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きよじ  作者: 東 清二
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第百三十九話 美濃攻め 【創価編】

時代は、昭和の終わりから 平成の始まりぐらい、創価小学校の期末テストの為に、戦国時代での俺の過去 織田二郎三郎信長おだじろうさぶろうのぶながの時の美濃攻めについて語ります。戦のテーマは、織田おだ軍から、1人も死者を出さないこと。だけど、将棋に例えると の職業軍人の馬鹿が斬られ…。今の俺の名前、近況、思いも、描かれています。では!

時代は、昭和の終わりから 平成の始まりぐらい、俺が死ぬ度に 記憶を消されるので、詳しくは 思い出せないし、正直 興味もない。転落と流転の中、俺 ひがし 清二きよじ 小学校五年生は、東京都の西部 多摩地方にある 創価小学校に在籍していた。住んでいるのが、創価小学校の高学年のサッカー部員の暮らす寮で、俺が担当する 数十人分のトイレ掃除をしなきゃいけないのを除けば、快適な暮らしだ。そして、創価小学校には キチンとした期末テストがあり、それに向けて 社会の戦国時代での俺の過去について話していて、織田二郎三郎信長おだじろうさぶろうのぶながの時の俺に、帰蝶きちょうが 輿入れして来て、美濃のマムシ 斎藤道山さいとうどうざんが、クソ大和田おおわだと 息子たちから謀反に遭い、死んだところまで、話した。念の為、助けには行ったが、間に合わなかった事もね。


創価の寮に、俺と 俺の全ての人生通しての宝物 ピノコ・ナディア・哀姫かなひめが、俺の右隣に座っている。トイ面に、小5の鈴木すずき 史郎しろうと、寮の世話人をしている 史郎しろうの母親が居て、期末テストの勉強の筈が脱線し、教科書に載ってない歴史や、教科書が間違えたりすることを話していた。歴史の教科書の元は、不幸の王様 クソ大和田おおわだや、不幸の使者にしてクソ詐欺師のクソ高倉健たかくらけんが関わっていたりするからね。


「散々、クソ大和田おおわだの息子たちに挑発を受けていたので、それに乗り 念の為、宣戦布告をし 織田おだ家と美濃の斎藤さいとう家は、交戦状態となった。戦うに当たって、俺が決めた事は 織田おだ家の職業軍人から、1人も死者を出さない事だった。その為に、跡取りになれない 次男坊や三男坊が多い 職業軍人たちを鍛え上げ、人を殺すことが嫌いな 木下藤吉郎きのしたとうきちろうと、戦だー!と弾ける 蜂須賀小六はちすかころく、本名 沖田おきた史郎しろうも 連れて行き、美濃の斎藤さいとう家の攻略が始まった。


破竹の勢いで、勝ち続け 進軍して行く 織田おだ家の者たち だったが、危惧していた通り 敵の本丸まで あと少しのところで、織田おだ 軍の職業軍人が、胸から腹まで 敵に斬られた。「馬鹿が、1人斬られた。全軍、撤退!」と俺は、命じた。斬られた職業軍人の者は「これだけ深く 斬られたら、もう 助かりません。美濃の斎藤さいとう家の本丸まで、迫れました。どうか オレの事は放って置いて、斎藤さいとう家を攻めてください!」と言う。

「今回の戦は、織田おだ家からも 織田おだ軍からも、1人の犠牲者も 出さない事が、目的なんだよ。このまま攻め続ければ、確実に勝てるけど、お前は死ぬ。それぐらいの切り傷、殺菌 消毒 そんでもって縫って、清潔にしていれば治るよ。撤収」と俺。

「申し訳ありません」と、織田おだ軍が撤退して行く中、斬られた 例えるなら将棋の歩の馬鹿は、平謝りをしている。


信長のぶながー!鉄砲でも 戦闘力でも、オレたちの方が はるかに上回っているのに、撤退するのか?まだ 大砲の出番も、ないぞ」と、撤退に 不満げな 蜂須賀小六はちすかころく

「うん、織田おだ軍の職業軍人の馬鹿が、1人斬られた。早く 医者に診てもらわないと死ぬ。今回の戦の戦果は、上出来だ。こっちは1人斬られただけで、敵は 本丸残して壊滅的な状態だ。美濃の斎藤さいとう家は、次で 叩き潰す。小六ころくも サルも、後ろから 反撃に遭わないように注意しながら、撤退だ」と俺。

「ウキーッ!」と、人を殺さずに済んだ 木下藤吉郎きのしたとうきちろうは、俺の命令通り キョロキョロ周りを見回しながら、嬉しそうに撤退して行く。

信長のぶなが!次は、手柄 目の前にして、撤退なんか しねえからな」と、蜂須賀小六はちすかころく

「ああ、それで構わない。鉄砲で雑魚を始末し、長槍も 機能した。乱戦になっても、職業軍人たちは 充分 強かった。次は、織田おだ 軍 特製の、大砲の威力を見せてやるよ。さあ、尾張へ帰るぞ」と俺。


無事、全軍 撤退し、尾張の城にて 斬られた職業軍人の歩の馬鹿の為、医者を総動員させた。医者 曰く、助かるかどうか?は、五分五分といったところらしい。

「俺が 診たところ、斬られた傷は 内臓までは達してないから、殺菌 消毒をして キチンと縫う。あとは、こまめに消毒と包帯の交換をしていれば、命は 助かるよ。傷が治り次第、美濃攻めを完了させる。医者たちは、これから 傷を負う者 怪我をする者が、多数 出るだろうから、流派に拘らず 情報と手技の擦り合わせをして、しっかり治せ。さすれば、しっかり お金は出す。じゃあ 俺は、斬られた馬鹿の傷が治るまで、内政でも するかな。越後産の米と金じゃ、価値があり過ぎると 嬉しい苦情が、届いているしね」と俺。


怪我をした職業軍人のの怪我が治るまでの間に、織田おだ領内で 使える 新しい通貨を創り、楽市楽座という 税を薄く広く集める、そして もともと商売をしていた者にも利益があるように、その者たちは極端に税を低くした。上杉うえすぎ領の越後産の米と金を手に入れ、織田おだ家が日夜 改良している 鉄砲や大砲を、唯一無二の親友 オダギリジョーを介して、やり取りしているので、尾張の織田おだ領内は、評判が良く 勝手に領土が広くなっていく。そんな折、木下藤吉郎きのしたとうきちろう蜂須賀小六はちすかころくが、年貢を納めに来た。


「ウキ」と、米俵を納める 本名、沖田総司おきたそうじ

「どうだ 信長のぶなが?なかなかの量の米と、美味い 米だろう?」と、蜂須賀小六はちすかころく

「全く、君たちは…。米に関しては、越後産の日本一の米が、いくらでも手に入る。織田おだ家の鉄を作る技術を応用して、新しい通貨を創ったから 年貢の納めた代わりに、貰っておきなさい」と俺。

経理担当の者に、過分に通貨を渡すように伝える。何十箱にもなる お金に、その価値が分かっていない2人は、こんな鉄の輪っかで、金に成るのか?と、帰って行った。そして 翌日、「年貢を納めた代わりに貰った お金が、多すぎる」と、木下藤吉郎きのしたとうきちろう蜂須賀小六はちすかころくも、慌てふためいて やって来た。


信長のぶなが!ただの鉄の輪っかが、凄え 大金だったぞ!今日は、返金しに来た」と、蜂須賀小六はちすかころく

「サルも、返金しに来たのか?」と俺。

「ウキ」と、頷く 沖田おきた

「俺は まだ少年かもしれないけど、大の男が 一度払った金を返してもらう訳にもいかない。確かに、過分には 金は渡したけど、例えば 米を作って納めた百姓や、2人が治める土地の領民たちに金をばら撒けば、何も 問題はない。あと小六ころくは、俺の跡継ぎとなる事を、俺の唯一無二の親友 オダギリジョーが断った。なので、歴史通り 俺の跡継ぎは、木下藤吉郎きのしたとうきちろうに成る。しっかり支えて やってくれ。それと、将棋に例えると、俺は 飛車と角の動きが出来る。オダギリジョーは、角。木下藤吉郎きのしたとうきちろうは、飛車だ。小六ころくは、桂馬と銀かな?なので、本人も 死を覚悟していた、織田おだ軍の職業軍人のの怪我の治り具合を確認してくれ。最近、唯一 斬られた馬鹿のくせに、動けるようになったと、喜んでた。戦えるようになったら、美濃のクソったれどもを、叩き潰しに行くぞ。が、敵陣に斬り込んで、ときんに成れる ようにな」と俺。


木下藤吉郎きのしたとうきちろう蜂須賀小六はちすかころくは、怪我をした馬鹿を見舞いに行き、は「オレなんかの所為で、撤退することになって、申し訳ありません!だいぶ斬られたので、どの道助からないと思っていましたが、色んな医者の総力とお館様の叡智で、治るどころか 動けるようになってきました。もう少しだけ、時間をください。もう 斬られない。ちゃんとが、ときんに、なってみせます」と懇願する。

「ウキッ」と、木下藤吉郎きのしたとうきちろうは頷き、「の馬鹿が!オレは既に、桂馬けいまぎんに成れたぞ。、頑張れよ」と、蜂須賀小六はちすかころくは 檄を飛ばす。


創価小学校の高学年のサッカー部の寮にて、ここまで話し 哀姫かなひめは「もう ちょびっとで、カナパンマン 出てくるヤイね」と言い、元 蜂須賀小六はちすかころくの小5の鈴木すずき 史郎しろうは、「オレは戦国時代では、将棋に例えると 桂馬けいまぎんか…。なかなか やるな。さすが、オレだ」と満足をしている。「ウチの息子は、馬鹿なの?皇太子殿下の過去 信長のぶなが公は、飛車ひしゃかくの動きが、出来るのよ!?」と、寮の世話人をしている 史郎しろうの母親の言葉を他所にね。 続


《さて 2018/06/11今現在の俺、2回目のひがし 清二きよじとして、やっと正真正銘 最後の最後の人生を送る 俺は、36歳とちょっとになった。あと3ヶ月も経てば、37歳になる。元 全宇宙の支配者 クソ大和田おおわだにより、小学生時分 俺の人生が上手くいきそうになると、何度も 時間が巻き戻され、やり直しを食らった。そして、そもそも人の身体には、耐久年数が定められており、2回目の この身体は、始まった時点で 耐久年数を超えている。その上、マトモな暮らしをしてこなかったので、50歳が寿命だろう。だから 俺は、寿命が尽きるのを心待ちにしている。この最後の最後の人生が、最低最悪の人生になる事は覚悟してたけど、結局 挫折と敗北の人生となってしまった。今は ただただ、俺の全ての人生通しての宝物 ピノコ・ナディア・哀姫かなひめを、抱きしめたいな。この広い 宇宙の中で、本当の自分に たどり着いていないのは、俺と哀姫かなひめを残すのみだからね。あーあ、念能力さえ 有ればな 怒!》


こうして、創価小学校での 期末テストの為もあり、俺が 織田二郎三郎信長おだじろうさぶろうのぶながだった時の美濃攻めの前半を語った。沖田総司おきたそうじの過去 木下藤吉郎きのしたとうきちろうが出てきて、鈴木すずき 史郎しろうの過去 蜂須賀小六はちすかころくも、出てきた。両名とも、俺のがわの人間たちなので、なるべく早く 巡り会いたいなぁ。次回の話は、美濃攻めの中盤、斎藤さいとう家 攻略の為もあり、盗んだり 付け城を作ったりします。さて、どうなることやら。以上。

読んで頂き、どうもありがとうございました。宜しければ、続編も 楽しみにしてくれると、嬉しいです。それでは!

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