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きよじ  作者: 東 清二
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第二十一話 ラスベガス

夏目 雅子さんとの、話し合いのお話です。

夏目なつめ 雅子まさこさんと、一緒にお風呂に入っている。そして俺は、夏目なつめ 雅子まさこさんの手を握っている。やっぱり恥ずかしいし、照れるな。お風呂の中なので、監督やスタッフからは見えてはいないが。

「他にも、触って来る子供はいたけど、ダーリンならいい。嬉しいわ」と、夏目なつめ 雅子まさこさん。

「多分、雅姉まさねえと一緒にお風呂入るのは、今日が最初で最後だと思うから。ちゃんと一緒に居たぞっと、手をつなぐぐらいは許されるでしょう」と、俺。

すると、監督が「お前らっ手をつないでいるのかっ!」と怒鳴る。

「何か、うるせーのがいるな」と、俺。こんな事では、うろたえない。

「うん。フフフッ」と、雅子姉さん。

「ジァイアント馬場ばばさんの話を、詳しく教えて下さい!」と、スタッフ。

馬場ばばちゃんが、メキシコに行ったところまではいいか?」と、俺。

「はいっ」

「その間、日本には、偽物の馬場ばばもどきがいた。ほとんど動かないね」と、俺。

「そうか、動かないジァイアント馬場ばばさんは、偽物のもどきだったのか」と、スタッフ。プロレス好きなのかな。

「そんで、本物の馬場ばばちゃんは、俺と哀姫かなひめと雅子姉さんと、ボクシング世界チャンピオンになったオダギリ ジョーと、ラスベガスに行くことにした。それと、合気道の達人で、哀姫かなひめの用心棒の渋川しぶかわ 剛気ごうきと、三代長老の一人でゴッド ファーザーことドン ビト コルレオーネとも、一緒にね」と、俺。

「うん、私も一緒にラスベガスに行った」と、夏目なつめ 雅子まさこさん。

「そんで、黒人をラスベガス立ち入り禁止にし、入った黒人は容赦無くぶっ殺した。馬場ばばちゃん一行は、ラスベガスで、大活躍と大暴れをし、最終的には日本に帰ることになった。残念ながらだけどね」

「うん、ラスベガス楽しかった」と、雅子姉さん。

「でっ、馬場ばばちゃんは、今はお亡くなりになった。寿命だからしょうがないけど、死んだからと言って、消えて無くなった訳ではないので、渋川しぶかわ 剛気ごうきさんと、つぎの出番を待ってると思う。雅姉まさねえも、もし死ぬのであれば、それに合流しなさい」

「はい。ダーリンは?」

「俺はとっとと死んで、この最低最悪の人生を終わらしたい。死んだら消えて無くなれるのであれば、とっくにそうしてる。あとは、しっかり生きて、しっかり死ぬだね」

「なんでダーリンが、そんな人生を送らなきゃいけないの?」

「勘違いから始まって、俺は偽物だと思われた。クソ大和田おおわだが、俺のことを本物だと気付いた時には、消すか、消されるかの戦いが、すでに始まっていた。あとは、消されるか?消せるか?だね」

「ダーリン、私に何か出来ることがあれば、大したことは出来ないけど」

「うーん、それじゃあ一つだけ。野球がしたい!どうせ、この映画俺たちには、ギャラ出ないだろうし、雅姉まさねえの奢りで、子供たちに野球用品を」

「うんっ。そのぐらいなら、お安い御用よ。帰るまでには、用意しておくわ」

「よっ、さすが雅子姉さん。じゃあ、スタッフの聞きたかった、馬場ばばちゃんの話は、これで終わりで。よしっ、野球用品ゲット!」と、雅姉まさねえの手をぎゅっと握りしめる。

こうして、孤児院サレジオの子供たちは、帰る時に雅子姉さんの奢りで、野球用品を持って帰れることになった。俺個人は、これで野球の練習が出来ると、浮かれていたが、しょうもないことになる。さて、どうなることやら。以上。

よろしければ、続編も楽しみにしてくれると、嬉しいです。

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