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きよじ  作者: 東 清二
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第十二話 つかの間の休息

ドラマの撮影中です。

第十二話 つかの間の休息

                   リュシフェル

 高倉健がいなくなった。圧倒的な存在感を残して。退院する設定だった台本も、また書き直された。視聴率がよく、やっぱりこのままドラマ撮影を続けるらしい。まだ続くのかよ。もう、無理だよ。決めた、もうやめよう。きめーた、決めた。何とかして勝手に帰ろうっと。ちょうど監督が打ち合わせにきた。

「監督、もう辞めます。決めました。断固たる決意です」

「くっくっく。こっからどうやって帰るつもりだ?」

「もちろん歩いてです。チャオ」

「ちょっちょっと待った。本気か?」

「高倉健がいない現場にいたくありません。では」

「分かった、休みをくれてやる」

「何も分かってないじゃないですか。高倉健と田宮二郎、演じる側として、どっちと共演したいかわかりませんか?それに監督も、クソだし」

「オレがクソ?聞き捨てならねえな」

「何度だって言ってあげますよ。この現場の監督はくそったれだ」

「分かった、そのことはいい。ただ、お前のわがままで周りの人間や、スタッフにも影響がでるんだぞ。それでもいいのか?」

「考えておきます。とりあえず、しばらく休みということで」

 やったー、とりあえず休みは勝ち取った。あーあ、高倉健もう一度来てくれないかなー。


休む、ただ休む。もう、目にも包帯は巻かれていない。自由だ。ヒマなのでフジテレビを見学、いろんなところで歓迎され、もう出演しないのかと心配された。でも、もうどうでもよくない?


 俺が出演しないフジテレビのテレビドラマ「白い巨塔」が放送された。目の見えない役の子供(俺)が何で出演しないのかと苦情が殺到した。次の放送も、その次の放送も。監督から土下座でも何でもするから、出演してほしいと頼まれる。素敵な状況になっていると思わない?まあ、どうでもいいけどね。


 このまま、もう出演しないと思っていた。なのでスッタフにカメラの撮り方とか音の拾い方とかを教わっていた。物覚えがよくこのまま一緒にやっていかないかと熱心に誘われる。丁寧に断ったけどね。


 もう出演しないと思ってた。以上。

少し短かったですか?すみません。これからもよろしくお願いします。

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