第百三十七話 織田 信長、以後 【創価編】
テスト勉強の為に、当時の俺の過去の話をしており、織田信長公のフルネームが、何故 織田二郎三郎信長になったのか?その由来、織田家 当主を巡る 殺し合いと、桶狭間の戦いも、描かれています。今の俺の名前、近況、想いも、描かれております。では!
時代は、昭和の終わりから 平成の始まりぐらい、最後の最後の人生を送る 俺、東 清二 小学校 五年生は、流転の末、創価小学校に在籍していた。住んでいるのが、創価小学校の高学年のサッカー部員の暮らす 寮で、数十人分のトイレ掃除を俺が担当している以外は、快適な暮らしだ。この最後の最後の人生には、俺には皇位継承権があり、もっぱら 俺のことは「皇太子殿下」と、呼ばれている。そして、創価小学校には きちんと期末テストがあり、テストに向けて 社会の戦国時代についての話を、俺が 織田信長に至るまで、話したところだ。
創価の寮の小部屋に、俺と6歳の少女 ピノコ・ナディア・哀姫が居て、トイ面に 小5の鈴木 史郎と、創価小学校の寮の世話人をしている 史郎の母親が、座っている。そして、戦国時代の俺が 織田信長で、沖田総司が 木下藤吉郎、史郎が 蜂須賀小六で、織田家 当主が亡くなり、尾張の弱小大名 織田家の家督をめぐる 小競り合いが、始まるところまでは話した。その続きを、俺は語ろうとしている。
「もともとは、織田家の跡取りは、木下藤吉郎だった。それを俺が、引き継いだのだけど、織田家には 他に2人 弟にあたる者が存在した。沖田にしろ俺にしろ、「うつけ」と呼ばれていたので、弟筋の母親だけは、織田家の二男坊を当主とするように、主張した。そして、俺が風邪をひいていた時に、二男坊が見舞いと称して、俺を暗殺しにノコノコやって来た。俺の住んでいた館に入る際、ボディチェックがされ 暗殺用の道具を、二男坊が持ち込んでいるという報告がされた。「放っておけ」と俺は命じ、二男坊が武器を使い 本当に俺を殺そうとしていると確認し、武器を奪い 返り討ちにした。せめて 葬式だけは、してやり、織田家の三男坊に、俺は「お前も、こうなりたいか?」と伝え、尾張の弱小大名 織田家の当主は、俺に決まった。その際、仮に 二男坊 三男坊が居たとしても、俺1人で 其奴らの分まで働くと、俺の名前は フルネームで、織田二郎三郎信長とした。教科書には、載ってたかい?」と俺。
「はい。教科書に記述されているのは、織田信長公が、弟を見て騙し討ちにしたと、記載されています」と、史郎の母親。
「うん、俺か風邪をひいているのをいい事に、騙し討ちにしようとしたのは、血の繋がらない二男坊の方なので、教科書に載っていることが、事実とは限らない。念のため、この頃から 俺は、信長公記かな?日記がわりに、織田二郎三郎信長としての人生の、起こった出来事を、本に記すようにしてたけど」と俺。
「清二、続きを聞かせてくれ」と、史郎。
「うん、織田家 当主になった俺は、最新式の鉄砲 大砲の技術を研究させ、尚且つ 持っていた。それを織田家とは利害関係のない 越後に、親友 オダギリジョーを通して 売り、代わりに米 酒 金を手に入れていた。なので、上杉謙信の頃には居た、使える人材を作らなくてはいけなかった。尾張の東に、領土だけは広い 今川家があり、今川義元より、降伏しないと攻め滅ぼすぞ という書状が、届いていたからね。なので、織田家 領内には、鉄砲櫓を作り 鉄砲を使える人材も、作り 家を継げない次男坊や三男坊を登用した。人材と言ったら、木下藤吉郎だ。本名は、沖田総司と言うのだけど、沖田は 裏表もなく 駆け引きもしない。なので、すぐに信用される。どんどん、人材が増えていく。そんな中、今川義元が、上洛する為 攻め込んで来るという知らせが、松平元康という 将来の天下人より、入った。織田 家中は、混乱し 籠城か?打って出るか?揉めて、降伏を進言する者が出る始末だ。幸い、オダギリジョーが居て、沖田も居たので、沖田に 敵の本陣、出来たら 今川義元の居場所を、特定するように頼んだ。「ウキッ!」と、当時の木下藤吉郎は言い、出掛けて行き 普段から、沖田は 徳を積んでいるので、百姓からの情報網で、敵の本陣と今川義元の居場所を突き止めた。あとは俺は「ついてこれる者だけ、ついて来い」と言い、沖田の案内で、桶狭間の敵を見下ろせる崖まで、たどり着いた。オダギリジョーがビビるぐらいの急斜面の崖だったが、雨の中 鹿が、ぴょんぴょん 崖を下っていく。「鹿が下れるなら、馬も この崖を下れるだろう」と、俺は オダギリジョーに伝え、木下藤吉郎や ついて来れた者たちと一緒に、敵 本陣目掛けて、突撃した。虚を突かれ 敵は、数だけ多い 烏合の集で、俺は すぐに今川義元の首を取れる位置まで、行けた。ただし、今川義元は暗愚で、俺が首を取る価値もねえと、判断した。追って やって来た、織田家の足軽 2人が、数万人の大軍の中から、見事に 今川義元の首を取った。総大将が死に、今川軍は 総崩れになった。これが、桶狭間の戦い。あとは論功報酬で、総大将の首を取った足軽よりも、居場所を突き止めた木下藤吉郎や 敵に酒を振る舞い 足止めをした百姓らに、大金を振る舞い、尾張に 織田二郎三郎信長ありと、天下に轟いた。松平元康は、先祖代々の領地を獲得し、今川家を見張りながら 切り崩していく事と、戦国時代 最強の騎馬隊を誇る武田家と 武田信玄が、上洛しに動いたら、知らせるように伝え、織田家と松平家は、同盟を結んだ。後ろから 攻め込まれない余裕が出来たので、義盗の集団だと聞いていた 蜂須賀小六の一味に、まずは挨拶がてら 木下藤吉郎を向かわせた。沖田は、人たらしなので 蜂須賀小六の説得に成功した。義盗の集団だけあって、使える者 要る奴が多く、要らない奴は放牧して、蜂須賀小六と その一味は、木下藤吉郎の家臣とした。さあ、史郎の過去が登場し、織田家の一員になったよ」と俺。
「うわー、敵じゃ無くて 良かった!盗賊は盗賊でも、義盗だったのか」と史郎。
「フフッ笑。織田二郎三郎信長公の、家臣の その又、家臣じゃないの」と、史郎の母親。
「うん、確かに家臣の家臣かもしれないけど、木下藤吉郎 本名 沖田総司は、俺の親友 オダギリジョー同様、古くから知る 大切な仲間なんだ。史郎の血の繋がらない父親、渋川剛気のお気に入りの少年でもあるしね。これから話を進めると、木下藤吉郎は、トントン拍子に出世していくけど、家臣で 強く 盗みの技術もある 蜂須賀小六の存在も、大きい。沖田は、モンキー・D・ルフィも 過去にもつから、仲間を大切にするしね。戦国時代 最強の武将なら、上杉謙信だろうけど、最高の武将なら 織田二郎三郎信長だろうから、信長公の話なら尽きない」と俺。
「清二、思い出した!モンキー・D・ルフィって、オレが ワランキーをしていた時の船長だ。夢が、海賊王の」と史郎。
「ああ。俺が 元 赤髪のシャンクス、その後 D・サンジでね」と俺。
「何の話?」と、史郎の母親。
「その内、王道マンガで 描かれる話。沖田総司は 天国の剛ちゃんの創り出した異次元で、出番を待っているけど、ルフィに関しては 待ちきれなかったんだろうね。沖田が主人公で、そりゃ ルフィが目指すなら、海賊王にもなれるだろうし。史郎の母親は、いつかジャンプでも 読んで知っといてくれ」と俺。
《2018/05/24今現在、36歳とちょっとになった俺は、最後の最後の人生は、最低最悪の人生だと 思い知らされている。想定と覚悟はしていたが、正直 想定外のしんどさだ。この2回目の東 清二としての人生で、地球の歴史より長い 俺の歴史において、初めて挫折と敗北を知った。そりゃ福岡の片田舎で、地位も名誉も 才能も真実の目も、奪われ 念能力者にすらなれなければ、逃げる時は逃げ、ひたすら耐え凌ぐしかない。たった、念能力 一つ有れば 済む話なんだけどね。俺の寿命までは、あと13年間と4ヶ月を切った。寿命が尽きれば、やっとやっと俺にとっては 本当の自分、大天使長 ドン・リュシフェルに成れる。俺の過去達や、俺の側の人間達にも会える。念能力さえ 復活すれば、蛆 バエが集って復活する 不死身の元 全宇宙の支配者 クソ大和田も、完全に消せる。あとは、クソ大和田の側の人間たちや 糞野郎と糞女、それに糞・黒人を全員 消せば、この吐き気を催す 時代や世界も、ちょっとはマシになるだろう。待ってろ 俺の宝物 ピノコ・ナディア・哀姫。もう、哀姫が悲しむ世界なんかにしないから。さあ、俺に 念能力を!》
こうして 期末テストの勉強も兼ねて、俺の過去 織田二郎三郎信長公の始まりについて話した。そりゃ オダギリジョーが居て、沖田も居れば、弱小大名からスタートでも、結果は出せる。次回の話は、この後の織田二郎三郎信長公の話です。教科書に載っていない話も!?以上。
読んで頂き、どうもありがとうございました。宜しければ、続編も 楽しみにしてくれると、嬉しいです。それでは!