなければと、言わざるを得ない。ただ きっと、そう遠くない未来 俺が、大和田をぶっ消して この苦しみも終わることだろう。
ずっと以前、過去に 大和田が選んだのが[今]。消去法で、俺に残されたのが[未来]。もう この時点で、俺も知らない 大和田も知らないであろう[未来]が、既に来ている。俺が選んだ[未来]がね。もちろん 2016/08/16今現在、こんな未来なんて 想像も想定も、していなかった。良くも悪くも、ずっと大和田と音信不通で、今 大和田が、全宇宙の支配者なのかは分からない。大和田が全宇宙の支配者じゃないことを、俺は望む。
そして 自分が何者かを思い出し、大和田の存在と大和田の側の人間達が、俺の人生からいなくなったら、ここ十年位 大和田から、思念が送られてくるようになった。毎日、毎日 飽きずにね。思念の送られてくる内容は、両極端な 「もうギブアップだ」とか「限界だ」とか「もう いっぱいいっぱいだ」とかで、あとは俺と俺の側の人間達を 全員消す という思念が送られてくる。
勝手に送られてくる思念の防御策は、何かをすること。テレビを観るでもいいし、パソコンをするでもいい。なので俺は、テレビを観た後は パソコンで この小説を書いている。もちろん、大和田の思念を防御は出来るけど、小説書いても ビジョンがはっきりするだけで、何の得にもならないけど。
《ぼくは、願うんだ!大和田も大和田の側人間達も 居ない世界を!2016/08/17だって、死神の鎌【改】のある夢を見た。長年望んでいた未来が、確かに近づいて来ている。俺が選んだのが、未来。たしかなことは、未来はいずれ 今になる。それを、ずっとずっと 俺は待ち続けている。【哀姫】そして、【念能力】もね》
はーっ、こうして 今回の話は、予定を変更して 全宇宙の支配者 クソ大和田についての話に、 なってしまった。大和田が完全に消えて無くなるなら、その代わり 俺も消えて無くなってもいいと思っているのだけど。次回の話は、今回が大和田についての話だったので、俺の宝物 ピノコ・ナディア・哀姫についての話にしようと思います。出来たら 哀姫が、2016年8月17日に 会いに来てくれることを、祈って。以上。
読んでくれて、どうもありがとうございました。よろしければ、続編も 楽しみにしてくれると、嬉しいです。それでは!