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きよじ  作者: 東 清二
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第五十五話 元ゴリラと嫌われ者

児童養護施設 東京サレジオ学園の、のちに俺と因縁になる しょうもないクソ野郎2人についての話です。

東京サレジオ学園 ねむの家。そして、小平市立第三小学校。この二つの場所を行き来しながら、俺は生きている。ちなみに俺の名は、ひがし 清二きよじ。名前の由来は、俺が東宮御所に居た時に 名字の【ひがし】は、自分で付けた。名前の【清二きよじ】は、東宮御所を乗っ取った 小和田おわだブタ子が、俺の反対を押し切り付けた。東宮御所は 俺が自分で住むために、自分で稼いだお金で建てたのに、先ずは 小和田おわだブタ子が住み着き、その後 俺の嫌いな 全宇宙の支配者 クソ大和田おおわだまて やって来て、もうここに住むのは無理だと、俺は 孤児院行きを希望した。その結果、東京サレジオ学園 ねむの家に、住んでいる。


その ねむの家にも クソ大和田おおわだがやって来て、俺の大和田おおわだに関する記憶を消しやがった。小和田おわだブタ子が居ないのはいいことだけど、孤児院に住んでも クソ大和田おおわだは、性懲りもなくやって来る。クソ大和田おおわだは、確かに 全宇宙の支配者かもしれないが、やることなす事 全部、クソみたいな事しかしないし 少なくても人を不幸にし続ける。だから 俺は、待っているんだ。クソ大和田おおわだを完全にぶっ消せる、死神の鎌【改】の念能力を手に入る事をね。


記憶を消されたので、じゃあ確認することにしようと、俺と 小3の番長 サイトウ ハヤト君 通称ヤトさん、そして同じく小3のいじめられっ子の山崎 クニオ君と、東京サレジオ学園 ねむの家の人達を確認し続け、あとは 俺と同学年の小学校一年生を残すのみとなった。


「ヤト!ここに居たのか!」と、小1の鈴木 ツバサが言う。鈴木 ツバサは、ここ東京サレジオ学園に入園するまでは、こども寮というところの出身だ。そして 本当に元ゴリラのため、こども寮で一緒だった 小1の佐々木 ナオトと小1の吉田よしだ 大地だいちに、いじめられてる。ツバサとゴリラを省略して、つばゴリと呼ばれてね。つばゴリは、体格も 小1にしては大きく、食欲も旺盛で 太っちょだ。ケンカは弱く、いつも守ってくれる 先輩やシスター、そして学校では先生の陰に隠れている。強い者には 媚びへつらって、弱い者は叩く と、つばゴリはそんな奴だ。


じゃあ 何でゴリラが、人間の子供をしているかと言うと、また 全宇宙の支配者 クソ大和田おおわだの仕業だ。大和田おおわだが「俺だって、弱いものを助けることなんて 簡単に出来る」と言い、弱い いじめられていたゴリラを、人間のこどもにした。ただ そのゴリラが、何でいじめられてたかと言うと、すぐに発情し、 もう既にペアになっている ゴリラのカップルにも、だれかれかまわず ちょっかいを出す。当然、群れのリーダーのゴリラに 怒られる。それでも構わず、つばゴリは ちょっかいを出す。結果、ハブにされる。そんなゴリラを人間のこどもにして、手柄を立てたと大和田おおわだは言う。だから つばゴリは、人間の世界でも、虐げられる。


この星から 大和田おおわだよ、立ち去れ!つばゴリよ、立ち去れ!


清二きよじ、ツバサとは 仲がいいのか?俺は、俺のそばをうろつかれて、邪魔だけどな」とヤトさん。

「仲の良さは、微妙です。俺と同学年の、こども寮の3人 吉田大地よしだだいち 佐々木ナオトと鈴木ツバサは、基本 仲が悪い。なので、俺が ツバサと一緒に居ると、吉田よしだとなすびの攻撃を受ける。別に、どうって事もないですが。いじめられるには、いじめられる理由がある場合もあるので、俺は 全部が全部、いじめが反対という訳ではないです。もちろん、ヤトさんがクニオ君をいじめるのは、大反対ですよ」と俺。

「そうだ、そうだ!ヤト、清二きよじの言う通りだー」とクニオ君。そう言いながら 俺の後ろに居たクニオ君もろとも、俺も巻き込まれ ヤトさんのラリアットを喰らう。俺もクニオ君も なぎ倒され、俺は飛んだとばっちりを受ける。

「クニオ君!ヤトさんの前で、あまり調子に乗らないでください!少なくても 向こう3年は、俺じゃ ヤトさんには敵わない、多分」と俺。

「分かった」と、立ち上がりながら クニオ君が言う。

清二きよじもクニオも、やっと 俺の強さと凄さが分かったようだな。ゴリラなんて放っておいて、次のガキに行くぞ!」とヤトさん。

一緒に付いて行こうとする 鈴木 ツバサを、クニオ君が「お前は、ついてくんなっ」と、凄んだ。

うん、クニオ君は 後輩だったら、対応出来るのか。


そして、大木おおき しげるが、行く手に居た。ヤトさんを見て 嬉しそうだが、俺とヤトさんとクニオ君の取り合わせに、少し戸惑っているみたいだ。無理もない、大木おおき しげるは、チキン野郎だからね。その上、全宇宙の支配者 大和田おおわだの側の人間。見た目はゲオルグみたいで、すぐ人を脅す。人を脅せることを大和田おおわだに見込まれ、対 俺との消すか消されるかの戦いに組み込まれた。ただ ケンカで、大木おおきが俺と闘っても 勝てないため、クソ大和田おおわだの命令で 自爆要員と成った。特攻を植え付けられね。


特攻。第二次大戦中に、俺は ジェネラル・サー 東郷とうごう 将吾しょうごという名で呼ばれ、軍人をしていた。俺の年齢は、25才に固定されていたので、日清 日露と勝ち 少し海外で休んでいる間に、第二次世界大戦が、大和田おおわだの命令で始まった。天皇が大正時代から 偽者で、クソ大和田おおわだが日本軍の指揮を執り、死んだことにした乃木が暗躍していた。大和田おおわだの息子が、大使館でパーティをしていたという理由で 戦線布告が遅れ、アメリカに大義名分を与える始末。それでも日本軍が勝てるチャンスは、幾度もあった。それを、大和田おおわだ 偽者の昭和天皇 乃木のちに八木が、自分の手柄で勝ったことにしようとしている間に、もはや勝てるチャンスを失った。その結果、特攻という作戦が ありえないと却下されていたのに、復活し採用された。俺にとっては、第二次世界大戦は最後の戦争と位置づけてたので、神風特攻隊の隊長として 敵空母と共に散った。大和田おおわだとその息子たちは、どんどん特攻させていき、自分たちは飛ばず 戦争の敗北が濃厚になったら、ロシアに亡命した。それなのに大和田おおわだとその息子たちは、ロシアでも 失政と失策を重ね、居場所が無くなり バレないように何食わぬ顔で、日本に戻って来た。そんな奴らが 大木おおき しげるに、対俺用に 特攻を植え付けた。なので 大木おおきは、俺には強く出るし 攻撃もする。そればかりか、口癖が「お前の人生、めちゃくちゃにするぞ」なので、大木おおきの後輩は、脅しだけじゃなく、本当に人生をめちゃくちゃにされてる。


大木おおき しげる!この星から、立ち去れ!少なくても俺の手で、完全にぶっ消す!


「ヤトさん、俺は 大木おおきとは 仲わるいですよ。大木おおきは途中から、ここ東京サレジオ学園に入ったけど、クソ野郎です。ただでさえ ここは居心地が悪い家なのに、どんどん外から 親が育てられないどうしようもない子供や 不良少年が、入って来る。金があったら、1人で生きて行ける力が俺にあったら、逃げるのではなく、戦略的撤退 撤収という事で、とっとと ここから遠い場所に俺は行きたい」と俺。

「ああ、分かった。俺もクニオも もうすぐ、この ねむの家から 先輩達がいっぱいいる家へ行かなくてはならないから、ねむの家のことは 清二きよじに任せた。俺は散々 佐藤シスターに迷惑をかけたけど、お前なら大丈夫だろう。佐藤シスターの事も、よろしくな!」とヤトさん。

「俺も、清二きよじに任せたぞー」とクニオ君。

「どうしたものか…。とりあえず 大木おおき しげるは、サレジオにもねむの家にも、いらないという事で、いいですか?」と俺。

「ああ、だな。大木おおきはクソ野郎っぽいから、清二きよじ 頑張れよ」とヤトさん。

「俺は、ハヤトの居ないところで、頑張るぞー」とクニオ君。

クニオ君は、ヤトさんに頭突きをもらい、痛がっている。そして、俺もヤトさんもクニオ君も、のちにサレジオ1嫌われ者になる 大木おおき しげるの元を後にした。


《俺は 中3の春に、全宇宙の支配者になりたいと、強く思った。ただ その頃は、自分のことも周りの事も、何も分かっちゃいなかった。けれど今だからこそ、分かったともある。全てを思い出した。だから僕は願うんだ!俺の宝物 【哀姫かなひめ】と、ずっと一緒に生きていける 俺が選んだ未来を!もう 失うことのない、念能力を!必ず、叶える。未来は きっと、すぐそこだ》


こうして 元ゴリラと嫌われ者の、大和田おおわだの側のクソ野郎達の確認を終えた。確認をしても、良くなる訳ではないし、何がどうこうなるものでもないが。俺の場合、ただただ 与えられた環境で、歯を食いしばって生き抜くしかない。環境に適応出来ようが、出来なかろうがね。次回の話は、俺が通っていた 小平市立第三小学校の話も、ちらほら出ます。さて、どうなることやら。以上。

読んでくれて、どうもありがとうございました。よろしければ、続編も 楽しみにしてくれると、嬉しいです。それでは!

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