第百二十四話 渡邊恒雄へ、飼い主より 御礼のクレヨン画
哀姫の失敗作のおむすびと、美味しい塩むすびを食べて、ナベツネの3000万円もの寄付金の御礼に、飼い主である 哀姫 特製 クレヨン画を描き、プレゼントします。創価編までは上手くいっていたのに、何故 今の俺と哀姫の人生が、破綻したか?という理由も、描かれています。ジャイアンとジャイ子が、結婚していやがった。そして、俺も哀姫も、売られた。では!
時代は、昭和の終わりから 平成の始まりぐらい、下へ下へと転がり続ける それでも やっと 最後の最後の人生を送る、俺 東 清二 創価小学校五年生は、この最低最悪の人生に 明るい兆しが、見え始めてきていた。俺が暮らす、東京都の西部 多摩地区にある 創価小学校の高学年のサッカー部員の住む寮にて、俺の全ての人生通しての宝物 ピノコ・ナディア・哀姫という名の、年齢が6歳で固定されている少女と、一緒に暮らせている。そんな哀姫の番犬 ペス公こと、三大長老の1人渡邊恒雄も、忙しい中 ちょくちょく顔をだす。そして、俺の唯一無二の子分で 裏稼業のトップ 菅原文太も、顔を出すようになり 創価へ3億円の寄付金も、貰えた。そんでもって、俺の存在が 創価にとって、諸刃の剣という 創価学会の会長の誤解も解けた。なので今日は、3000万円の寄付金を出してくれた ナベツネに、哀姫 特製、御礼のクレヨン画を描く日だ。
俺と哀姫とで、創価小学校へ登校して 俺は授業を受ける。哀姫に勉強は必要ないので、史郎の母親とヨウスケの母親と、「世界一のおむすびを作り申す」と食堂に向かった。
しばらく時が経つと、哀姫の両手では収まりきらない、でっかい おむすびを持って、哀姫達は、やって来た。見た感じ、具がたくさん入っていて 不味くはなさそうだが、調味料の色味がおかしい。
「馬鹿トチーヤイ!食堂にあった、全部の具と全部の調味料を入れといたヤイよ。きっと、おいちいヤイよ」と、哀姫。
「哀姫はともかく、料理を作れる 史郎の母親とヨウスケの母親は、味見をしたか?具はともかく、調味料って 全部入れると、俺の経験上 確実に不味くなるんだけどね」と俺。
2人とも、「そういえば、味見はしていない」と答える。
「飢えを知らないのか…。せっかく哀姫が作ってくれたから食べてみるけど、哀姫が間違ってる場合は、勇気を出して ちゃんと正さないといけないからな」と俺。
俺は、おむすびを食べてみるが、根本的に酢の量が多く それをベースに、ケチャップやら醤油 ソース マヨネーズの部分が有り、具も キャベツやシャケ ツナなど、単体で良いのに 部分部分に入っていて、せっかくのおむすび だが、美味しく食べられる部分すらない。
「哀姫、食べてはみたけど失敗作だよ。哀姫は飢えを知っているから、食べ物を粗末にしちゃダメだよ。試しに、食べれるか?食べてごらん」と俺。
「ありー、具と調味料を、全部 使ったヤイけど」と哀姫。
哀姫は、ハムハム食べてみて「ありー、不味くて 食べられないヤイ。ごめんなちゃいヤイ。ごめんなちゃいヤイ」と言う。
「うん、無駄に腹筋がバキバキに割れてる俺が、授業中に おむすびを食べられるのは有り難いから、塩むすび、手に塩をつけて 作るだけのおむすびを、作ってくれ。哀姫、2度失敗すると、出世は望めないからね。それと、大人女子の2人 おむすび ぐらい、作ったことあるだろう?味見ぐらい、してくれ」と俺。
史郎の母親に、ヨウスケの母親は、哀姫の失敗作のおむすびを味見し、「これは、食べ物じゃない」と言い、おむすびをゴミ箱に捨て、哀姫と共に 塩むすびを作りに行った。
塩むすびは、すぐに作れ 哀姫が「馬鹿トチーヤイ、塩むすび 4つ作ったヤイ!味見をしてたもうせヤイ」と、持って来た。
「うん、塩むすびなら よっぽどの事がない限り、失敗しない。うん、普通に美味い」と、1つ 塩むすびを食べ終えた俺。
「おいちかったヤイかー?」と哀姫。
「うん、美味しかった。ただし、こんなに小さい おむすびじゃ、量が足りないよ」と俺。哀姫の脇腹を、くすぐる。
「こちょこちょ禁止、こちょこちょ禁止ヤイ!ありー、馬鹿トチーヤイを表す数字 4個作って来たヤイけど、足りなかったヤイか?」と哀姫。
「うん、今日は もうすぐ給食で、米 食べ放題になったからいいけど、これくらいの大きさの塩むすびなら、10個は余裕で食べれる。カナパンマン 1番美味しい おむすびの食べ方、知ってるかい?」と俺。
「なんやろりんヤイね。知りませんヤイ。おむすび では、さっき失敗したばかりヤイからね」と哀姫。
「うん、まずは 残り3つとなった塩むすびを、味見も兼ねて 大人女子の2人に、1つずつ渡す。そんでもって、残り1つとなった塩むすびを、俺が半分食べて、哀姫に渡すと?」と俺。
「ありー、間接チューヤイね!確かに、1番美味しい ただの塩むすびが、最高の食べ方ヤイ!」と哀姫。
仲良く 三人娘で、ハムハム おむすびを食べていた。
授業が終わり、サッカー部の練習も終わり、小6の糞野郎2人と揉めながら 風呂に入り、夕食を早めに切り上げた。今日の夜、哀姫の番犬 ペス公こと、三大長老の最後の新長老で 日本で1番偉い人 渡邊恒雄が、この創価小学校の高学年の住む サッカー部の寮に、来客予定だ。堅気のナベツネに、3000万円もの寄付金をこの寮へと、頂いたので 奇跡の子 哀姫特製のクレヨン画を、ナベツネにプレゼントする予定だ。なので、いつもの小部屋で、俺に哀姫と居て、この寮の世話人 史郎の母親とヨウスケの母親も、居て 興味深げに哀姫の、出すとこ出せば 数億円はくだらない クレヨン画の描き方を見ている。
「ペス公は、超しゅげーヤイからね。しっかり描かないと、いけないヤイからね。ありー、馬鹿トチーヤイ!失敗してもうたヤイ」と哀姫。
その絵には、カラフルな色の誰が見ても、ナベツネだと分かる 俊逸なクレヨン画が描かれていた。
「うん、まず どこが失敗したのかが、分からない。カナ吉のクレヨン画が、凄え事はしってたけど、クレヨンの色の種類が増えて、ナベツネの似顔絵だと、こんなに短時間で これだけのハイクオリティのモノを、哀姫は描けるんだなぁ。念のため、失敗作でもいいから 下の方に、作 ピノコ・ナディア・哀姫と、書いておきなさい。俺から見たら、このクレヨン画は、充分 傑作だよ」と俺。
「こんなんじゃ駄目ヤイ!ペス公へのプレゼントなんやからね」と哀姫。
次々と、ナベツネの似顔絵のクレヨン画を描きあげていく。どうやら、10分15分くらいあれば、描き終えるみたいだ。さすが、天才中の天才で、奇跡の子 哀姫。
「ラッキーセブンの7枚、描き終わったヤイ。ペス公、喜んでくれるヤイかね?」と哀姫。
「うん、このクオリティなら 確実に大丈夫だ。世話人の大人女子たちも、ナベツネが選ばなかった作品を、せっかくだから 貰っておきなさい」と俺。
「はい!どれも、傑作ばかり」と、史郎の母親とヨウスケの母親が、喜ぶ中 、ナベツネと読売新聞の記者たちが到着したと、連絡が入った。
大部屋へ行くと、ナベツネに読売新聞の記者たちが、宅配寿司のチラシを持って、待っていた。
「ペス公!ペス公の大金の寄付金のお礼に、カナチャリングのクレヨン画を描いたから、好きなの選んでくださいヤイ」と、モジモジしながら 哀姫が言う。
四つん這いのワンちゃんスタイルだった渡邊恒雄が、立ち上がり 7枚のクレヨン画に見惚れる。
「ナベツネ、どれも傑作だから 2、3枚、持って帰っていいよ。残ったのを、この寮の世話人の大人女子2人や、創価学会の会長とカミさんに、哀姫からのプレゼントにするから」と俺。
「バウン。バウン…。」と、どのクレヨン画も 傑作過ぎて、なかなか選べないナベツネだった。続
《はーっ…。2018/03/03今現在の俺は、なんて空虚な日々を送っているのだろう。俺にとっては 、本当の自分 大天使長 ドン・リュシフェルに成る前の やっと最後の最後の人生。その分、出来ることなら避けたかった最低最悪の人生。全体的には、俺とお互いの存在を完全に消すか?消されるか?の戦いをしている元 全宇宙の支配者 クソ大和田や 大和田の側の人間たちが、この1番大事な最後の最後の人生に、被害をもたらすべく ピンポイントで狙ってきたのが、最低最悪の人生の要因だが、それにしても この生き地獄は、いつまで続くのだろう?創価に居た頃までは、環境に適応できたが、福岡の極道編で この2回目の東 清二としての人生が、よりによって 俺の宝物 ピノコ・ナディア・哀姫の人生と共に、破綻と破滅を迎えた。ジャイアンとジャイ子が結婚していて、クソ大和田の親友で、後に大和田の側の人間になった、村公の1人 クソ村上 コウスケを、先代として盲信し、しくじり続けた。地球の中心は日本で、日本の中心は東京だから、三ヶ月の滞在予定が、2年間も福岡の片田舎に住んで、策と手が尽きてしまった…。まぁ、今の俺は、社会の最底辺だが、せめて クソ大和田も 大和田の側の人間たちも 居ない場所へと、たどり着いてる。年齢も、36歳とちょっとになり 寿命まで、あと14年間を切った。もう 何処かへ送られる選択肢もない。俺の人生も、ここで決着した。あとは、全ての事柄のキーパーソンの俺が、俺のキーとしてしまった念能力を、手に入れることだ。そうすれば、哀姫とも ずっと一緒に居られる。双子のメスの子猫 ニケ姫ともミケ姫とも、ずっと一緒に居られる。待たせたままになってる、俺に向けた曲が多い 恋人枠の浜崎あゆみさん、天国で出番待ちのプリンセス オードリー・ヘップバーン、プリンセス オブ プリンセス ダイアナとも、天上界で 1つ屋根の下で暮らせる。売れてる女優さんが多い、準女枠の女性たちともね。俺が寿命を終え 死ぬ事で、全て 良くなるから!》
こうして 失敗した おむすび の後、美味しく 塩むすびを食べ、読売グループのトップ 渡邊恒雄さんに、哀姫が 寄付金の御礼のクレヨン画をプレゼントした。他の長老、青森藩 筆頭家老 ずらずら爺いや 世界のトップ ドン・ビト・コルレオーネに売れば、数億円はくだらない 哀姫にしか描けない、クレヨン画だ。次回の話は、それだけ価値のある クレヨン画なので、ナベツネと読売新聞の記者たちで、奪い合いとなります。読売新聞の記者に、長老に仕えるということは、どれだけ得難いものか という話も、描く予定です。さて、どうなることやら。以上。
読んで頂き、どうもありがとうございました。宜しければ、続編も 楽しみにしてくれると、嬉しいです。それでは!