第百二十二話 菅原文太の一言で、諸刃の剣 解除
創価を調べ終えた 俺の唯一無二の子分 菅原文太の言葉もあり、俺の存在が創価にとって諸刃の剣だと危惧していた創価学会の会長の誤解が解けます。ナベツネの奢りの次の日は、文太の奢りで宅配寿司です。安物を食べさせたくないと、文太は言いますが…。今の俺の近況報告と想いも、描かれています。では!
時代は、昭和の終わりから 平成の始まりぐらい、俺 東 清二 小学校五年生は、確かに輝いていた。過去形だけどね。在籍していたのが、東京都の西部 多摩地区にある 創価小学校。住んでいるのが、創価小学校のサッカー部の高学年が暮らす寮だ。洗濯以外の家事は、自分達でする方式だが、別段 悪い暮らしではない。それと俺には、皇位継承権があり 創価では「皇太子殿下」と呼ばれ、扱われている。創価小学校に在籍してる俺を、まずは 裏稼業のトップで、俺の唯一無二の子分 菅原文太が見つけてくれて、創価学会を調べ終えたみたいだ。その後、哀姫の番犬 ペス公こと、現存する唯一の長老 渡邊恒雄が創価小学校のサッカー部の寮を訪れ、ちょくちょく来るようになった。ただし 創価学会の会長は、俺の存在が諸刃の剣であると、危惧もしていた。
夏までは、まだ時間があり 創価小学校での勉強も、サッカー小学生の部の全国制覇も、まるで問題はない。問題がないどころか、俺の全ての人生通しての宝物 ピノコ・ナディア・哀姫という名の、満6歳で年齢が固定されている少女とも、お風呂の時以外は ずっと一緒に居られる。小5の鈴木 史郎に、寮の世話人をしている 史郎の母親、文太にナベツネといった、俺の側の人間達とも 会える。2回目の東 清二としての最後の最後の人生、その分 最低最悪の人生において、状況が好転していた。なので、俺が変わってしまわないか?危惧している 創価学会の会長に、次に文太が 創価小学校のサッカー部の寮を訪れたら、俺の存在が 創価にとって、諸刃の剣なんかじゃないと証明することにした。
それは早くも 訪れ、この日の夜、創価学会の会長による 為になる話の時間に、文太が顔を出した。
「文太、創価学会を調べ上げるのは、もう 終わったよな?」と俺は、聞く。
「へい。怪しい壺と怪しい水を売っている以外は、問題ありません」と文太。
「じゃあ 創価学会の会長、適正価格なら 問題ないけど、怪しい壺と怪しい水を売るのは、やめられるか?」と俺。
「怪しい壺と怪しい水…。そんな物 売れなんて、一言も言ってません」と、創価学会の会長。
「止められるか?」と俺。
「はい!すぐに、止めさせます」と、創価学会の会長。
「文太、これで創価学会の存在は、問題ないか?」と俺。
「壺と水を適正価格で売るなら、あとは問題ありません」と文太。
「じゃあ 文太は、この創価の寮に育成費を出してくれ。俺 哀姫 史郎に、史郎の母親で 剛ちゃんの嫁と、一食一飯の恩がある。ちなみに、ナベツネも、 創価に居る 俺と哀姫を見つけて、まとまって金を置いていってくれたぞ」と俺。
「ナベツネさんが…。親分、あっしは 取り敢えず10億出しますよ。親分に、カナの姉御がお世話になっていますし。とりあえずの額です」と文太。
「10億円!10万円の間違いじゃないですか?」と、あまりの大金に 困惑する、創価学会の会長の奥さん。
「うん、文太が10億と言ったら 確かに10億円だよ。金は、ある所にはある。文太は、裏稼業のトップだしね。勿論、その分 命が懸かっているけどね。じゃあ 文太、まずは人1人が一生生きていける額、3億円をこの寮の世話人をしている 俺の側の人間 史郎の母親にして剛ちゃんの嫁に、寄付しよう。このまま行くと、俺は創価中学校に進学する予定だから、俺が創価中学校に1日でも登校したら、残りの7億円を寄付してくれ。楽しみは、先に置くに限るからね」と俺。
「へい、親分。かしこまりました。金は、明日にでも用意します」と文太。
「とりあえず3億円…!」と、史郎の母親も、創価学会の会長の奥さんも、飛び上がって喜んでいる。
「それと文太、俺の存在が 創価学会の会長に、創価にとって諸刃の剣と明言されているんだ。ただの勘違いだと思うけど、創価にとって俺は、俺が創価に居る間は 利益を生み出し続ける、日本刀のように片刃の男だよな?俺が居ることで、創価に不利益は出ないよな?」と俺。
「へい。親分は日本刀のように片刃の、史上最強にして最高の男なので、親分が親分の意思で 創価に居る間は、創価に害は出ません。もし 仮に万が一 害が出ても、あっしが何とかします」と文太。
「日本刀のように、刃が片方しかない…。確かに ここまでは、創価にとって利益だけを齎せてくれました。今回も、3億円もの寄付の話。ここで話していいか?私ごときでは分からないのですが、ヒロユキの部分 キレて全部をぶっ壊す、負の側面が東 清二 皇太子殿下には、ある筈なのですが…。」
「何だ、ヒロユキの事か。やっぱり 創価学会の会長の、勘違いじゃねえか。それ、俺が 松田優作だった時の話だろう?」と俺。
「はい。そうです…。その時に、ヒロユキに変わり 何もかも、めちゃくちゃにする姿を、この目で 目撃したのです」と、創価学会の会長。
「確かに、松田優作の時は、二重人格だった。当時の俺は、もともとロシアの皇太子として日本に渡った。北方領土を、たった2億円で 日本に返還する手土産付きでね。ただし、日本の総理大臣に会うチャンネルとか 方法がなかった。ロシア語と日本語は話せたので、子役をして その内、総理大臣に会おうとした。そこで、念能力者の糞映画監督の所為で、一旦という話で ロシアの皇太子だった俺と、ヒロユキの中身が入れ替わった。創価学会の会長が恐れている通り、ヒロユキは裏切り者だから、よりによってロシアの皇太子としての身体で、自殺しやがった。これにより ロシアの皇太子としての人生も、北方領土の返還も、なくなった。そんでヒロユキは、元に戻りたいと、松田優作としての人生は、俺とヒロユキの二重人格になった。勿論、クソ大和田と大和田の側の人間たちが、がっつり絡んでたしね。でも、今の少なくても 皇太子以上の身分の東 清二としての最後の最後の人生は、二重人格なんかではない。役者だったら、中身に俺が入って 結果を出したりはあったけど、フジテレビのドラマ[白い巨塔]で、もう役者は、うんざりした。3年間、馬車馬のように働いて、ノーギャラだったからね。だから、もう 俺が誰かの中身に成るとか、二重人格になる事はない。ちなみにヒロユキなら、横山 ヒロユキという名で、東京サレジオ学園のクスの家に居るよ。故に、俺の性格が今のまま、急に変わったりはしない。正しいことを、正しく行うだけだ」と俺。
「ヒロユキの部分が、ない!ちゃんと、分離されてる。確認しても、いいですか?」と、創価学会の会長。
「ああ。今頃は、横山 ヒロユキとして、東京サレジオ学園 クスの家に居るよ。クソ大和田の側の糞野郎だけどな」と俺。
創価学会の会長は、電話で 横山 ヒロユキの存在を、確認しに行った。
「文太、創価学会の会長の電話を待つ間に、店屋物の寿司代を出してくれ。一昨日 昨日と、ナベツネと部下たちが来て、宅配寿司を食べたんだ。夕食は食べたけど、今夜もシメに寿司で、いいだろう」と俺。
「へい」と文太。
「今日も、寿司を食べれるー!」と喜ぶ、創価小学校のサッカー部の小5の皆んな。
この寮の世話人をしている2人 史郎の母親とヨウスケの母親が、宅配寿司のチラシを持っているが、「親分とカナの姉御に、そんな安物の寿司を食べてもらう訳には、いきません」と文太が言い、軽く揉めている。
「よしっ カナパンマン、宅配寿司でも美味かったと、文太を説得しておいてくれ。創価学会の会長が、電話から戻って来たしね」と俺。
「了解しもした。文ちゃん、ペス公の奢りの宅配寿司は、じゅうびん美味しかったヤイ。今日のところは、世話人の女子2人を見逃してたもうせヤイ」と哀姫。
「へい。カナの姉御が、それで良いなら。ただし、寿司代は弾みますよ」と文太。
宅配寿司の件は、落着した。
「皇太子殿下!横山 ヒロユキが、東京サレジオ学園に実在しました!話も 腑に落ち、糞野郎でした。これで、皇太子殿下は、今のまま 急に変わったりはしない!創価にとって、利益を生み出し続けてくれるお方!」と、興奮気味で 心底嬉しそうに、創価学会の会長が言う。
「俺の存在が、創価にとって諸刃の剣だと思ってたのは、解除か?」と俺。
「解除です!皇太子殿下の存在は、創価にとって 何と有り難い事か。諸刃の剣などと申して、申し訳ありませんでした」と、創価学会の会長。
「うしっ、誤解は解けた。今日のところは、宅配寿司。今度は、文太の奢りでね」と俺。
創価学会の会長の誤解も解け、この寮の世話人の女性たちは、もっと美味しい寿司があると反省し、寿司を宅配に来た者は、文太の払うチップの額にビビり、喜んで帰って行き この日は終わった。
《文太か。俺の唯一無二の子分で、裏稼業のトップ、浜田 銭屋一家総長 渋川剛気と共に、地獄におけるスリートップの1人でもある。テレビや映画に出演した以上、必ず 寿命が発生し、文太が寿命を迎えたのは仕方ない。ただ 2018/02/17今現在、親分 子分の関係の俺と文太も、元 全宇宙の支配者 クソ大和田の所為で、長らく分断され お互いが何処で何をしているか?分からない状態で、2018/02/17に至り 俺が念能力を手に入れるまでは、このままだ。最後の最後の人生は、最低最悪の人生だとしても、こんな筈では、なかった…。》
こうして 創価において、俺の存在が諸刃の剣であるという、創価学会の会長の誤解は解けた。この事により、俺も肩の荷が下り 安穏と、創価ライフと過ごしていける。次回の話は、文太が3億円の寄付金を用意する話と、俺たちの創価ライフについてです。さて、どうなることやら。以上。
読んで頂き、どうもありがとうございました。宜しければ、続編も 楽しみにしてくれると、嬉しいです。それでは!