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きよじ  作者: 東 清二
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第三十二話 喧嘩

ギャラを払わない大人達との、喧嘩の話です。

夏目なつめ 雅子まさこさんの 主演映画の撮影も終わり、俺は過去を思い出し、頭も 雅姉まさねえに気付かれないで、何とか 応急処置で対応した。もう これで全部終わり、孤児院サレジオの子供達と 東京に帰れると 思っていたら、「ギャラは払わない。ここで 見たことも、話してはならない」と、クソ監督に言われ、その旨 書いた契約書に、サインするようにとのこと。《うん、やっぱり クソ監督だ》

「お前は 厄介だから、後回しだ。年長者から、サインしろ!」と、クソ監督。

《俺は、後回しか。別に 、サインしたくない訳でもないのに。まあ いいや》

小学校三年生のサイトウ ハヤト君や、小3の子供達が 連れて行かれる。みんな ギャラが出ると、思っていたので、連れて行かれた部屋で、怒鳴り声と罵声が聞こえる。小2のヨコヤマ ケンジ君に「ひがしきは、サインしないよな」と、聞かれ「サインは したくないけど、もう ここにはいたくないので 了承はする」と、俺。「ひがしき、了承って何だ?」と、ヨコヤマ ケンジ君。「知らん!」と、俺。

すると クソ監督が、部屋から 出てきた。「サインした奴は もういいから、サインしない奴は 容赦しないからなっ」と言い、次は 小学校二年生の子供達が、連れて行かれる。きっと サインしなかったであろう ハヤト君は、部屋から 出て来れない。俺は、どうしたものか?そして 俺を含む、小学校一年生が 呼ばれる。

部屋の中に 入ると、ハヤト君とケンジ君が、ブチ切れた顔をしている。俺以外の小1の子供達は、大人に脅され、サインをして 急いで部屋から、出て行った。

「ここが 噂の、拷問部屋か。俺は サインは嫌いだから、口約束で良いなら 了承はするよ。そもそも 映画にも、出演してないしな」と、俺。

「口約束じゃ、ダメだ。ちゃんと契約書に、直筆で サインしろ」と、監督。

「断る!」と、俺。

「それじゃあ、生きて この島から 出さないぞ!」と、監督。

「泳いででも、東京へ 帰るから、大丈夫だ」と、俺。

「お前よお、俺が その気になったら、お前なんか 消すの、訳ないんだぞっ」と、監督

「じゃあ、小3の番長 ハヤト君、小2の番長 ケンジ君、小1の番長に なる気のない俺。誰に ぶっ飛ばされたい?」と、俺。

「こっちは 大の大人、3人だぞっ!勝てると 思っているのかっ!」と、監督。

「じゃあ 俺、クソ監督をぶっ飛ばす!」と、俺。

俺は 一度、クソ監督をぶっ飛ばしているので あまり感慨はわかないが、お腹に 正拳突き 倒したところで、顔面を タコ殴りにする。まだ 小1で、パワーがない分 手数で、勝負する。あらかた顔面を 殴り終えて、周りを見渡すと、ハヤト君は 大の大人を倒し終えていて、ケンジ君は まだ 闘っていた。

「ヤトさん、さすがですね」と、俺。

「ああ、お前もな」と、ハヤト君。

「こらー、ヨコヤマ ケンジ君、早く 勝つように!」と、俺。

「ひがしきー、手伝ってくれ!」と、ケンジ君。

「しょうがねえな。基本 1人で 闘えないと、この先 厳しいぞ!」と、俺。ローリングソバットで、ケンジ君と 闘っていた大人を倒す。

「あとは 馬乗りになって、殴り倒せ」と、俺。ケンジ君は、生まれ持ってのパワーがあるので、顔面をしっかり 殴っていくと、大人は 動かなくなった。

清二きよじ、これでギャラ もらえるよな?」と、ハヤト君。

「うーん、多分 無理でしょう。クソ監督、大して 金持ってないだろうし。クソ野郎だけ、あってね」と、俺。

「ひがしきー、勝ったぞー」と、ケンジ君。

「相手が 大人とはいえ、自分1人の力で 勝ちなさい」と、俺。脈だけとって、死んでないかだけ 確認しておく。クソ監督を含め 大の大人3人とも、ぶっ飛ばされただけで、どうやら 死んではいない。

「ヤトさん、ぶっ飛ばされた 3人の財布 回収すれば、小銭ぐらいには なりますよ」と、俺。

「分かった」と、ハヤト君。

「ひがしきー、俺も もらうぞー」と、ケンジ君。

「俺の分は いらないので、ヤトさん ケンジ君の2人で、取っといてください。カツアゲは、しない主義なので。今回の場合は、金のない者が喧嘩に勝って、金のある者から 回収するので、上げカツなので 法律上は問題があっても、俺的には 問題ないので 好きにしてください」と、俺。

財布を回収して 拷問部屋を出ると、孤児院サレジオの子供達から、大拍手で迎えられた。小1小2小3の小学校低学年にして、大人3人を倒した 勇者達。そりゃあ クソ監督を倒せば、歓迎されるか。

こうして 「見聞きした事を言うな!ギャラは払わない!」と、言っていた クソ監督を倒した、3人の勇者達。この後、仲間割れをして 喧嘩しあったり、立場上 戦わなくては ならなかったり、それぞれ過酷な運命が 待っていることとなる。以上。

よろしければ、続編も楽しみにしてくれると、嬉しいです。

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