第十三話 帰還
あーあ、高倉健さん死んでしまいましたね。フジテレビの倉庫に、俺が監督した未発表の映画が眠っているというのに。ご冥福を祈ります。文太は俺の敵側の人間と闘っていると思うので、また会える日を楽しみにしています。
フジテレビから、孤児院へ帰ることになった。すったもんだのあげくに。嫌いだったADに車で、児童養護施設サレジオ学園へ向かう。車内でしきりに遊園地に行きたくないかと聞かれる。頑なに断わる。もう、関わりたくない。そして、『時間が三年もどされた』俺の三年間が、元全宇宙の支配者クソ大和田とクソ大和田の側の人間達の手によって!繰り返す!俺の三年間が、何もなかった事になってしまった!こんな事が許されて良いのか?失意の中、サレジオ学園ねむの家に戻ると村公の一人村上園長に、新しく新入りが入ると言われた。名前は大木 茂というイジメっ子だ。またクソ大和田の側の人間だ。しかも、常に俺を攻撃する用に過去に設定された特攻チビデブだ。厄介この上ない。親が育てられない育てたくないからといって、ここに居るしか選択肢がない俺にとっては、もうやってられないどうしようもない!いくらなんでも、俺の敵側の人間が、俺の行き先行き先に配置され過ぎている。しかも、この世の中には確かに、念能力が存在していて、俺と俺の側の人間達はそれに才能だけで勝負している。
じゃあ、俺の側の人間達はどんな人達かというと、まずは年功序列に『三大長老』打ち分けは、青森県筆頭家老ズラズラ爺い。この方は、日本が形創られる前から存在し、当時の俺『土方歳三』との出会いをきっかけに、アイヌに従属しているわけでもないし、出会った当時目の前に深い緑の森が広がっていたから青森と名ずける事にした、いつも「ズラズラ」言っている爺いです。ちなみに織田 信長の本能寺の変の時には、ズラズラ爺いが引き取りに来てくれて、敵に信長の亡き骸を渡さないという手柄も立てています。いやー、あの時は有り難かった。ごく稀に、その当時の俺に会いに来ることもある。
もう一人の長老は『ドン ビト コルレオーネ』言わずと知れたマフィアのトップ『ゴット ファーザー』です。キリスト教が始まる前から白人のトップとして君臨し、今現在は『天国』の異次元に聖母マリアと一緒に、出番を待っていると思います。野球を愛し、渋川 剛気に日本語を教わっているのできっと今はペラペラでしょう。ちゃんとした人間なら地獄のお沙汰はあるけれど、死んでも消えて無くならないので地球には居ないだけで、存在はしています。
最後の長老は読売グループのトップ『ナベツネ』です。日本で一番偉い人。俺の宝物、哀姫の番犬で『ペス公』とも呼ばれています。さすがに最後の長老だけあって、長生きしているみたいです。俺が創価小学校にいた時と、福岡にいた時には何度か会えました。クソ大和田のせいで、時間が巻き戻され、また上書きされたけれど。『ペス公』とはお互い、もうちょっとの辛抱で何とかならないのかなぁといったところです。あーあ、プロ野球選手になりたいなー!といっても、今の俺は何も出来ていないけれど、てへっ。
残る俺の側の人間は、活動休止中ですが『武装戦線三代目 四代目』、同じく活動休止中ですが『銭屋一家』、同じく活動休止中ですが『チビッコギャング団』、他は福岡に居る日本唯一の極道組織『たておか』のみなさん方。あーあ、会いたいなー。後は、それを取り巻く人達が俺の側の人間です。ちなみに、俺以外はみんな結果を出し、みんな這い上がっています。以上。
何か久し振りに書いたので、脱線しまくってますが、次回が『瀬戸内野球少年団』という映画になった夏目 雅子さんとの出会いの話です。それでは、また!
楽しんでいただけましたでしょうか?次回は『副長、土方』を書き終えてから、投稿します。こうご期待。